「信頼してもらえて嬉しい」元保護猫のきつねちゃん、飼い主さんの前で初めての「ご開脚」 行動の心理を獣医師に聞いた!
ついに見せてくれた信頼の証。 写真は、X(旧Twitter)ユーザー@nekonekkopさんの愛猫・きつねちゃんが飼い主さんに抱っこされているところです。このとき、飼い主さんにとって嬉しい出来事が起きていました。 【写真】ついに……!飼い主さんにお腹を見せるきつねちゃん それは、きつねちゃんがお腹を見せて落ち着いてくれたこと。これには、飼い主さんも「うちに来たときは警戒してた保護猫きつねさん。ついに……ご開脚です!!」とコメントを載せていました。
飼い主さんによれば、きつねちゃんは保護した当時から甘えん坊だったといいます。飼い主さんの家に来たばかりのころは、環境が変化したことが怖くて隠れていましたが、数日すると慣れて甘えるようになったのだとか。 そして、先ほどの写真が撮影されたのは、きつねちゃんが家に来て12日目のこと。飼い主さんと一緒に遊んでいたらゴロゴロ甘えだして、きつねちゃんはお腹を見せてくれたのです。
飼い主さんがこの光景を目撃したときは、まず次のようなことを思ったといいます。 飼い主さん: 「猫がお腹を見せるのは『信頼の証』だと知っていたので、とっっっても嬉しかったです」 その喜びがフォロワーにも伝わって、3,000を超える「いいね」が押されるほど話題になりました(2023年10月21日現在)。
きつねちゃんの行動には、どのような心理が隠されているのでしょうか。ここからは、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生にお話を伺います。 ——きつねちゃんは、お腹を見せて開脚してくれたそうです。この行動にはどんな心理が隠されているのでしょうか。 原先生: 「お腹を見せて開脚するという行動には、きつねちゃんの飼い主さんや家の環境に対しての安心や信頼の気持ちが表れていると考えられます。 猫にとってお腹は急所です。そこを見せるというのは猫にとって非常に無防備な姿勢であり、ここは安全だと強く感じていないと一般的には見られない行動です」 ——これからさらに信頼関係が増してきた際に見せる行動はありますか。 原先生: 「各行動に対して優劣をつけることは一概にできませんが、信頼を表すような行動としては、ゴロゴロとのどを鳴らす、体をこすりつけてくる、ひざの上で寝るようになるなどがあります」 やはり、きつねちゃんの行動には飼い主さんへの安心や信頼の気持ちが隠れていたのですね。
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家に迎えた当初と比べると、きつねちゃんの様子には変化が起きているといいます。 飼い主さん: 「きつねは、うちを自分の家だと思ってくれるようになりました。保護猫なので産まれてからうちに来るまでは外にいたのですが、今では外を怖がります。定期検診で病院に行くのも嫌がっています」 きつねちゃんにとっては、もう家が居場所ですね。
きつねちゃんの家には、飼い主さんのほかに同居する兄猫・たぬきくんがいます。家に来た当初はたぬきくんのことを甘える対象として見ていたようですが、今では関係が変化して、いい遊び相手になっているのだとか。そして、飼い主さんのことは甘える対象として見ているようです。 飼い主さんに、たぬきくんときつねちゃんへ願うことを伺うと、「健康で長生きしてほしいです。そしてたぬきときつねには、いい距離感で仲よくしてもらいたいです」と教えてくれました。 少しずつ時間をかけながら家のコになっているきつねちゃん。その様子を、多くのフォロワーも見守っているのでした。 写真提供・取材協力/@nekonekkopさん/X(旧Twitter) (監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生) 取材・文/岩井まどか ※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
ねこのきもちWeb編集室