ポーランドに墜落したミサイル、「おそらくロシアのもの」と首相
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アダム・イーストン・ワルシャワ特派員、ポール・カービー欧州デジタル編集長
画像提供, Reuters
ポーランドのドナルド・トゥスク首相は30日、同日未明に同国東部の畑に墜落した物体は「おそらく」ロシアの巡航ミサイルで、爆弾が搭載されていたと述べた。
ロシアは同日、ウクライナ西部リヴィウや首都キーウ、そして中部にあるウォロディミル・ゼレンスキー大統領の故郷クリヴィー・リフ近郊に大規模攻撃を仕掛けた。その中で、ウクライナとの国境から92キロ離れたポーランド東部タルナワ・コロニア村からほど近い場所にミサイルが落下し、直径10メートルのクレーターを残した。
トゥスク首相は当初、ポーランド東部ルブリンで開かれた会合に出席し、ポーランド領空を侵犯したミサイルは「あらゆる情報から」ロシアの巡航ミサイル「Kh-101」だと述べた。
首相はその後、墜落現場を視察し、「回収された破片の大部分が、ロシアのKh-101ミサイルだと示している」という軍事専門家たちの話を明らかにした。
トゥスク氏は前日29日夜、ウクライナのゼレンスキー大統領とルブリンで会談していた。ゼレンスキー大統領は、米首都ワシントンでドナルド・トランプ米大統領と会談後、ポーランドを経て帰国するところだった。
ポーランド軍は30日午前3時40分ごろ(日本時間同日午前10時40分ごろ)にこの物体を探知し、F-16戦闘機を派遣して迎撃したが、物体は数分後にレーダーシステムから消えた。その後、軍用ヘリコプターが周辺地域の捜索に派遣された。
隣国ウクライナへのロシア軍の空爆を受け、ルブリンと、さらに南東のクラスニスタフでは空襲警報が鳴り響いた。タルナワ・コロニア村の住民は午前4時頃に大きな爆発音を聞いたと通報しており、警察は約1時間後にクレーターを発見した。
死傷者は報告されていないものの、トゥスク氏は事態を非常に深刻に受け止めていると明言した。
トゥスク氏は、このミサイルは市街地に墜落しなかったため、差し迫った脅威はなかったと述べた一方、「もし飛行を続けていたら、撃墜する準備はできていた」と付け加えた。
北大西洋条約機構(NATO)は、ポーランド当局と緊密に連絡を取っているとしているNATO軍事部門の欧州トップであるアレクサス・G・グリンケヴィッチ大将は、NATOは「NATO領土を守るために必要なあらゆる措置を引き続き講じる」と述べた。
ポーランドのヴワディスワフ・コシニャク・カミシュ国防相は、29日夜にポーランド領空付近で約20個の物体が目撃され、火薬分析を行っていると述べた。
ウクライナのアンドリー・シビハ外相代行はこれに先立ち、ロシアのKh-101巡航ミサイルが「ロシアによるウクライナへの大規模攻撃の一環としてポーランド領空に侵入し、NATOの領空を侵犯した」と断定していた。
トゥスク首相は、は他の欧州首脳と連絡を取っていると話した。欧州理事会のアントニオ・コスタ議長は、ロシアによる「ウクライナに対する大規模な複合攻撃」があらためて、「ロシアの侵略は安全保障全体に対する脅威」だと示したと述べた。
この攻撃では、ウクライナ全土で少なくとも8人が殺され、数十人が負傷した。クリヴィー・リフ近郊の村では、一家5人が殺害された。ポーランドとの国境に近いリヴィウでも、数十人が負傷した。
2022年2月にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始して以降、ポーランドには、多数のロシア製ドローンと非武装ロシア製ミサイル1発が着弾している。
2022年11月には、ウクライナとの国境付近に着弾したミサイルによってポーランドの農業従事者2人が死亡したが、これはロシアの攻撃に対するウクライナの防空ミサイルだと考えられている。