話題株ピックアップ【昼刊】:イノテック、メルカリ、楽天銀

イノテック <日足> 「株探」多機能チャートより
■イノテック <9880>  2,727円  +425 円 (+18.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位  イノテック<9880>が大幅高で、昨年来高値を更新した。同社は9日取引終了後、26年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の27億5000万円から30億円(前期比58.9%増)に引き上げた。売上高予想も455億円から465億円(同10.8%増)に上方修正。メモリーテスターの海外向け販売が堅調なことに加え、国内向けの需要回復が見込まれること、子会社で上期に計上した為替差損が縮小傾向にあることが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比5円増額の40円とすることも発表。これにより、中間配当の35円とあわせた年間配当は75円(前期は70円)となる。

■荏原実業 <6328>  2,557円  +332 円 (+14.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

 荏原実業<6328>が急伸し上場来高値を更新した。同社は9日の取引終了後、25年12月期の連結決算を発表。あわせて26年12月期の業績予想を公表し、今期は売上高が前期比6.8%増の440億円、最終利益が同2.6%増の45億円になる見通しを示した。前期に続き、過去最高益を連続で更新する見込み。年間配当予想は75円とした。前期の年間配当は株式分割後ベースで60円であり、実質的に増配を計画する。更に、取得総数60万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.52%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施も開示しており、これらを好感した買いが入った。高水準の受注残高を背景に増収を見込むほか、注力分野である「防災・減災」や「蓄電池」「水産」で受注高の増加も計画。陸上養殖設備関連で大型案件の受注を見込み、水処理プラント分野が伸長する。25年12月期の売上高は前の期比9.9%増の412億1100万円、最終利益は同38.8%増の43億8400万円となり、計画に対して上振れして着地した。自社株の取得期間は2月10日から8月31日まで。

■ヤギ <7460>  4,020円  +510 円 (+14.5%)  11:30現在

 ヤギ<7460>がマドを開けて上放れし、4000円台に乗せて上場来高値を更新している。9日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。売上高予想を従来予想の900億円から840億円(前期比0.7%増)に引き下げたものの、営業利益予想を36億円から40億円(同12.0%増)、最終利益予想を26億5000万円から35億円(同33.3%増)に引き上げた。期末配当予想は36円増額の97円に変更しており、年間配当予想は147円(前期は90円)となる。収益性の向上と配当増額を好感した買いが集まっている。グローバル市場への展開を積極的に推進するなか、中国経済の減速や国際的な地政学リスクが高い状態が続いていることなどから、売り上げは従来予想を下回る。一方、高付加価値商材を軸とした積極的な販売活動や生産性の向上などが各利益を押し上げる。4~12月期は売上高が633億6400万円(前年同期比2.8%増)、営業利益が39億4400万円(同45.0%増)、最終利益が35億7900万円(同83.3%増)だった。最終利益には受取配当金の増加や前年同期にあった持分法による投資損失の反動なども貢献した。

■日産化学 <4021>  6,720円  +851 円 (+14.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

 日産化学<4021>が続急伸し昨年来高値を連日で更新している。同社は9日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比11.8%増の1954億3500万円、営業利益は同9.5%増の449億8400万円、最終利益は同10.5%増の350億4300万円だった。10~12月期は売上高が約15%増、営業利益が約21%増となっている。業況を評価した買いが集まった。10~12月期は機能性材料部門において半導体材料が想定に対して上振れしたほか、農業化学品部門では殺菌剤のライメイや殺虫剤のグレーシアが計画を上回って推移した。

■古河機械金属 <5715>  5,830円  +640 円 (+12.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

 古河機械金属<5715>がマドを開けて急騰。ここジリ高歩調にあったが満を持して大きく上放れてきた。土木・鉱山用クレーンや削岩機などを手掛けるがその高い技術力を駆使して、早くからレアアース回収機材の開発に力を注ぐなど国策テーマに乗る銘柄としてマーケットでも注目度が高い。足もとの業績も好調で、9日取引終了後に26年3月期業績予想の上方修正を開示、経常利益は従来予想の94億円から109億円(前期比12%増)に増額した。減益予想から一転して2ケタ増益予想に変わった。銅市況の上昇などが追い風となっているほか、売上高の半分近くを占める金属部門の収益が想定を上回る。為替差益の発生も利益押し上げに寄与している。更に好業績を背景に年間配当を従来計画比10円上乗せし80円(前期実績は70円)に増額することを発表。併せて自己株式消却も開示した。発行済み株式数10.7%相当の390万株を今月27日付で消却するとしており、株式価値向上や需給改善に対する思惑も株価上昇を強く支援している。

■PILLAR <6490>  7,700円  +840 円 (+12.2%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率9位

 PILLAR<6490>が一時ストップ高に買われ、上場来高値を更新した。9日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想と配当予想を上方修正しており、材料視された。今期の売上高予想は従来の見通しから5億円増額して580億円(前期比微増)、最終利益予想は13億円増額して85億円(同2.4%増)に引き上げた。減益予想から一転して増益を計画する。期末配当予想は25円増額して80円に修正。年間配当予想は130円(前期は125円)となる。電子機器関連事業において、国内半導体市場向けの製品の回復を予想。海外半導体市場向けも堅調に推移するとみる。産業機器関連事業でも半導体製造装置向けの販売が堅調となると想定し、業績予想を見直した。4~12月期の売上高は428億8700万円(前年同期比1.7%増)、最終利益は65億4200万円(同6.8%増)となった。

■物語コーポレーション <3097>  4,745円  +480 円 (+11.3%)  11:30現在

 物語コーポレーション<3097>は続急騰し、昨年来高値を更新している。9日の取引終了後、26年6月期第2四半期累計(7~12月)の連結決算を発表した。売上高が722億9900万円(前年同期比20.6%増)、営業利益が54億7000万円(同26.2%増)だったとしており、好業績を評価した買いが集まっている。同社は食べ放題の「焼肉きんぐ」をはじめ外食チェーンを展開している。12月中間期は焼き肉や海外を中心に各カテゴリーで増収となった。収益性の向上に向けては価格改定や配膳ロボットの導入台数の拡大などを進めている。

■メルカリ <4385>  3,582円  +358 円 (+11.1%)  11:30現在

 メルカリ<4385>は急伸。1月30日以来の昨年来高値更新となった。9日取引終了後、上期(25年7~12月)連結決算を発表。売上高は1062億5500万円(前年同期比12.8%増)、営業利益からその他の収益・費用などを控除したコア営業利益は202億3300万円(同80.9%増)となった。好決算を評価した買いが集まっている。フリマアプリの成長継続や「メルカード」会員の獲得による決済拡大などで国内事業が大きく伸長。米国事業もキャンペーンなど各種施策が奏功し、堅調に推移した。足もとの業績動向を踏まえ、通期予想のレンジを上方修正。売上高を2000億~2100億円から2100億~2200億円(前期比9.0~14.2%増)へ、コア営業利益を280億~320億円から320億~360億円(同16.1~30.6%増)へ引き上げた。

■山形銀行 <8344>  2,714円  +242 円 (+9.8%)  11:30現在

 山形銀行<8344>が大幅高で6連騰。昨年来高値を更新している。同社は9日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を上方修正した。自社株買いの実施も公表し、これらを評価した買いを誘った。今期の純利益予想は従来の見通しから10億円増額して60億円(前期比36.0%増)に引き上げた。有価証券利息配当金などの資金運用収益が増加する。また、株主還元方針を見直し、配当性向の目標を40%(従来は35%以上)としたうえで、累進配当を導入。期末配当予想は22円増額して50円に修正した。年間配当予想は78円(前期は45円)になる。自社株買いは総数56万株、総額12億円を上限とし、2月10日から同月20日の間、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を通じて実施する。4~12月期の純利益は前年同期比19.7%増の40億9600万円だった。

■楽天銀行 <5838>  8,400円  +722 円 (+9.4%)  11:30現在

 楽天銀行<5838>が急反発している。同社は9日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の純利益予想について従来の見通しから69億1800万円増額して712億6600万円(前期比40.3%増)に引き上げており、ポジティブ視した買いを誘発した。貸出金利息や買入金銭債権利息などの資金運用収益が拡大する。4~12月期の純利益は531億1900万円(前年同期比50.9%増)となった。

■五洋建設 <1893>  2,105.5円  +175.5 円 (+9.1%)  11:30現在

 五洋建設<1893>が上値追い加速、カイ気配スタートで1995年以来約31年ぶりの2000円(修正後株価)大台復帰を果たした。海洋土木に強みを持つ建設大手で国内だけでなく海外案件でも実績が高い。業績は豊富な受注残を背景に防衛関連案件などが好調に売り上げに反映され、工事採算も改善していることから利益の上振れ効果も発現している。9日取引終了後、26年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の395億円から505億円(前期比2.3倍)に大幅増額した。また、併せて今期年間配当を従来計画に10円上乗せし44円(前期実績は24円)とすることも発表しており、大幅な収益上振れと配当増額を好感する買いを呼び込んでいる。

■大阪チタ <5726>  2,725円  +225 円 (+9.0%)  11:30現在

 9日に決算を発表。「今期経常を6%上方修正」が好感された。

 大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> [東証P] が2月9日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比28.4%減の56.9億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の48億円→51億円(前期は90.7億円)に6.3%上方修正し、減益率が47.1%減→43.8%減に縮小する見通しとなった。

  ⇒⇒大阪チタの詳しい業績推移表を見る

■NEC <6701>  4,910円  +402 円 (+8.9%)  11:30現在

 NEC<6701>は大幅続伸。9日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は680万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.51%)、または300億円。期間は2月10日~3月31日。これが買いの手掛かりとなっている。

■協和キリン <4151>  2,577円  +207 円 (+8.7%)  11:30現在

 協和キリン<4151>は大幅反発。9日取引終了後に25年12月期連結決算を発表し、売上高は4968億2600万円(前の期比0.3%増)、最終利益は670億4000万円(同12.0%増)だった。北米を中心にグローバル戦略品が伸長。販管費や研究開発費の減少も寄与した。続く26年12月期の売上高は5200億円(前期比4.7%増)、最終利益は750億円(同11.9%増)と成長が続く見通し。あわせて、配当方針について「コアEPSに対する配当性向40%を目処とし、継続的な増配」から「DOE4%以上・累進配当」へ変更すると発表。これに伴い、配当予想は70円(前期62円)とした。これを評価した買いが集まっている。

■鈴木 <6785>  2,890円  +225 円 (+8.4%)  11:30現在

 鈴木<6785>が続急伸し、連日で上場来高値を更新している。9日の取引終了後、26年6月期第2四半期累計(25年7~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比18.6%増の192億6700万円、経常利益は同29.5%増の30億3100万円となった。2ケタの増収増益で、経常利益の通期計画に対する進捗率は61%に上った。業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。部品事業でスマートフォン関連や車載関連の需要が増加。産機や半導体関連が回復基調となり、同事業の売上高と利益が拡大した。 ●ストップ高銘柄

 窪田製薬HD <4596>  225円  +50 円 (+28.6%) ストップ高   11:30現在

 有機合成薬品工業 <4531>  483円  +80 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在  日本電子材料 <6855>  7,030円  +1,000 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在  シキノハイテック <6614>  1,060円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在  ユニチカ <3103>  1,072円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在  など、10銘柄 ●ストップ安銘柄  なし 株探ニュース

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