中国株に買い、米国株より魅力的なバリュエーションで-アムンディ

David Scanlan

  • 香港株、トランプ氏返り咲き以来18%上昇-S&P500種は6%下落
  • 確固としたトレンドではないが、投資意欲は戻りつつある-ウォン氏

世界の投資家は中国・香港株について、米国株よりもバリュエーションに妙味があるとみており、ここ数週間の相場上昇につながっている。パリに本拠を置く資産運用会社アムンディのアジア責任者がそうした見方を示した。

  アジア部門のエディ・ウォン最高経営責任者(CEO)は13日、「中国・香港株のバリュエーションがいかに魅力的かに世界中の投資家が気づき始め、相場は上昇している」と述べた。

  香港のハンセン指数は、ドナルド・トランプ氏が米大統領に返り咲いて以来約18%上昇し、世界の株式指標でトップクラスのパフォーマンス。一方、S&P500種株価指数は約6%下落し、世界の大半の指標に後れを取っている。

  トランプ氏の貿易戦争が米経済への信頼を損なう一方で、投資家は人工知能(AI)分野における中国の躍進に注目している。

  ウォン氏はシンガポールでのイベントで、依然として中国に投資するかどうかを検討している「慎重な」投資家もいると指摘。「まだ確固としたトレンドとは言えないものの、投資意欲と関心は徐々に戻りつつある。中国が何をしたいのかは明確だが、米国では不確実性が高まっている」と語った。

  同氏は昨年9月、アムンディは中国における「拡大路線」を維持しており、基盤強化に向けて新たな人材を募集し、より多くの商品を打ち出す準備を進めていると話していた。

原題:Amundi Says Investors See Better Valuations in China Than US(抜粋)

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