トランプ氏、プーチン氏が和平追求しなければ「経済戦争」と警告

Jennifer A Dlouhy、Annmarie Hordern

  • 制裁に動かざるを得ない場合は「かなり深刻な状況を想定している」
  • 歴史的な米ロ首脳会談の後でさえ、戦争終結は依然として見通せない

トランプ米大統領は26日、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の戦争が続いた場合には「極めて深刻な」結果を想定しているとし、戦争に終止符を打てなければ「経済戦争」になると警告した。

  ホワイトハウスで開かれた閣議でトランプ氏は、「世界大戦にはならないが、経済戦争になる。経済戦争は悪いものになる。ロシアにとって悪いものになる。私はそれは望んでいない」と語った。

  制裁を発動する前にプーチン氏がゼレンスキー氏との2国間協議に応じる期限が設定されているかとの質問に答えた。

  トランプ氏は、制裁などに動かざるを得ない場合は「かなり深刻な状況を想定している」と述べ、毎週数千人規模に上っているとする戦争の死者数に言及した。

  トランプ氏は就任初日にロシアのウクライナ侵攻を終わらせると表明した。だが、8月15日にアラスカ州アンカレッジで行われた、歴史的な米ロ首脳会談の後でさえ、戦争終結は依然として見通せない。

関連記事:トランプ氏、戦争終結はウクライナ大統領次第-米ロ首脳会談後に発言

  トランプ氏がプーチン氏やゼレンスキー氏とのシャトル外交を展開したことで、両首脳が対面で会談する可能性がロシアのウクライナ全面侵攻後で初めて浮上した。

  だがアラスカでの米ロ首脳会談から1週間以上たった今も、両首脳の会談は予定されていない。ホワイトハウスは以前、プーチン氏がゼレンスキー氏との会談に同意し、調整が進んでいると説明していたが、ロシア側はそうしたコミットメントを確認しなかった。

  ロシアのラブロフ外相は22日、NBCテレビとのインタビューで、プーチン氏はゼレンスキー氏と会談する用意はあるが「この議題が全く整っていない」と述べた。

関連記事:プーチン・ゼレンスキー会談、議題整っていないと露外相-NBC

原題:Trump Warns of ‘Economic War’ If Putin Doesn’t Pursue Peace(抜粋)

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