ボルボCEO、値上げの可能性示唆 関税コスト増は「顧客負担」

スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーのホーカン・サムエルソン最高経営責任者(CEO)は23日、関税関連のコスト上昇の大部分は顧客が負担することになるとの考えを明らかにし、値上げに踏み切る可能性を示唆した。写真は2021年10月、ストックホルムのボルボ・ショールームで撮影(2025年 ロイター/Jonas Ekstromer/TT News Agency via REUTERS)

[ストックホルム 23日 ロイター] - スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カー(VOLCARb.ST), opens new tabのホーカン・サムエルソン最高経営責任者(CEO)は23日、関税関連のコスト上昇の大部分は顧客が負担することになるとの考えを明らかにし、値上げに踏み切る可能性を示唆した。

ボルボのラインナップのうち最も小型の車種については、米国に輸出できなくなる可能性があるとも述べた。

トランプ米大統領は同日、欧州連合(EU)との貿易協議が進展していないことを踏まえ、6月1日からEUからの輸入品に50%の関税を課すことを推奨すると述べた。 もっと見る

サムエルソン氏はロイターのインタビューに、50%の関税はベルギーで生産する電気自動車(EV)「EX30」の米国での販売を制限することになるとの見方を示した。

EUと米国の貿易交渉に関しては「近いうちに合意できると信じている。欧州と米国の貿易を停止することは、双方にとって利益にならない」と述べ、早期合意への期待感を示した。

ボルボー・カーの株価は、23日の取引で一時下落した。

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