ハリス氏が退任後初の大規模演説、「人為的な経済危機」批判

 4月30日、カマラ・ハリス前米副大統領(写真)は、地元カリフォルニア州で退任後最大規模となる演説を行い、トランプ政権による「現代大統領史上最大の人為的な経済危機」を批判、国民に対し団結してトランプ氏に立ち向かうよう呼びかけた。同日、サンフランシスコで撮影(2025年 ロイター/Jungho Kim)

[サンフランシスコ 30日 ロイター] - カマラ・ハリス前米副大統領は30日、地元カリフォルニア州で退任後最大規模となる演説を行い、トランプ政権による「現代大統領史上最大の人為的な経済危機」を批判、国民に対し団結してトランプ氏に立ち向かうよう呼びかけた。

ハリス氏は、来年のカリフォルニア州知事選の有力候補と目されており、今回の演説は政治家として再起を図る狙いがありそうだ。知事選に出馬した場合、再び大統領候補に指名される可能性もある。

ハリス氏はトランプ氏の関税政策が「明らかに景気後退を招いている」と主張。トランプ流の政治で富裕層が潤っているとし、トランプ氏が「狭く、自己中心的なビジョン」で「真実を語る者を罰し、忠誠者を優遇し、自身の権力で金儲けをし、他の全ての人々を放置している」と述べた。

演説は民主党の女性候補を支援する非営利団体「エマージ・アメリカ」がサンフランシスコのベイエリアで主催した。

民主党はトランプ氏に対し統一した対応を取れていない。一部の民主党議員は事態を静観し、トランプ氏の支持率が低下することに期待を寄せているが、アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員やバーニー・サンダース上院議員など進歩派の議員らは全米各地で集会を開いている。

ハリス氏はトランプ氏を公然と批判。サンダース氏らの「倫理的に明快な立場」と勇気を称賛し「勇気は伝染する」と訴えた。

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