トランプ氏乗せたエアフォースワンとスピリット機が接近-NY上空で
Julie Johnsson
米格安航空会社スピリット航空の旅客機が16日、トランプ米大統領を乗せてロンドンに向かっていたボーイング747型機とニューヨーク上空で接近し過ぎる場面があった。渋滞で知られる空域での出来事だ。
大統領専用機(エアフォースワン)とスピリット航空1300便はロングアイランド上空を飛行中、高度が近く、進路が交差していることに管制官が気付いた。管制官はスピリット機の操縦士に進路変更を促そうとした。
両機は実際には数マイルの間隔を保ち、安全基準を逸脱する危険はなかったが、大統領専用機の存在と、ニューヨークの管制官による厳しい無線での注意が重なり、このやり取りはソーシャルメディアで拡散された。
ブルームバーグは、この音声を元の航空管制記録と照合することはできなかった。
スタンステッド空港でエアフォースワンから降りるトランプ米大統領とメラニア夫人
管制官はスピリット航空機の乗員が最初の指示に応答しなかったため、繰り返し「スピリット1300便、注意しなさい。右に20度旋回」と指示。さらに「スピリット1300便、今すぐ右に20度旋回」と強い口調で命じた。
それでも応答がないと管制官はついに声を荒らげ「スピリット・ウィングス1300便、右に20度旋回。直ちに!」と命令。これでやっと、スピリット機の操縦士が進路変更を承認した。
管制官は最後に、スピリット機にこう注意した。「注意しろ! iPadから目を離せ!」
原題:Trump Flight to London Has Close Encounter With Spirit Jet (1)(抜粋)
— 取材協力 Danny Lee
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