【驚愕】愛媛土産『みかんごはん』と『塩みかん鯛カレー』で作る “みかんづくしのカレー” が想像以上にみかんだった件
「みかんといえば、愛媛県。愛媛県といえば、みかん」その揺るぎない関係性は確固たる地位を築いている。その愛媛県で、みかんを「ごはん」に入れるという発想が昔からあったとは知らなかった。さらに、そのみかんとカレーの組み合わせとなると、もはや意味がわからない。
何かというと以前、道後温泉を初めて訪れた際にお土産店で発見した、『みかんごはん』と『塩みかんの鯛カレー』だ。
「カレーとごはんにみかんだと?」と最初は疑問に思ったが、調べてみると、これは炊き込みご飯で、なんと愛媛の学校給食で提供されていたという歴史のある一品とのこと。これは食べるしかない! みかんづくしのカレーを実際に作って、その味を確かめることにした──。
・愛媛のご当地グルメ
今回の『みかんごはん』と『塩みかんの鯛カレー』は、道後温泉のお土産専門店「十五万石」で見つけたものだ。
白い暖簾に大きく「十五」の文字。シンプルながらも落ち着いた雰囲気の店内には、愛媛の特産品が所狭しと並んでいた。店内をぶらぶらと歩いていると、棚に鮮やかなオレンジ色のパッケージが目に飛び込んでくる。
パッケージにデカデカと『みかんごはん』と書かれた箱には、愛媛をモチーフにしたキャラクターが描かれ、「学校給食のモンスター」と書かれている。
その近くには、またもや みかんを使用しているであろう『塩みかんの鯛カレー』と書かれている箱が並んでいた。
「塩みかん」に加えて「鯛カレー」という言葉すら初めてなので、情報量が多すぎて脳が追いつかない状況だ。値札を見ると「みかんごはん」は税込1080円、「塩みかん鯛カレー」は税込756円(撮影当時)。決して安い金額ではないが、こんな珍しい組み合わせは買わずにはいられない。
他にも店内には「八幡浜ちゃんぽん」などの愛媛の名物が、お土産としてたくさん並んでいた。
どれも愛媛の食文化を伝える品々だが、今回は『みかんごはん』と『塩みかん鯛カレー』に絞って購入することにした。
・調理開始
それでは、調理に取り掛かろう。
まず『みかんごはん』から。袋の説明書きによると、2合のお米に対して1袋を使用するとのこと。
炊飯器に米と『みかんごはん』の素を入れて、スイッチオン。
待つこと約30分、炊飯器のふたを開けると、そこにはまばらなオレンジ色のご飯が出来上がっていた。
思わず「おぉ…‥」と、声が出るほどのビジュアルインパクト。オレンジ色の炊き込みご飯という時点で、テンションが上がる。お椀に盛るとフワっとみかんの香りがした。
次に『塩みかんの鯛カレー』の出番だ。パッケージを開け、レトルトパックを取り出して湯煎にかける。
じっくりと温まったカレーを、先ほど炊いた『みかんごはん』の上にかけて完成だ。
・いざ実食! みかんの風味はいかに?
それでは実食に入る。まずは『みかんごはん』から。
みかんの炊き込みご飯……いったいどんな味がするんだろう? 少し緊張しながら、まずはひと口。
うん、これはたしかにみかんだ! しかし、想像していたより味は薄めのような気がする。ただ不思議と甘すぎず、米との相性も悪くない。むしろ、後味のさっぱり感が絶妙だ。
次に『塩みかんの鯛カレー』のルーだけをひと口。
おっ、これは……
最初は甘口のカレーかと思いきや、ただのカレーじゃない! 食べ終わった瞬間、みかんの風味が後からブワッと押し寄せてくる。これは予想外の味わいだ。
そして最後に、『みかんごはん』と『塩みかんの鯛カレー』を一緒に食べてみる。
メッチャ、みかん。
カレーのスパイシーさと、みかんごはんの酸味が見事に融合している。特に後味の余韻が、『塩みかんの鯛カレー』単体で食べた時よりすごい。
唯一感じ取れなかったのが「塩」と「鯛」。みかんの風味のインパクトがすごすぎて、とくに鯛が主張できずに埋もれてしまっている感じがした。
商品名にしっかり「塩みかん」「鯛」と入っているだけに、もう少し鯛の存在感が欲しかったところだ。とはいえ全体としてのバランスは良く、これはこれで美味しかった。
今回食レポした2品は、合わせて食べると1食税込1836円。値段を考えると、高めの部類に入るだろう。
普段食べるカレーとしては手が出しづらい価格だが、お土産なら手頃だし面白い体験を提供できること間違いなし!
また愛媛県を訪れる機会があれば、現地でみかんを使った料理をもっと堪能してみたいと思った次第だ。そして愛媛に行く機会がある人は、ぜひお土産屋でみかんグルメをチェックしてみてほしい。普通のみかんの概念が覆される衝撃的な味わいに出会えるかもしれないぞ!