ゴールドマン、撤退目指す分野が異例の貢献-自己勘定投資で高利益

Todd Gillespie

ゴールドマン・サックス・グループの昨年10-12月(第4四半期)決算は、自己勘定での投資によって利益が押し上げられた。同社は自己勘定取引からの撤退を図っており、ここからの大きな利益は異例だった。

  「旧来型自己勘定投資」と分類される取引による4億7200万ドル(約735億円)の利益には、自社バランスシートを使った株式への大きな投資からの利益が含まれている。同社が15日のプレゼンテーションで明らかにした。

  この分類はゴールドマンが自己資金で行う直接投資のレガシーで、その大半は資産運用部門の帳簿に統合されている。

  ゴールドマンの業績があまりにも乱高下が激しいと多くの投資家が苦言を呈したため、同社は自社のバランスシートを使った投資から段階的に撤退しつつある。現在は、手数料ベースの業務からより安定した収入を確保することを目指している。

  自己勘定の投資は長年にわたりゴールドマンの特徴だったが、業績予測が困難になる原因として投資家からはあまり好意的に受け止められていなかった。

  それでも、こうした賭けの幾つかが過去に、ゴールドマンに巨額の利益をもたらしている。昨年第4四半期はその一例で、「上場株式への投資による時価評価益の大幅な増加」が利益を押し上げた。

  ゴールドマンの発表によると、過去に行った自己勘定投資の残高は昨年1年間で42%減少し94億ドルとなった。

関連記事:ゴールドマン、10-12月利益倍増-株式トレーディング好調が寄与

原題:Goldman Scores $472 Million From Old-School Bets It’s Shedding(抜粋)

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