P&G株上昇、10-12月は値上げせず増収達成-傾向にようやく変化か
Leslie Patton
- 実質売上高3%増、3四半期で最大の伸び-通期業績見通し据え置き
- 際限ないようにみえた価格引き上げ、終わりに近づいている可能性
日用品大手、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が発表した昨年10-12月(第2四半期)の実質的な売上高は、販売数量の増加が寄与して市場予想を上回った。過去数四半期は売り上げ増の大半を値上げで得ていたが、価格を据え置いて増収を達成した。
為替動向や事業の買収・売却の影響を除いた実質売上高は、10-12月期に前年同期比3%増加した。これは3四半期で最大の伸び。製品の販売価格は前年同期と変わらなかった。値上げをしなかったのは2019年以来となる。
P&G株は22日のニューヨーク市場で一時、前日比4%上昇した。
今回の結果は、際限のないようにみえた価格引き上げの時期が終わりに近づいている可能性を示唆する。消費財企業はここ何年も、値上げに注力して売り上げを伸ばしてきた。P&Gの24年6月通期には製品価格が前年比4%上昇しており、その前年には9%上がっていた。
アンドレ・シュルテン最高財務責任者(CFO)によれば、中国での実質売上高は10-12月に3%減少した。
同社は25年6月通期の売上高と利益の見通しは据え置いた。
原題:P&G Stopped Hiking Prices and Sales Still Grew Last Quarter (3)(抜粋)
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