まるでテーマパーク! 西日本最大級のホームセンター「ハンズマン」はワクワク感がスゴイ! とくに商品ディスプレイがすばらしい
ホームセンターと聞いたら、どんなイメージを抱くだろうか? 私(佐藤)は道具や部材を買うためのお店であり、あまり長居をする場所ではないと考えている。必要なものさえ見つけることができれば、あとは買って帰るだけ。そんな場所だ。
だが、宮崎発祥のホームセンター「ハンズマン」は従来のホムセンのイメージを覆すような店づくりをしており、店内なのに公園のような居心地の良さがある。西日本最大級を誇るこの店でトンデモないものが売っていた! まさか、視界に入るものは全部売りものなのか!?
・ホムセンというよりテーマパーク
ハンズマンは九州を中心に店舗を展開している。2023年10月に大阪・松原に出店して、本州進出を果たしたのだとか。
大阪万博取材のために、前日になんばのカプセルホテルに宿泊していた私は関西の交通事情に疎(うと)かった。西日本出身のクセに大阪のことをあまり知らないのである。移動手段はGoogleMapsを見ればわかるけど、距離感が全然わかっていない。
本来であれば素直に電車で向かえばよいものを、ホテルをチェックアウトしたらなぜか歩き始めていた。早朝に目が覚めて、外の空気が気持ちよかったもんだから、なんとなく「歩くか~」ってなっちゃったんだよね。
そうして、なんばから天王寺駅まで約40分も歩き続けてしまっていた。
歩くのは良いけど、時間に限りがある。いい加減電車に乗ろうと思い、近鉄南大阪線に乗車して「大阪阿部野橋駅」から「高見ノ里駅」へ。
そこからさらに約15分歩いて、ハンズマン松原店にたどり着いた。
敷地に入ると、その建物は要塞のごとし! 茨城発祥のジョイフル本田を彷彿とさせる。売場面積6000坪、駐車場収容台数1400台、取り扱い商品数は28万品目を数えるそうだ。
西日本最大級のホームセンターと言われるだけあって、要塞といっても言いすぎではない。
中に入ると……
なんじゃこりゃ~~~! まるで植物園やないか~い!!
天井の高さは何メートルあるのだろうか? 柱に書かれた「THE THEME PARK」の言葉そのままに、ホムセンというよりもまさにテーマパーク。何かスゴイものが売っているんじゃないか? というワクワク感が漂っている。
売り場は大きくわけて4つのエリアに分かれており、今入った正面入り口は園芸品・ガーデニング用品の販売エリア。右方向の売場にはホビーや工具・大工用品を扱うエリア。左には建材を扱うビルダーズベース。そして2階には日用品が揃っている。
取り扱い商品数は28万もあるので、本当に何でも揃うんじゃないだろうか。というのは、視界に入るものはほとんど売り物なんだよね。たとえばコレ、カゴとカゴの間に置かれたこの照明。これも売りものなんだぞ!
イタリア直輸入の「ビクトリアン4灯」は税込6万9000円です!
まさか! と思うかもしれないけど、この噴水も……。
売りもの! これまたイタリア直輸入、「噴水シエナ」は税込198万円! 100万円の家「ロケット荘」よりも高い!
壁に埋め込まれたのは、バスタブじゃないぞ。人工池だぞ。これももちろん売りもの。
2階部分にまで伸びている7メートルのヤシの木も購入可能。これも税込140万円ですって。これまたロケット荘より高いのか。
建材コーナーはまるで材木屋のようだ。プロでも材料を調達できるほどの充実っぷり。もはやホムセンの域を超えている。
色とりどりの三角コーンまで売っている。使い道はないけど、1つ欲しくなってしまうな。
・ディスプレイが秀逸
2階の日用品コーナーも見てみよう。とてつもない広さのはずなのに、天井が高すぎてそれほど広くないみたいな気がしてくる。空間認識がバグってしまうな。
ひと通り品物を見て回ったところ、このお店に潜むワクワク感の正体がわかった気がする。ひょっとすると、商品のディスプレイの仕方がワクワクを創出しているのかも? たとえば、ハサミやカッターをこんな風に見せている。わかりやすいだけでなく、どこか愛らしさを感じられるのだ。
タオルも色に合わせて、グラデーションに並んでいる。しかも手の届かない上の方までちゃんと色を合わせているところがグッド!
歯ブラシと歯磨き粉までご覧の通り。買う・買わないに関係なく、見ているだけで楽しくなってくる。
芳香剤や洗剤なども色や形を合わせて並べると、オブジェのようで可愛らしい。商品が本来持つデザインの良さが伝わってくる。
塗装関連商品の養生テープ・マスキングテープ・マスカーなどもこの通り。何がどこにあるのかひと目でわかるのも、この陳列の優れているところだ。
プラモデルは完成品を貼り付けてある。
ちなみに作業着コーナーもあります。取り扱い商品は寅壱が中心。店舗の端っこではあるものの、そもそも施設がデカいので、作業着コーナーもかなり広い。
お客様工作室もあって、工具もレンタル可能とのこと。
歩き疲れたらタリーズでひと休み。ホムセンの店舗で休んでいるはずなのに、どこかのテーマパークでひと息ついているみたいで心地良いなあ。
いまだ大阪までしか進出してきてないけど、いずれは関東にも出店して欲しい。品数もさることながら、お店の雰囲気が良いのできっと人気になるはず。ということでハンズマンさん、関東出店、お待ちしてます!
・今回訪問した店舗の情報
店名 ハンズマン 松原店 住所 大阪府松原市新堂4丁目1139 時間 7:00~22:00 定休日 元日
参考リンク:ハンズマン 執筆:佐藤英典 Photo:Rocketnews24
▼松原店を紹介する、ハンズマンの公式動画