青森県選挙区 立候補の5人第一声/参院選

参院選が公示され、第一声を上げる(左から)滝沢候補、福士候補、加藤候補、荻野候補、佐々木候補

 参院選青森県選挙区に立候補した自民党現職の滝沢求氏(66)、立憲民主党新人の福士珠美氏(60)、参政党新人の加藤勉氏(65)、共産党新人の荻野優子氏(33)、政治団体「NHK党」新人の佐々木晃氏(53)の5人は3日、いずれも青森市内で第一声を上げた。演説の要旨は次の通り。

青森創生で活力つくる/滝沢候補  本県は農業産出額が9年連続で3千億円を突破し、まさに食の供給県だ。大きな争点のコメ政策で石破茂首相はコメの増産、生産者の所得向上を目指すと表明した。生産者の声を聞き、収入が向上する形の農政改革をど真ん中で進めたい。

 物価高騰対策の現金給付は、困っている人に救いの手を差し伸べるため、迅速に、簡素化して一日も早く届ける形で取り組む。エネルギーの安定供給と経済成長が両立する社会を実現しないといけない。安全性を最優先に原発再稼働、核燃料サイクルを推し進める。

 地方創生は首相の一丁目一番地だが、私は青森創生を掲げる。青森にヒト、モノの流れをつくり、拡充し、確かな経済をつくり上げ、子育てや医療福祉の充実、農林水産業の振興などを総合的に進め、より元気な活力を持てる県をつくりたい。暮らしや産業を守れるのは自公連立政権だ。

政権交代の風起こす/福士候補  今、地域に蔓延(まんえん)するのは「物価高で生活が苦しい、何とかしてほしい」という声。立憲民主党は「物価高から、あなたを守り抜く」をスローガンに食料品の消費税率0%、ガソリン価格の引き下げ、コメ価格の適正化を軸に責任ある物価高対策を進める。

 この30年間、雇用、賃金、地域、教育などさまざまな格差が広がってきた。今こそ、この格差にストップをかけるべきときだ。失われた30年に終止符を打ち、豊かな日本をつくりたいと思う。

 青森に暮らす若い人たちが安定した仕事に就き、東京並みの賃金を得る。家族を持ち、子供を産み育て、安心して老後を迎えられる。子供たちが未来に希望を持ち、生まれ育った環境に左右されずに同じスタートラインに立つ。そんな社会をつくりたい。この青森から政権交代の大きな風、うねりを起こす。

食の生産現場を活性化/加藤候補  海上自衛官として35年間、海の上から日本を守ってきた。今度は政治の世界から日本を守りたいと強く思い立候補した。

 一番大事なのは食べ物。第1次産業が盛んな本県は国民の胃袋を支えている。食べ物は国の安全保障につながる。

 ただ現場の生産者は厳しい状況にある。国は収入を補償するなど全面的にサポートしなければならない。生産者の準公務員化や頑張った人が報われる仕組みが必要だ。若者は仕事を求めて県外に出て行くが、第1次産業を活性化すれば地元に残る。地域から日本を活性化することで「日本人ファースト」を実現する。

 本県には、陸海空の自衛隊の部隊があるが、米軍と比べると隊員や家族への待遇は不十分で改善が必要。県内を隅々まで回って情報を提供する。今の日本がおかしいと思っている人には行動してほしい。

命と暮らし守る政治に/荻野候補  命と暮らしを守る政治に変えるために全力で頑張る。コメの不足や価格高騰が問題だ。自民党政治がコメ作りと農業をつぶしてきた。食料自給率の向上や農家を守る価格保障、所得補償を実現する。

 日本共産党は、消費税廃止を目指し5%に減税すること、物価高をはねのける賃金アップ、医療や介護の現場の崩壊を食い止めること、ケア労働者の処遇改善を提案した。財源は法人税など大企業優遇の政治を変えることで出てくる。

 高校卒業後の10年間、非正規で最低賃金で働いてきた。高い学費が原因で進学を諦めた人とも出会ってきた。私もその1人。誰もが安心して学べるように、大学の学費を半額にし、入学金を廃止することを提案する。スローガンは「声を上げれば社会は変わるし変えられる」。比例は日本共産党、青森選挙区では荻野優子を国会に送ってほしい。

ガソリン税の廃止を/佐々木候補  NHKをぶっ壊す。青森を東京より元気に。「地方創生、地方創生」と言っている人に限って、地方創生を理解していない。地方はガソリン(を使う)車社会なので、ガソリン税の廃止が一番の地方創生になる。ガソリン税廃止を求める。

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