中国航空会社、ロシア上空飛行禁止案に反発 トランプ政権に撤回要請

 中国の大手航空会社は10月14日、トランプ米政権に対し、米国発着便のロシア上空飛行を禁止する計画を撤回するよう要請した。写真は中国国際航空の航空機。2023年10月、北京で撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)

[ワシントン 14日 ロイター] - 中国の大手航空会社は14日、トランプ米政権に対し、米国発着便のロシア上空飛行を禁止する計画を撤回するよう要請した。

米運輸省は先週、中国の航空会社が米国路線でロシア上空を飛行することを禁止する案を示した。飛行時間が短縮され、米航空会社が不利になるとしている。
同省に書簡を送った中国航空会社6社のうちの1社である中国東方航空(600115.SS), opens new tabは、この措置により同社の最重要路線の一部で飛行時間が2─3時間延長され、乗り継ぎ便に間に合わないリスクが大幅に高まるほか、燃料消費も増える可能性があると述べた。

南方航空は11月1日から12月31日までのホリデーシーズンのピーク時に旅行を予定する少なくとも2800人の乗客の再予約が必要になるとし、「彼らの旅行計画が脅かされている」と述べた。

一方、米ユナイテッド航空(UAL.O), opens new tabは米国便でロシア上空を飛行するキャセイパシフィック航空(0293.HK), opens new tabなど香港を拠点とする航空会社にも禁止措置を拡大するようトランプ政権に求めた。

ロシアは、ウクライナ侵攻後の2022年3月に米政府がロシア便の米国上空飛行を禁止したことへの報復として、米航空会社やその他多くの外国航空会社の領空飛行を禁止しているが、中国の航空会社は禁止されていない。

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