プレミアEAST優勝の中学時代の仲間から早速労い…東海大相模GK松坂亮「お疲れ様、大学も頑張ろうって」

GK松坂亮(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.11 選手権準決勝 流通経済大柏 1-0 東海大相模 国立]

 ロングスローのラストチャンス。1点を追う東海大相模高(神奈川)はGK松坂亮(3年)もゴール前に上がらせた。しかしボールがクリアされた瞬間に無情のホイッスル。初出場校の挑戦は、国立競技場のピッチに立つ快挙とともに終了した。

 強豪相手に真っ向勝負を挑んだ。戦前の予想では流通経済大柏高優位の声が多数聞かれた中で、序盤から自分たちの持ち味であるパスサッカーを存分にみせていた。先制されたあとも粘り強い戦いを見せると、松坂も後半32分にビッグセーブをみせて会場を沸かせていた。

 横浜FCジュニアユース出身で、ともにユース昇格を逃して進学してきた主将MF長井隆之介(3年)らと過ごした3年間の充実を証明した。昇格を逃したユースは昨年、プレミアリーグEASTを初制覇。「(ユースに上がれなかった)自分的には悔しかったけど、それを糧に選手権も頑張ろうと思った」。力に変えていたと話す。

 ただ当時のチームメイトからは大会中も激励を受けていたという。「お疲れ様、大学も頑張ろうって」。準決勝のあとも早速、MF笹歩睦やFW庄司啓太郎から連絡が入っていたことを明かすと、「国立に立ったことを自信にしていきたい」と産業能率大に進んで始める新生活に向けた決意を新たにしていた。

(取材・文 児玉幸洋)●第103回全国高校サッカー選手権特集▶部活生の足元を支える新素材!カンガルーレザーからSILKYWRAPへ

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