トランプ氏、新たな大統領令に署名-「連邦建築を再び美しく」

Kriston Capps

  • 設計コンペでは古典および伝統様式建築家を積極的に募集-大統領令
  • 多様な建築様式を対象に設計者を選定していた指針を覆す

トランプ米大統領は28日、連邦政府庁舎の建築様式として伝統的な古典主義が好ましいとする大統領令に署名した。多様な様式を採用する従来の指針が覆された形だ。

  「連邦建築を再び美しく」(Making Federal Architecture Beautiful Again)と題された大統領令では、政府による建築様式の指定禁止という原則が見直された。

  トランプ氏は1期目終盤の2020年12月にも古典的建築を推進する大統領令に署名していたが、今回はさらに踏み込んだ内容で、建築事務所の選定方法にも明確な指針を与えている。

  具体的には、米一般調達局(GSA)が設計のコンペを実施する際には、「古典および伝統様式の建築に関する経験を有する」建築家や事務所を積極的に募集することを義務づける。これによって、数億ドル規模の連邦契約が、新古典主義や伝統的な建築の設計を専門とする少数の建築事務所に集中する可能性がある。

  米国では1990年代から多様な建築様式を対象に設計者を選定していた。今回の大統領令は「官公庁の建物だと視覚的に判別可能」な様式に回帰させる狙いがある。

  今回の大統領令の核心にあるのは、公共建築の基本文書とされるGSA文書の改訂だ。62年に策定された連邦建築の指針では、建築デザインで「現代の米国建築思想の最高峰を体現すべき」とし、政府ではなく建築士側が設計を主導すべきだと定めていたが、今回の大統領令でこの指針が修正または削除された。

原題:Trump Signs Order to ‘Make Federal Architecture Beautiful Again’(抜粋)

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