コメ16週連続値上がりでも“ご飯のお供”「納豆」好調の理由
2
コメの価格が16週連続で値上がりしました。高騰で“ご飯離れ”も懸念されるなか、あの定番“お供”は逆に人気が高まっています。
■コメ高騰も なぜ納豆が人気?
28日午後に発表された全国のスーパーでの平均価格は、5キロあたり4220円。16週連続の値上がりで、前の週から3円上がりました。
コメの高騰で食卓の“ご飯離れ”が懸念される一方で、人気絶好調なのがご飯の“お供”として相性抜群の納豆です。
ネバネバと伸びる、お馴染みの姿のように「売り上げも伸びている」といいます。
納豆の年間消費金額は去年、2874億円に及び、過去最大を更新しています。
コメ高騰のなか、なぜ納豆が人気なのでしょうか。そのワケを探るため、9種類もの納豆が食べ放題の専門店「納豆工房 せんだい屋 池尻大橋店」を取材しました。
「大粒」「小粒」「ひきわり」に「ごま納豆」や「しそのり納豆」など、バリエーションが豊富。
コメが高騰する今、ご飯大盛りも選べる「納豆食べ放題定食」は1080円。
コストパフォーマンスが良いと評判で、ランチ時には老若男女であっという間に満席です。
ワサビ納豆を頼む人や、大粒納豆とひきわり納豆を同時に味わう人など、楽しみ方も様々。
大人も子どもも、納豆に夢中です。
物価高で食材が軒並み値上がりするなか、自宅で納豆を楽しむ人も多いようです。
実際、納豆はいくらで売られているのでしょうか?28日、都内のスーパーでは…。
納豆3つ入りのセットが税抜き88円。税込み95円と、100円を下回っています。
なぜ、安く売ることができるのでしょうか?
“価格の優等生”として人気の納豆。海外からの需要も増え、製造工場は大忙しです。
「納豆パスタ」が味わえる、都内の生パスタ専門店「スパゲティ麦小家」です。
あつあつにゆで上がった、もちもちのパスタに、長時間じっくりと煮こんだ特製のミートソースをかけて、仕上げに登場したのがこちら。白いソースのように見えますが、実は“あるもの”を加えて泡立てた納豆なんです。
店の看板メニュー、その名も「ミートソースと納豆」。ミスマッチのようにも見えますが…。正午前には、店に入りきれないほどの行列。多い時では、客の大半が納豆パスタを頼むといいます。
炒めたシメジとナスをたっぷりと乗せ、濃厚ミートソースに納豆を加えた一品。お味は、いかがですか?
納豆とパスタの組み合わせに、はまる人が続出。
パスタにシフトしている」
コメが高騰していることで、主食のご飯を減らして、パスタなどの麺類を増やす人も出ているなか、自宅でおいしい納豆パスタを作るポイントを教えてもらいました。
納豆に加えている、この食材は?
卵の白味と一緒にかき混ぜることで、中に空気が入り、メレンゲのようなふわふわな仕上がりになるといいます。
さらに、水戸納豆で有名な、茨城県水戸市の飲食店「とんかつ 八戒」では意外な組み合わせが。納豆をたっぷりと乗せているのは、なんと、とんかつ。茨城のブランド豚「ローズポーク」と納豆のコラボ定食です。
ところが…。
茨城県産コシヒカリが大幅に値上がり。他の食材も高騰するなかで、納豆の価格だけが据え置きだといいます。
コメの価格が安くなるのは、果たしていつになるのでしょうか?