トルコ、イランの弾道ミサイル迎撃 NATO防空システム作動
Tuvan Gumrukcu Daren Butler David Ljunggren [アンカラ 4日 ロイター] - トルコ国防省は4日、トルコ領空に向かっていたイランの弾道ミサイルが北大西洋条約機構(NATO)の防空システムで迎撃されたと発表した。NATO加盟国が中東で続く軍事衝突に関与するのは今回が初めてとなる。 トルコは現時点でNATOに支援を求める姿勢は示していないが、深刻な脅威と判断してNATO条約第4条に基づく協議を要請すれば、状況次第で集団的自衛権の行使を規定する第5条を巡る議論に発展する可能性もある。 トルコ国防省によると、イランのミサイルはイラクとシリア上空を通過した後、東地中海に展開するNATOの防空システムで迎撃された。被害は報告されていないという。 国防省は「領土と領空の防衛に必要な措置は躊躇なく取る。いかなる敵対行為に対しても反撃する権利を留保する」とし、今後もNATOやその他の同盟国と協議を続けると表明。ただ、トルコ政府高官の声明にNATO条約第4条への言及はなく、トルコ政府はロイターの取材に対しても回答を控えている。 NATO報道官は、トルコに対するイランの攻撃を非難した上で、NATOは全ての加盟国と共にあると表明した。 ミサイルの具体的な標的は明らかになっていないが、米軍はトルコ南部インジルリク空軍基地に部隊を駐留させている。地元当局によると、同基地に近いハタイ県で迎撃に使われたNATOのミサイルの破片の落下が確認された。 トルコ外交筋によると、トルコのフィダン外相はイランのアラグチ外相と電話会談を行い今回の件について抗議したほか、トルコ外務省はイラン大使を呼び出し、抗議した。 イランは今のところコメントしていない。 その後、米国務省はルビオ国務長官がトルコのフィダン外相と電話会談を行い、トルコに対する支援を確約したと発表。ルビオ氏は「トルコの主権領土に対する攻撃は受け入れられない」と述べ、て全面的に支援する姿勢を伝えた。