猛暑、青色切符…変わる自転車事情 無印良品も本格参入、「大人向けヘルメット」に新たな動き #エキスパートトピ
「ヘルメットをかぶった方がいい」と分かっていても、大人の着用はまだ浸透していません。
昨年の警察庁の発表では自転車と歩行者の事故が過去最多となり、着用率は全国平均21%、1位の愛媛県(70.3%)と最下位の大阪府(7.2%)で10倍の差が開くなど地域差も顕著です。
今年は自転車の「青色切符」導入で意識が高まる一方、猛暑による熱中症の懸念で通勤・通学環境の変化も起きています。こうした中、無印良品やアパレルブランドなど、日常のファッションに馴染むデザイン性の高い大人向けヘルメットを展開する動きが広がっています。
ココがポイント
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自転車乗車用ヘルメット着用率調査結果 【調査期間】 令和7年6月2日(月)~30日(月)の平日出典:警察庁
【記者解説】自転車と歩行者の交通事故が過去最多! 去年は3269件【WakeUp7/大久保有貴】
エキスパートの補足・見解
大人向け自転車ヘルメットが普及しない理由は、各社調査を見ても単に習慣化されていないことだけではなく、「日常に溶け込まないこと」に理由があります。
ヘルメットは命を守る道具ですが、通勤や買い物で毎日使うものだからこそ、「見た目」や「服装との相性」も選ばれる重要な条件になります。「髪型が崩れる」「コーディネートに合わない」と感じれば、着用率は上がりにくいものです。
実際、近年のアパレル業界では、デザイン性を高めることで社会課題を解決する動きが広がっています。猛暑を背景に盛夏服の緩和が進み、空調ウェアも進化を遂げています。
今回の無印良品やアパレルブランドの参入も、その延長線上にある動きでしょう。安全性を維持しながら日常の服装になじむヘルメットが増えれば、「被りたくない」から「これなら被りたい」へと意識が変わる可能性があります。
制度やルールで着用率を変えるには限界がありますが、使いたくなるデザインがあれば行動は変わります。ファッションは社会課題を解決する力を持っています。
皆さんは普段、自転車ヘルメットを着用していますか?被っていない方はどんな理由があるか、ぜひコメント欄で教えてください
ファッション出版社、WWDJAPAN.comのチーフプランナーを5年間務めた後、株式会社STEKKEYを設立し、現在創業8年目を迎えています。コミュニケーションデザインやOMO施策を武器に、news zeroやnoteとのパートナーシップ、東京ファッション・ウィークをはじめ、国内外のブランドや行政の戦略から制作、自社IT/AI事業の運営まで幅広く手掛けています。Yahoo!ニュースでは、15年以上のキャリアで培った独自視点をいかし、ファッションを起点に、エンタメ、スポーツ、経済までをつなぐ情報を発信。いま知りたいトレンドの理由や社会課題をわかりやすく紐解く「流行観測」をお届けします。
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