イスラエルが停戦案受け入れ、米国が提示-ハマスは一方的と批判
Dan Williams、Fares Alghoul
- 60日間戦闘停止や国連主導の人道支援再開含む-イスラエル当局者
- イスラエルが承認と米大統領報道官-ハマスは正式に回答していない
イスラエルは、パレスチナ自治区ガザを巡る米国の停戦案を受け入れた。事情に詳しいイスラエル当局者によると、停戦案は戦闘を60日間停止し、国連主導の人道支援を再開する内容が含まれている。
ホワイトハウスのレビット報道官は29日、停戦案はイスラム組織ハマスに提示される前にイスラエルが正式に承認したと明らかにした。ただ提案の詳細は明らかにしていない。イスラエル当局者2人もこの決定を確認した。
人道支援の配給センターに集まったパレスチナの人たち(ガザ中部、5月29日)
ハマスは同日、この提案について一方的だと批判したが、正式な回答は示していない。
イスラエル当局者によると、米国のウィトコフ中東担当特使が提示した停戦案には、ハマスが人質10人を解放し、拘束中に死亡した18人の遺体を返還することも含まれている。
ただ、今回の提案が双方の最終的な要求を満たす可能性は低い。ハマスはイスラエル軍の完全撤退と恒久停戦を求めている一方で、イスラエル政府はハマスの武装解除と解体を主張している。
ハマス指導部のバッセム・ナイム氏は同日のフェイスブックへの投稿で、この計画は本質的にイスラエル側の提案であり、ガザ占拠の恒久化を意図していると強く批判した。
原題:Israel Accepts Gaza Deal Restoring UN Aid as Hamas Remains Wary(抜粋)
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