【レジ袋1枚5円。高い?安い?】数字に強い“一流”はどう考える?その納得の考え方の中身とは

「自分も、もっと数字に強ければ…」 日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。 しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。 新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

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レジ袋1枚5円――正直、最初は「高い!」と思った方も多いことでしょう。2020年7月より、レジ袋の有料化がはじまりました。

しかし、よくよく計算してみると、安いんです。ちょっと試しに、年間いくらかかるか計算してみましょう。

たとえば週に3回買い物へ行き、毎回レジ袋を1枚ずつ買うとします。1枚5円×3回=1週間で15円。それを1年(約52週)でかけると780円程度。

実は、意外と「1000円もかからない」のです・「あれ、意外と安いな?」という印象ではないでしょうか。

一方で、海外の一部地域ではレジ袋1枚が日本円にして数十円から100円近くする場合もあるんだとか。たとえばイギリスでは大手スーパーでのレジ袋が10ペンス(約16円)、デンマークではなんと1枚約75円に設定されていたりします。国によっては「レジ袋を買う=ちょっとしたぜいたく品」という感覚になるくらい高いこともあるわけです。

「小さな数字」の意味を考えてみる習慣づけ

数字が苦手な人は、5円という表面的な金額だけ見て「うわ、高い!」と感じたり、逆に「5円くらいなら何も気にしなくていいか」と丸ごとスルーしてしまいがちです。

ただ、ここで大事なのが「数字の見方」。1枚5円が高いか安いか、年にして780円前後をどう感じるかは、人によって大きく違いますよね。数字に強い人というのは、こうした小さな金額を単に「高い・安い」で終わらせず、「実際は年に◯◯円かかって、家計には◯%ほどの影響がある」という全体像でとらえます。

ポイントは「数字を面倒がらずに計算してみるクセをつける」こと。たった5円でも年間ではどうなのか、ほかにかかるコストやリターンはあるのか――こうした情報を整理できれば、自分にとって本当にメリットがある選択は何かが見えてきます。

計算するクセは、結果的に地頭をよくすることにつながります。日々の行動が計算によって変わっていくわけです。

(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』の一部に加筆・調整・編集した原稿です)

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