ECB金利の方向性は明確、来年上期に中立水準の公算大-レーン氏

Leo Laikola、Mark Schroers

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、レーン・フィンランド中銀総裁は、インフレ率が目標とする2%付近で安定し始めているのに伴い、今後も利下げを継続するとの見解を示した。

  レーン氏はヘルシンキで17日、「金融政策の方向性は今や明確だ」と述べ、「利下げの速度と規模は、入手するデータと包括的な分析に基づき毎回の会合ごとに決定する」と続けた。

  ECB当局者は今年に入り4回の0.25ポイント利下げを行った後で、来年の利下げ速度や規模を見極めつつある。アナリストらは政策金利は来年半ばまでに2%になると見込む一方、投資家はより積極的な緩和によって1.75%程度まで引き下げられると想定している。レーン氏は中立金利は来年上期に到達する公算が大きいとみる。

  同氏は「通商および安全保障政策が現在のように密接に絡み合っていることは欧州ではまれだ」と述べ、「最も避けなければならないのは、同盟国間の貿易摩擦だ」と続けた。  

原題:ECB’s Rehn Sees Direction Clear on Rates as Inflation Stabilizes

*ECB’S REHN: INTEREST RATES LIKELY TO REACH NEUTRAL IN 1H 2025

(抜粋)

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