米国株式市場=S&P1%高、テスラなど上昇 「相互関税」注視
米国株式市場は上昇して取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
[13日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。エヌビディア(NVDA.O), opens new tabやアップル(AAPL.O), opens new tab、テスラ(TSLA.O), opens new tabが買われ、S&P総合500種(.SPX), opens new tabを押し上げた。トランプ米大統領が発表した「相互関税」導入計画にも注目が集まった。
トランプ氏は13日、米国の輸入品に関税を課している全ての国に相互関税を課すと発表した。ホワイトハウス当局者は記者会見で、相互関税は13日に発動されないとし、トランプ政権の通商・経済チームが各国の関税措置や貿易関係を精査した上で、数週間以内に発動される可能性があると述べた。 もっと見る
米労働省が発表した1月の卸売物価指数(PPI)は前年比3.5%上昇と、前月から加速し、予想も上回った。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が注視するコア個人消費支出(PCE)価格指数の算出における主要な項目は穏やか、もしくは下落となった。 もっと見る
これを受けて米10年債利回りは大きく低下し、投資家がインフレ抑制に自信を強めていることを示唆した。
クレセット・キャピタルのジャック・アブリン最高投資責任者は「株式投資家は債券市場から手掛かりを得ている」とし、「投資家は関税を踏まえ、非常に高いインフレ率に備えていた」とも指摘した。
テスラは5.8%、エヌビディアは3.2%、アップルは2%、それぞれ上昇。
S&P500は1.04%高で、1月15日以来の大幅上昇を記録。1月23日に付けた終値での最高値をわずかに下回る水準で取引を終えた。
石油大手シェブロン(CVX.N), opens new tabは0.6%高。全世界で従業員の15─20%を2026年末までにレイオフすると発表した。 もっと見る
カジノ運営のMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM.N), opens new tabは17%急伸。第4・四半期の売上高と利益が予想を上回った。
S&P500(.AD.SPX), opens new tabでは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.7対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は153億株。直近20営業日の平均は150億株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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San Francisco correspondent covering the stock market with a focus on Big Tech, semiconductors and other Silicon Valley companies