無料でJetBrainsのC言語IDE「CLion」が使用可能に、非商用に限り無料で参考書やプログラミング動画の作成にも使える
JetBrainsが開発しているC言語およびC++用のIDE「CLion」が非商用利用に限り無料で使えるようになりました。
CLion Is Now Free for Non-Commercial Use | The CLion Blog
https://blog.jetbrains.com/clion/2025/05/clion-is-now-free-for-non-commercial-use/CLionはC言語とC++に対応するIDEで、コード補完機能やデバッグ機能といったIDEとして基本的な機能のほかに、組み込み開発用のオンチップデバッグ機能なども搭載しています。また、AIを用いたコーディングも可能で、コードを生成したりドキュメントを取得したりすることもできます。
CLionはサブスクリプション型の有料製品で、月額料金は税込1525円です。そんなCLionが2025年5月7日から非商用利用に限り無料で使えるようになりました。
非商用版のCLionは「匿名の使用状況データの送信が必須」という条件はあるものの、有料版のCLionとまったく同じ機能を使用可能です。使用状況データには「IDEのどの機能が使われたか」といった情報が含まれるのみで、それ以外のデータが収集されることはありません。
非商用版ライセンスに関するFAQを確認すると、JetBrainsでは「製品を開発し、活動から商業上の利益を得る」という利用方法を商用利用と定めていることが分かります。反対に「学習と独学」「商業上の利益を得ないオープンソースの貢献」「あらゆる形態のコンテンツ制作」「趣味での開発」は非商用利用と見なされています。
商業上の利益を得ない製品を開発している場合でも「会社に勤務して給与を受け取っている人」が業務にCLionを使う場合は商用ライセンスを購入する必要があります。一方で、「販売を目的とした教育コードの制作者」「YouTubeなどのプラットフォームに投稿して広告収入を得ている制作者」「広告スペースの販売で利益を得ているポッドキャスターやストリーマー」は無料でCLionを使えます。
なお、JetBrainsはCLion以外に「WebStorm」「Rider」「RustRover」も非商用に限り無料化しています。他の製品も無料化するか否かは影響の評価中の段階とのことです。
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