パラグアイがダイブでFK獲得&相手DF警告→「人違いのカード提示」でアメリカのFKに!! W杯で新規則に基づくVAR介入

主審が両者に説明

[6.12 W杯D組第1節 アメリカ 4-1 パラグアイ]

 北中米ワールドカップD組第1節のアメリカ代表パラグアイ代表で、新競技規則に基づいてパラグアイが獲得したFKがシミュレーションによるアメリカのFKへ修正される事象が発生した。

 この試合の後半5分、パラグアイMFミゲル・アルミロンが右サイド深くをドリブルした際に転倒した。ダニー・マッケリー主審はアメリカDFティム・リームのファウルと判定し、リームにイエローカードを提示。リームはファウルと判定されたこと自体に驚くような様子を見せていた。

 主審はパラグアイのFKをセットし、再開を認める笛を吹く。FWフリオ・エンシソがペナルティエリア内に蹴ったボールは味方が折り返すもアメリカがクリアし、シュートには繋がらなかった。すると主審がプレーを止める笛を吹き、VARチェックが行われていることをジェスチャーでアピール。そのまま映像を確認するオンフィールド・レビューを行うと、ファウルと判定したシーンで「はっきりと接触がないことが見えるシミュレーション」を認め、リームのイエローカードを取り消してアルミロンにイエローカードを提示した。再開はアメリカの間接FKだった。

 これまではチームAの5番に警告したが実際はチームAの8番だったときなど、同一チーム内での人違いのみ介入できるルールだったことから、PKや一発退場を誘うものを除いてダイブにVARが介入することはできなかった。だが、今大会で採用されている新競技規則では、人違いのカード提示に関して、新たに「罰するチームが異なった際」が追加されている。新競技規則でもノーカードと判定されたダイブによるFK獲得には介入できない一方、今回はリームが警告されていたことから「罰するチームが異なった際」に該当して新基準によるVAR介入が行われた。  なお、競技規則ではプレー再開後のレビューを原則認めていない一方、人違いのカード提示と噛みつきや乱暴な行為、暴言による一発退場は例外としているため、警告対象者をリームからアルミロンに変更したことは競技規則上問題ない。ただ混乱を招くことは確実のため、カルロス・デル・セロ・グランデVARとマッケリー主審の連係に課題があったとも考えられそうだ。●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集●2026ワールドカップ(W杯)大会日程・テレビ放送▶日本代表の最新情報や取材裏話は『ゲキスタ』で配信中

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