藤井名人「少し誤算」 千日手巡る永瀬九段との一問一答 名人戦第4局
第83期名人戦第4局で千日手が成立し、駒を片付ける藤井聡太名人(右)と永瀬拓矢九段=大分県宇佐市の宇佐神宮で2025年5月17日午後5時10分、吉田航太撮影
大分県宇佐市の宇佐神宮で指された第83期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第4局は17日午後5時過ぎ、6年ぶりに1日目で千日手が成立した。18日午前9時からの指し直しが決まった直後、藤井聡太名人(22)は「誤算があった。仕方ない」とうなだれ、永瀬拓矢九段(32)は「後手番が千日手を目指すのは自然」と手応えを語った。両者の主なコメントは以下の通り。
藤井名人「少し誤算」
――37手目4五歩から千日手の手順に進んだ。千日手の可能性をどう考えていたか。
藤井名人 そのあたりで少し誤算があったので、千日手は先手番なので翻意ではないですけれどやむを得ない形になってしまったかなという感じがしました。
Advertisement――2回目の同一手順後、8六歩(51手目)に13分考えた。打開策を練っていたか。
◆そういうことも含めて少し考えたので時間を使ったという感じです。
――明日の対局に向けて一言。
◆また新たな気持ちで頑張りたいと思います。
永瀬九段「後手番が千日手を目指すのは自然」
――千日手という結果をどう受け止めているか。
永瀬九段 後手番が千日手を目指すのは自然な印象ではあるので、後手番側の視点からするとそういうところもあるのかなと思います。
――明日は先手番だが、明日に向けて一言。
◆先後入れ替えてもう1局ということで、限られた時間ではありますが、考えたいと思います。