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【10月の特集】

賢い「健診&人間ドック」活用術(10月前半公開予定)

健診や人間ドックは病気を早期に見つける大切な機会――「なんとなく受けているだけ」になっていませんか? 賢い受け方、選び方、結果の読み解き方をまるっとお伝えします。ぜひ今から自分の健康状態を把握しましょう。

  • 第1回 医師が直伝「健診結果」の読み方 多くの人が軽視しているポイント
  • 第2回 進化を続ける人間ドックの賢い活用法、オプションの選び方
  • 第3回 がん検診を受診しよう―どんな人がいつ受けたらいい?

科学的に正しい認知症予防(10月後半公開予定)

認知症は予防・治療できる時代になる?――2024年には認知症予防の最新エビデンスが発表され、適切な対策を打てば発症リスクを減らすことが可能だとされました。さらに初期段階でも手を打てば健康な状態に戻れることも。最新事情をお伝えします。

  • 第1回 認知症の発症リスクは45%減らせる! 予防研究で分かったこと
  • 第2回 「脳をお掃除」認知症予防3つの行動 とっとり方式のプログラム
  • 第3回 LDLコレステロール対策は認知症予防! 脳の機能維持にやるべきこと

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【テーマ別特集】

10月のテーマは「たんぱく質」(10月前半公開予定)

テーマ別特集バックナンバー

【健康Q&A】

あなたの疑問に専門家が回答! 健康Q&A「歯・口腔」のお悩みに新谷悟先生が答えます(10月後半公開予定)

健康Q&Aバックナンバー

【注目の連載】

「100年元気」を目指すアンチエイジング学(10月前半公開予定)

この連載の過去記事はこちら

古武術式! 日常動作の極意(10月後半公開予定)

この連載の過去記事はこちら

快眠の科学(10月前半公開予定)

この連載の過去記事はこちら

Dr.ひらまつの「知っておきたい“老化”と“目”の話」(10月後半公開予定)

この連載の過去記事はこちら

野口緑の「職場の健康」Q&A(10月後半公開予定)

この連載の過去記事はこちら

【健康ブック】

10月1日から、以下の書籍をオンライン閲読できます。 健康ブックの詳細はこちら

50歳からの心の疲れをとる習慣<日経Goodayの本>

 50歳を過ぎると、体力が衰えて、疲れが抜けなくなってくるだけでなく、心も疲れやすくなってきます。ちょっとしたことでイライラしたり、傷つきやすくなったり、気分の浮き沈みが大きくなったり……。人生100年時代では、50歳はその「折り返し地点」。残りの長い「人生の後半」は、心の疲れをきちんとケアすることが何よりも大切になってきます。

 本書では、日経Gooday連載でもおなじみの元・陸上自衛隊の心理カウンセラーである下園壮太さんが、あなたの心と体に寄り添う「メンテナンス習慣」をお教えします。

名医が教える 高血圧の治し方

 放っておくと心筋梗塞や脳卒中など、重大な事態を引き起こす高血圧と動脈硬化。自覚症状なく進んでしまう油断のならないサイレントキラーです。

 わが国では推定4300万人もの高血圧患者さんがいるといわれており、高血圧が原因となって死亡する人の数は、年間10万人は下らないと見積られています。その多くは自覚症状がないことから取り返しのつかない事態に陥っているのです。しかし、高血圧は決して治せない病気ではありません。対処が早いほど改善のきく症状なので、高血圧について正しく知っていただくことが何よりも大切です。

やさしいカラー図解 乳がん

 女性の罹患率がもっとも高いがんは乳がんですが、一方で、早期発見がかない、適切な対処を施せば、治して日常生活を取り戻しやすいがんであるともいえます。

 乳がんの最新の基礎知識から、検査や診断、がん細胞がもつ性質によって分類したサブタイプ、温存の可否など治療法選択の考え方、術後の療養やリハビリ、再発リスク低減のための工夫まで、乳がんに関する「すべて」を1冊にまとめました。オールカラーの豊富な図解と詳しい解説で分かりやすく紹介します。

*日経Goodayのコンテンツを許可なく複製、編集、翻訳、翻案、放送、出版、販売、貸与、公衆送信、送信可能化などに使用することはできません。日経Goodayで提供しているコンテンツの著作権についてはこちらをご覧ください。


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健康・医療のエキスパートが月替わりで登場して、読者の皆さんの質問に回答する人気連載「健康Q&A」。2025年12月の回答者は、骨粗しょう症など骨の老化に詳しい、東京慈恵会医科大学整形外科主任教授である斎藤充先生です。このテーマに関して日ごろから疑問に思っていること、聞いてみたいことがある方は、ぜひご質問をお寄せください!

 斎藤先生は骨粗しょう症がご専門で、骨密度だけでなく「骨の質(骨質)」が重要であると提唱し、世界初となる骨質を評価する方法を作り上げ、骨粗しょう症や老化研究で国内16受賞、アジア人初となる海外2受賞されているほか、『100年骨』(サンマーク出版社)など著書も出されているスペシャリストです。

 骨密度や骨質のお悩みや骨折や骨粗しょう症などに関する疑問のある方は、ぜひこの貴重な機会に質問をお寄せください! 回答記事は2025年12月に掲載いたします。

斎藤先生への質問はこちらからどうぞ↓↓↓

質問の投稿ページ

※質問募集期間:2025年9月25日~10月29日  都合により受付終了が早まることもございます。あらかじめご了承ください。

【質問例】(以下と似た質問でも構いません)

斎藤充(さいとう みつる)氏 東京慈恵会医科大学整形外科主任教授

1992年慈恵医大卒業。2020年より現職。日本整形外科学会・副理事長。その他5学会理事。骨粗鬆症ガイドライン執筆委員、骨粗鬆症や老化研究で国内16受賞、海外2受賞(アジア人初)。慈恵整形発の世界初の概念である「骨質劣化型骨粗鬆症」の診断マーカーや治療法の開発で世界をリード。ガイドラインを塗り替える。一般向け書籍として『100年骨』(サンマーク出版社)を発刊している。中高時代サッカー:国体東京代表副キャプテン。

!ご注意!

  • 質問はどなたでも可能ですが、回答記事を閲覧できるのは、日経Goodayマイドクター会員(有料会員)のみです。マイドクター会員についての詳細は、こちらをご覧ください。
  • 「あなたの症状に合う薬は〇〇です」など、医師の診断行為に該当するような個別・具体的な回答はできません。また、寄せられた質問のすべてに回答する企画ではございませんのであらかじめご了承ください。
  • 医師・看護師などの専門家に直接健康相談をしたい方は、24時間365日ご利用できる、「日経Goodayマイドクター 電話相談24」をご利用ください。ご利用できるのは、日経Goodayマイドクター会員に限られます。
「日経Goodayマイドクター 電話相談24」のご案内ページはこちら

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 日ごろから日経Goodayをご愛読いただき、ありがとうございます。

 皆さんは、日ごろ受けている健康診断や人間ドックの結果をどのように管理していますか。紙の状態で提供された健診結果を保管している人が多いかもしれません。

 そこで、日経Goodayの提携サービスのアプリ「ヘルス×ライフ」を使って、健診結果をデジタルデータとして管理する方法を紹介します。

紙の健診結果のデータを無償で取り込める

 ヘルス×ライフには、健康診断のデータを一元管理できる機能があります。健診結果の検査値は自分で登録することもできますが、健診結果を写真に撮って送れば自動入力してくれるサービスがあるので、活用するといいでしょう。もちろん無料で利用できます。

 健診結果を入力しておくと、すぐにアプリで確認することができます。また、生活習慣病のリスクがどの程度あるのかをグラフで表示する機能があるので、自分の健康管理に役立てることができます。

【1】健診結果を撮影する

【2】「入力依頼」を選択して、健診結果の画像をメールで送信する

あなたの健康をサポートする総合健康アプリ「ヘルス×ライフ」

 健康管理ができるアプリ「ヘルス×ライフ」は、iPhoneとアンドロイドの両方のスマートフォンで利用可能です。

 その日の歩数を表示するほか、日々の体重、血圧、体温などのデータを入力していくと、グラフにして変化を「見える化」できます。日々の変化をチェックすることは、ダイエットはもちろん、高血圧、脂肪肝などの生活習慣病対策としても重要です。アプリから、日経Goodayの最新記事を読むこともできます(マイドクター会員限定の記事は会員登録とログイン手続きが必要)。

◇     ◇     ◇

 健康管理の基本は「自分の健康状態を正しく把握する」こと、そして「日々の管理を継続する」こと。病気の予兆を早めに知ることにつながります。そのパートナーとして「ヘルス×ライフ」をご活用ください。

ヘルス×ライフ ダウンロードページ

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    テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! (タイトル写真:岡﨑健志)

    石原良純(いしはら よしずみ) 俳優・気象予報士

    テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転!

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    日本古来の古武術には、日常生活においても体に負担をかけず、楽に動くためのヒントがたくさん隠されている。筋トレなどで体を鍛えなくても、今日から身軽に動ける上に、腰や膝を傷めにくくなる。そんな「古武術」式の日常生活動作をここでマスターしよう。講師は、理学療法士・介護福祉士として古武術を応用した合理的な体の使い方を研究する岡田慎一郎さんだ。

    岡田慎一郎(おかだ しんいちろう)氏 理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員

    1972年生まれ。身体障害者、高齢者施設に勤務し、独自の身体介助法を模索する中、武術研究家の甲野善紀氏と出会い、古武術の身体運用を参考にした『古武術介護入門』(医学書院)を刊行し、大きな反響を呼んだ。近年は介護、医療、リハビリ、消防救命、育児、健康増進、教育など、幅広い分野で身体を通した発想と実践を展開させ、講演、執筆、企業アドバイザーなど多岐にわたる活動を国内外で行う。『古武術式 疲れない体の使い方』(三笠書房)、『身体を痛めない介護術』(中央法規)など著書多数。

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    従業員の健康管理を経営的視点でとらえ、戦略的に実践する「健康経営」を推進する動きが企業の間で活発化している。その一方で、「何から始めればいいのか分からない」「取り組んではいるものの、成果を実感できない」といった経営者・担当者の声も聞かれる。そこで本連載では、有識者や先行企業への取材から、健康経営に取り組む上での悩みや疑問を解決に導くヒントを探っていく。

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    企業が従業員の健康づくりを経営戦略の1つとして積極的に後押しする「健康経営」。本連載では、その取り組みを推進する上での悩みや疑問を解決に導くヒントを探っていく。今回は、「職業病」に焦点を当てた独自の健康経営支援サービスを展開するCanvas(島根県松江市)代表の元廣惇氏に話を聞いた。

    「職業病」は個人の健康問題ではない

    編集部:Canvas(キャンバス)では、「職業病」に焦点を当てた健康経営支援サービスを展開されています。まず、職業病にはどんなものが挙げられるのでしょうか。

    元廣氏(以下、敬称略):職業病とは一般的に、特定の職業や業務内容から引き起こされる身体的な健康問題を意味します。例えば、保育士では子どもを抱きかかえたり、子どもと目線を合わせるためにしゃがんだりといった姿勢や動作を日常的に行うことから、腰や膝を痛めがちです。建設業でも腰痛を訴える人は多いですし、塗装業では肘が伸ばせなくなるといった症状が起こりやすい。オフィスワーカーは、座りっぱなしの姿勢でパソコンの画面を注視するために、目の痛みや頭痛、肩こり、腰痛などを発症する人が多くなっています。私たちはこれらを「狭義の職業病」と捉えています。

     ただ、この狭義の職業病を解決するだけでは根本的な解決にはなりません。私たちは「広義の職業病」を把握する必要があると考えます。

    編集部:「広義の職業病」とはどのようなものですか。

    元廣:身体的な健康問題だけでなく、その職業や業界の文化や慣習、心理的な反応を含めたものも含めて「広義の職業病」としています。例えば、なるべくトイレに行かないように水分摂取を控えてしまう長距離輸送のトラックドライバー。荷物を早く届けなければいけない、という心理が働くわけです。

    編集部:編集職は日々原稿を読み書きしていますが、「日ごろから情報収集しなければ」という意識が働き、気が付くと休みの日も何かを読んでいますね。目を酷使している気がします。

    元廣:先ほど挙げたトラックドライバーは、水分摂取を控えることで、脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクが高いといわれています。脱水状態によって血栓ができやすくなるという狭義の職業病。ただ、もっと広義でとらえる必要があるわけです。脱水症状によって血栓ができやすくなるという背景には、「荷物を早く届けなければ」という心理的な反応まで把握する必要があります。

     さらに、身体的な健康問題、心理的な問題に加えて、「この職業だから、こういった不調は仕方がない」と捉えてしまう職場の雰囲気、風土、すなわち社会的な問題があります。

     職業病は個人の健康問題と考えられがちですが、実は会社全体で向き合うべき経営課題です。私たちは、職業病に対する「仕方がないもの」という従来の認識を改め、この問題解決に会社と従業員がともに取り組むことで、健康増進や生産性の向上、人材確保などにつなげる独自の健康経営支援サービス「しあえる(ciaeru)」を提供しています。このサービス名には、相談し合える、支え合えるといった企業文化への変革を願う思いが込められています。

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    従業員の健康管理を経営的視点でとらえ、戦略的に実践する「健康経営」を推進する動きが企業の間で活発化している。その一方で、「何から始めればいいのか分からない」「取り組んではいるものの、成果を実感できない」といった経営者・担当者の声も聞かれる。そこで本連載では、有識者や先行企業への取材から、健康経営に取り組む上での悩みや疑問を解決に導くヒントを探っていく。

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    「健康Q&A」は、医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場、あなたの疑問やお悩みに答える連載です。

     鼻に痛み・不快感がある、嗅覚が落ちている、蓄膿症では…。鼻や嗅覚、いびきについての悩みや疑問を抱えている人は多いでしょう。

     そんな「鼻や嗅覚、蓄膿症、いびき」などに関することでご質問・疑問がある人は、この機会に鼻や嗅覚のエキスパート、東京大学医学部附属病院の近藤健二先生に質問してみませんか。回答は「健康Q&A」コーナーで掲載いたします。匿名で質問できますので、ぜひお悩み・疑問をお寄せください!

    <質問例>(似たような質問でもかまいません)

    ・鼻がむずむずすることが多く、くしゃみが日に何回も出ます ・鼻が臭いように感じます。蓄膿症でしょうか? ・後鼻漏で長年悩んでいます ・いびきがうるさいと妻に指摘されました ・嗅覚が落ちているようで気になっています。改善する方法は? ・鼻うがいはやったほうがいい? ・鼻毛のケアについて

     以下のページからご質問をお寄せください。回答記事は2025年11月下旬に掲載します。(日経Goodayマイドクター会員(有料)の記事として公開します)

    鼻や嗅覚のエキスパート・近藤健二先生への質問・相談大募集! (質問募集期間:2025年9月16日~2025年10月20日、早めに募集を終了することがあります)

    【骨密度や骨質、骨折や骨粗しょう症など骨の老化に関する質問】

     年を重ねると大事になってくるのが。骨折から寝たきりになってしまうリスクもあることから、いつまでも健やかに自分らしく過ごすには、骨を保つことが大切です。筋肉をつけるなら筋トレ…、では、骨を強くするには何をしたらよいのでしょう。そもそも、強い骨とはどんな状態を指すのでしょうか。

     そんな「骨の老化」に関することでご質問・疑問がある人は、この機会に骨のエキスパート、東京慈恵会医科大学整形外科主任教授の斎藤充先生に質問してみませんか。斎藤先生は、骨密度だけでなく「骨の質(骨質)」が重要であると提唱し、世界初となる骨質を評価する方法を作り上げ、骨粗しょう症や老化研究で国内16受賞、アジア人初となる海外2受賞されているほか、『100年骨』(サンマーク出版社)など著書も出されています。回答は「健康Q&A」コーナーで掲載いたします。匿名で質問できますので、ぜひお悩み・疑問をお寄せください!

    <質問例>(似たような質問でもかまいません)

    ・骨粗しょう症リスクが高い人は、どんな人ですか ・骨密度を上げつつ、骨質も保つにはどうしたらいいですか ・骨質や骨密度の低下に気付くためには、どんな頻度で検査を受けたらよいですか ・身長が縮んだ気がします。背骨の圧迫骨折によるものですか ・骨粗しょう症の薬の副作用について教えてください

     以下のページからご質問をお寄せください。回答記事は2025年12月下旬に掲載します。(日経Goodayマイドクター会員(有料)の記事として公開します)

    骨のエキスパート・斎藤充先生への質問・相談大募集! (質問募集期間:2025年9月25日~2025年10月29日、早めに募集を終了することがあります)

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    日進月歩の医学の世界では、昨日までの“常識”があっという間に覆ることもまれではありません。本連載では、日々発表される最新の医学論文の中から、私たちの健康増進や疾病予防に役立つ情報をコンパクトにお届けします。

    大西淳子(おおにしじゅんこ) 医学ジャーナリスト

    筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

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     納豆を週に数パック摂取している高齢男性は、全く摂取しない人に比べてあらゆる原因による死亡(総死亡)リスクが40%低いことが、関西医科大学の藤田裕規氏らの研究(*1)で明らかになりました。

    高齢男性では、納豆の摂取頻度が高い人は、死亡リスクが低下する可能性があります。(写真:Nishihama/stock.adobe.com)

    納豆摂取が死亡リスクに与える影響は?

     日本は、味噌、しょうゆ、納豆といった発酵大豆製品を日常的に摂取する国の一つです。大豆製品の摂取が健康に及ぼす利益について検討した研究はいくつもありますが、発酵大豆製品と非発酵大豆製品が死亡リスクに与える影響は異なることが示唆されていました。また、発酵大豆製品のそれぞれについても健康利益は異なっていると考えられます。

     しかし、これまで個々の発酵大豆製品の摂取が死亡に及ぼす影響について検討する疫学的研究はほとんどありませんでした。そこで、研究者らは、地域在住の高齢男性を約15年間追跡して、納豆の摂取と総死亡の関係を明らかにしようと考えました。

    日本の65歳以上男性1500人余りを平均12年追跡

     対象となったのは、奈良県の4つの市に住む65歳以上の男性です。うち2012人が、2007年10月から08年10月に行われた登録時点の調査を完了していました。追跡調査は5年後(2012年2月~11月)と10年後(2017年2月~19年3月)、15年後(2022年11月~23年11月)に実施されました。

     登録時点で回答を求めたさまざまな質問の中に、日々の納豆摂取量に関する項目がありました。日常的に納豆を食べる頻度を、「全く食べない」「週に1パック」「週に数パック」「1日に1パック」「1日に2パック以上」の中から選ぶよう依頼していました。1パックは、市販されている発泡スチロール容器に入った納豆で、内容量が40~50gのものを指します。

     分析に必要な情報がそろっていたのは、1548人(平均年齢は73.0歳、BMIの平均は22.9)の男性でした。それらを納豆の摂取量に基づいて、「全く食べない」(883人)、「週に1パック」(266人)、「週に数パック」(257人)、「1日に1パック以上」(142人)に層別化し、納豆の摂取頻度とその後の総死亡の関係を検討しました。

     2023年11月末までの平均12.0年(0.5年から16.2年までの範囲、観察人年は1万8553.3人-年〔*2〕)の追跡期間中に、430人が死亡していました。

    *1 Clin Nutr ESPEN. 2025 Aug: 68: 699-706. *2 観察人年:追跡された人数と追跡された期間を掛け合わせたもの。1人を1年間追跡すると1人-年、20人を3年間追跡すると60人-年となる。

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    日進月歩の医学の世界では、昨日までの“常識”があっという間に覆ることもまれではありません。本連載では、日々発表される最新の医学論文の中から、私たちの健康増進や疾病予防に役立つ情報をコンパクトにお届けします。

    大西淳子(おおにしじゅんこ) 医学ジャーナリスト

    筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

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    今、医療や健康関連で注目すべきトピックスは? 気になる病気の新しい治療薬や治療法、その特徴は? 日経グッデイと日経ヘルスのコラボによるこの連載では、医療・健康に関する最新情報について、分かりやすく解説します。

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    老化は制御できるようになる──世界で老化研究が進んでおり、数年後には若返り方法が解明されるかもしれません。今回は、老化研究において注目のキーワードを解説します。

    >前編 「若返り方法」実現したら賞金160億円―世界規模の老化研究最前線

    (イメージ写真:Photographee.eu/stock.adobe.com)

    「老化スイッチ」が入らなければ若さを保てる?

     科学的視点で物事を考える研究者たちが「老化は止めることができる」と考えるようになったきっかけの一つに、老化しない生き物が存在することがあげられる。

     ハダカデバネズミがその代表格で、寿命が30年ほどだが、死ぬまで細胞が老化せず、がんで死ぬこともない。死亡率が子どものころからずっと横ばいで、ある年齢になるといきなり死亡率が上がる。「一方、アユは生殖した瞬間に老化し始め、死に向かっていく」と東京理科大学准教授の早野元詞氏は説明する。

     つまり、理論上老化しないことは可能で、老化さえしなければがんなどの病気にかかることもない。また、老化には何かしらのスイッチがあり、それさえ入れなければいつまでも若くいることができると考えるようになったという。

     近年話題の「老化細胞」や「オートファジー」は、老化のメカニズムに関わる現象のひとつ。食事のカロリーを減らすカロリー制限(カロリーリストリクション)が老化細胞を減らしたり、オートファジーを活性化させるなど、アプローチ法もいくつか明らかになっている。

     これまでの研究の中で、老化を制御する方法として、老化を進める因子の除去や、老化した細胞のリセットなど、以下の4つのアプローチ方法が有効ではないかと考えられている。

    1. 老化細胞の除去 組織の炎症や機能低下につながる「老化細胞」を体内から排除するワクチンや老化細胞除去薬の開発が進む。

    2. 細胞の初期化 老化した細胞をリプログラミングして初期化することで若さを保つ方法。オートファジーもこのリプログラミングのひとつ。

    3. 代謝のコントロール 老化の指標となりうるバイオマーカーなどを参考に、生物学的時計を進める体内の代謝をコントロールする方法が探求される。

    4. 血液交換 老化マウスに若いマウスの血を循環させたら若返ったことから期待される。血中に生物学的年齢を進める因子があるかがカギ。

     これらのアプローチ法により、老化制御は部分的ではあるものの有効であることが確認されている。自在に操れるようになれば、理論上「若返りは可能」とされている。

     ここからは、近年の老化研究の中で注目を集めるキーワードと、その位置づけについて紹介していこう。

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    Page 16

    今、医療や健康関連で注目すべきトピックスは? 気になる病気の新しい治療薬や治療法、その特徴は? 日経グッデイと日経ヘルスのコラボによるこの連載では、医療・健康に関する最新情報について、分かりやすく解説します。

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    Page 17

    老化は誰にも避けられないものですが、老化をもたらすメカニズムが明らかになってきたことから、老化のスピードをゆるめ、若返りを図る方法の探求が世界中で行われています。もしかしたら、数年以内に若返り方法が分かるかもしれないそうです。2030年、老化予防はどうなるのでしょうか。

    老化の8割は後天的な生活習慣の影響

     「老化」とは見た目の変化なのか、体力の衰えなのか、病気にならないことなのか。老化やエピジェネティクスの研究を行う東京理科大学准教授の早野元詞氏はその質問に、「老化とは時間による心身の変化のこと」と答える。時間が経つにつれ機能が低下し、見た目が衰え、病気が増える──そういった変化が老化だという。それであれば年齢を重ねるにつれ老化が進むのは当たり前のことだ。

     ところが、「近年の研究で、老化の8割は食事や運動などによる後天的な生活習慣による影響であることが分かってきた」と早野氏は説明する。「遺伝的背景が全く同じであるはずの双子でも、生活スタイルが違うことで見た目や身体機能、病気のなりやすさが異なる。これは、生まれた後に受けるストレスや刺激が影響するため」(早野氏)。つまり、生まれてからの日数で測る「暦年齢(れきねんれい)」と体の老化レベルに基づく「生物学的年齢」は異なるということだ。

    遺伝的背景が同じの双子でも、生活スタイルが異なると病気のなりやすさに違いが出てくる。(イメージ写真:Photographee.eu/stock.adobe.com)

     これまでの研究では、老化した細胞を除去したり、細胞のリサイクルと呼ばれるオートファジーを促進したりすることで、一定の老化抑制が確認されている。「ただしそれだけでは老化制御としては十分ではない」と早野氏。「老化には複雑な因子が絡んでいる上に、部分的に目や肝臓だけを元気にするだけでは個体としての老化を防いだとは言えない。全身を総合的に捉えて老化を予防したり、健康状態を改善していく必要がある」と言う。

    老化研究は「第3ステージ」へ

     老化研究において最初に注目されたのは寿命を延ばす方法だった。しかし早野氏は、老化制御の目標を「長生き」に設定するべきなのかも疑問だと言う。

     その後、「健康で長生きすることが大事なのでは」という考えのもと、研究のターゲットが健康長寿になり、体の中の老化関連因子が次々と明らかにされた。「寝たきりやよぼよぼで動けないけれども長生きという人もいる。人々が求めているのはそうではなく、できるだけ長く自分で動き、ピンピンコロリで生を全うすること。いかに健康寿命を延ばせるか、のはず」(早野氏)

     さらに現段階は、「生物学的年齢を決定づける因子」を見つけ、それをコントロールする方法を探す老化研究の第3ステージに入っている。「老化してしまった体の時計をどうしたら逆行させることができるのか──老化研究は今、そういったステージに変わっている」と早野氏は話す。

    老化研究の3つのステージ

    第1ステージ:長生き方法の探求  ↓

    第2ステージ:老化にかかわる因子の探求

     ↓

    第3ステージ:老化を治療できるイノベーションの探求 ★今はココ

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    Page 18

    私たちの体には、年齢とともに体力の低下、目の不調、痛みや不具合など、さまざまな「老化現象」が現れます。この連載では、これらの老化現象を「衰え」ではなく「変化」としてポジティブにとらえ、上手に付き合っていく術を、これまでに延べ10万人以上の高齢者と接してきた眼科専門医の平松類先生が解説します。今回のテーマは「応急手当て」です。

    ランチで同僚2人が話しています。

    Aさん「そういやこの前、母親が急に倒れてさ」

    Bさん「それは大変!大丈夫だったの?どうなった?」

    Aさん「たまたま実家にいた弟が応急手当てをしてくれて、救急車を呼んでくれたから、一命をとりとめたよ」

    Bさん「それはよかったよね。応急手当てって何をしたの?」

    Aさん「そういや何をしたんだろうな。人工呼吸とかかな…」

    急変したときの対応、知っている?

     高齢者は若い人より体調が急変しやすいです。実家で突然、親が意識を失ったとしたら、あなたはそこでどう対応しますか。「応急手当ての講習を受けたことがあるけど、忘れてしまった」という人も多いのではないでしょうか。

     大切な命を救うために必要な行動を、迅速に取ることができるか。もう一度ここで復習して、救急時の対応を知ってもらえたらと思います。

     目の前で高齢の親が倒れたとします。まずは何をすべきでしょうか。応急手当ての順番としては(1)~(4)の行動を取りましょう。

    • (1)周囲の安全を確認する
    • (2)倒れた人に近づき、意識(反応)を確認する
    • (3)倒れた人に反応がなければ、大声で叫び応援を呼ぶ
    • (4)119番通報やAEDを持ってきてもらうよう協力を求める。誰も来ない場合は自分で119番通報をする

     最初は周囲の安全確認です。交通状況、落下物、火災などの危険がないかを確認します。例えば、倒れた親が台所で揚げ物などをしていたら、まずは火を止めましょう。そして安全な場所に移動させてください。

     次は意識(反応)の確認です。肩をたたいて大きな声で「大丈夫?」などと呼びかけます。返答がなく、意識がなくなったと思っていたけれど、一瞬だけだったということもあります。例えば、てんかん発作などの場合は、一瞬の意識発作で元に戻ることがありますので、何度か呼びかけてみましょう。

     ここで反応がなければ、大声で周りに助けを求めます。家族が近くにいるなら家族を、道端で倒れた場合は、近くにいる人に助けを求めます。

     そしてすぐに119番通報をして、救急車を呼びます(助けに来てくれた人がいれば、その人に119番通報をお願いする)。ここで、救急車を呼んで一安心かと言えば、そうではありません。救急車は平均で約10分、到着するのに時間がかかります(*1)。

     「10分で来るなら大丈夫」と思うかもしれませんが、それは違います。その10分で何をするか。救急車が来るまでの約10分の行動が、生存率を左右します

    *1 総務省消防庁「令和6年版 救急救助の現況」

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    Page 19

    古武術式! 日常動作の極意

     岡田慎一郎=理学療法士・介護福祉士

    古武術は、合理的な動きにより相手を制する技を研究し磨き続けてきた、日本古来の武芸の総称だ。本連載では、古武術をヒントにした合理的な体の使い方を研究する、理学療法士・介護福祉士の岡田慎一郎さんに、この技を日常生活に取り入れる方法を伺っていく。

     年齢を重ねるごとに、体が硬くなり、何気ない動作でも、力んでしまうと悩んでいる人が少なくありません。古武術の稽古でも、まずは力みを抜くことからスタートします。これを日常動作でも取り入れてみましょう。力みを抜くことで、動作が楽になり、心身ともにリラックスしてきます。今回も、独特の切り口でトレーニングを実践し、心と体の可能性を引き出していきましょう。

    ストレッチなしで体を柔らかくするワザ

     体が力んで硬くなっていると、動作が滑らかにいかなくなります。そんなとき、ストレッチを行って体の柔らかさを取り戻す人が多いかもしれません。しかし、ストレッチをしなくても、体を柔らかくする技法があります。しかも、その場ですぐに効果が現れやすいのが特徴です。

    体を柔らかくしてリラックス:立位体前屈の柔軟性が上がる

     柔軟度をチェックする方法として最もポピュラーなのが、立位体前屈です。膝を伸ばした状態で床に手が届くか否かで、簡単に分かりやすくチェックすることが可能です。

     まずは、現時点での自分の状態を調べてみてください。床に届いた人、もう少しで届く人、かなり離れていた人、様々でしょう。そして、柔軟性を高めるのは、地道に太もも裏のハムストリングスなどをストレッチしていくのが王道です。

     しかし、ストレッチ以外にも、柔軟度を引き出す作戦があります。座った状態で柱や壁に頭と背中を押し当てることを10秒間行います。その際、手や足も床を押すようにし、全身を力ませます。10秒ほど休憩したら、同様の動作を計3セット行います。そして、再び立位体前屈をすると、先ほどよりも、床に手が届きやすくなります。

     実は、体が硬い人は、背中や腰、脚裏などの筋肉が前屈を妨げるブレーキになっています。そこで、壁に背中を押し当てる動作をすることで、このブレーキを解除します。そうすれば、前屈がしやすくなるのです。

     ストレッチの成果が出にくい場合もこの技法を応用してみてください。前傾・前屈しやすい状態を作ることができ、効果が出やすくなります。

    ①柱や壁に10秒間力を入れた状態で頭・背中を押し当てることを3セット行う。

    (イラスト:村林タカノブ)

    ②その後、立位体前屈をするといつもより柔軟度が上がる。

    (イラスト:村林タカノブ)

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    Page 20

    日本古来の古武術には、日常生活においても体に負担をかけず、楽に動くためのヒントがたくさん隠されている。筋トレなどで体を鍛えなくても、今日から身軽に動ける上に、腰や膝を傷めにくくなる。そんな「古武術」式の日常生活動作をここでマスターしよう。講師は、理学療法士・介護福祉士として古武術を応用した合理的な体の使い方を研究する岡田慎一郎さんだ。

    岡田慎一郎(おかだ しんいちろう)氏 理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員

    1972年生まれ。身体障害者、高齢者施設に勤務し、独自の身体介助法を模索する中、武術研究家の甲野善紀氏と出会い、古武術の身体運用を参考にした『古武術介護入門』(医学書院)を刊行し、大きな反響を呼んだ。近年は介護、医療、リハビリ、消防救命、育児、健康増進、教育など、幅広い分野で身体を通した発想と実践を展開させ、講演、執筆、企業アドバイザーなど多岐にわたる活動を国内外で行う。『古武術式 疲れない体の使い方』(三笠書房)、『身体を痛めない介護術』(中央法規)など著書多数。

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    Page 21

    「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。2025年9月の回答者は、「足の指や爪のトラブル」に詳しい埼玉県済生会川口総合病院(川口市)皮膚科主任部長の高山かおる先生です。

    埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長の高山かおる先生Q&A

    前編 ←今回

    • Q 1 外反母趾の矯正バンドは効果がありますか 答え
    • Q 2 外反母趾と痛風の痛みの区別はどのようにつけられますか 答え
    • Q 3 指にできるタコを治す方法は? 答え
    • Q 4 タコが痛くて裸足で床を歩けません 答え
    • Q 5 母趾球の部分に小さなウオノメができます 答え
    • Q 6 かかとにひび割れができるのはどうして? 答え
    • Q 7 扁平足なので、足やふくらはぎに疲れが出ます 答え
    後編
    • Q 8 爪の一部が黒くなって横縞ができました 答え
    • Q 9 右足の中指の爪が割れます 答え
    • Q10 親指の巻き爪に悩んでいます 答え
    • Q11 足の裏がしびれる感覚があります 答え
    • Q12 起床直後、足の裏が痛くて気になります 答え
    • Q13 最近、足の指先が冷たく感じます 答え
    • Q14 原因不明の悪臭に悩まされています 答え

    編集部:埼玉県済生会川口総合病院の皮膚科主任部長で「足と爪のケア外来」を担当する高山かおる先生は、日本フットケア・足病医学会理事や足育(そくいく)研究会代表理事も務めるフットケアのスペシャリスト。日経Goodayでも「巻き爪、爪水虫、進行すると歩行困難も… 足の爪の異変に目を向けよう」などの記事にご登場いただいています。そんな高山先生に向けて読者からの質問を募集したところ、たくさんのお悩みが寄せられました。高山先生の回答を、前編・後編の2回に分けてお届けします。

    高山氏(以下敬称略):よろしくお願いします。

    編集部:では、さっそく最初の質問です。

    (写真:PIXTA)

    外反母趾は放っておかないほうがいい?

    Q 1 外反母趾の矯正バンドは効きますか? 外反母趾は放っておくと悪化するのでしょうか? 今のところ日常生活に大きな支障は出ていないのですが、何か処置をしたほうがいいのでしょうか?(62歳女性)

    編集部:最初の質問は、多くの女性が悩んでいる外反母趾についてです。先の細い靴を長く履き続けることなどで、親指の付け根がコブ状に変形して飛び出し、親指が小指側に曲がってしまうことですね。まず、「矯正バンドは効きますか」という質問です。

    高山:外反母趾があると、どうしても足に負荷がかかる場所があるのですが、矯正バンドをすることによってその負荷が軽くなります。ですから、外反母趾がある人は、矯正バンドをしたほうがいいと思います。注意点としては、靴を履いて歩き回る昼間に着けること。寝ているときにやってもあまり意味はありません。

    編集部:放っておくと、どんどん悪化するものですか?

    高山:はい。放っておくと年々悪化すると思います。対処法としては、矯正バンドなどを着けたり、外反母趾用のインソール(中敷き)を敷いたりして歩くことです。それから、靴の選び方も大切です。

    編集部:足を締めつけるような、きつい靴は避けたほうがいいのでしょうか。

    高山:きつい靴も良くありませんが、単に緩ければいいというものでもありません。足の裏というのは平らではなく、アーチ状になっているのですが、「開張」といって横のアーチがつぶれてしまうことで外反母趾が起こります。ですから、アーチがつぶれないように締める、つまりアーチをサポートするような靴を選ばなくてはいけません。

    足のアーチ。アーチがつぶれないような靴選び、サポート選びが重要になる。

     完全にアーチがつぶれてしまうと、それに合わせて大きな靴を履くしかなくなりますが、そこまでひどくなければアーチを支えることで外反母趾の進行を抑えられます。靴を買うときには、「シューフィッター」など専門家に相談したほうがいいと思います。シューフィッターは、「足と靴と健康協議会(FHA)」が認定している資格です。全国の靴店や百貨店などに在籍しており、協議会のホームページから検索することができます シューフィッターの検索ページを開く

     なお、シューフィッターには段階があり、一般的な資格保持者は靴合わせを中心に行いますが、「上級シューフィッター(バチェラーやマスターなど)」は、足のトラブルがある方にも対応できる知識と経験を持っているのが大きな特徴です。変形や痛みなどでお困りの場合は、上級資格を持つシューフィッターに相談することをお勧めします。

    A 1 外反母趾は放っておくと悪化するので、矯正バンドやインソールを使ったほうがいいです。靴は単に緩いものではダメで、足のアーチをサポートしてくれるものを選ぶことが大切です。できればシューフィッターなど専門家に相談しましょう。

    編集部:分かりました。続いても外反母趾の方からの質問です。

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    「健康Q&A」は、医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場、あなたの疑問やお悩みに答える連載です。

     鼻に痛み・不快感がある、嗅覚が落ちている、蓄膿症では…。鼻や嗅覚、いびきについての悩みや疑問を抱えている人は多いでしょう。

     そんな「鼻や嗅覚、蓄膿症、いびき」などに関することでご質問・疑問がある人は、この機会に鼻や嗅覚のエキスパート、東京大学医学部附属病院の近藤健二先生に質問してみませんか。回答は「健康Q&A」コーナーで掲載いたします。匿名で質問できますので、ぜひお悩み・疑問をお寄せください!

    <質問例>(似たような質問でもかまいません)

    ・鼻がむずむずすることが多く、くしゃみが日に何回も出ます ・鼻が臭いように感じます。蓄膿症でしょうか? ・後鼻漏で長年悩んでいます ・いびきがうるさいと妻に指摘されました ・嗅覚が落ちているようで気になっています。改善する方法は? ・鼻うがいはやったほうがいい? ・鼻毛のケアについて

     以下のページからご質問をお寄せください。回答記事は2025年11月下旬に掲載します。(日経Goodayマイドクター会員(有料)の記事として公開します)

    鼻や嗅覚のエキスパート・近藤健二先生への質問・相談大募集! (質問募集期間:2025年9月16日~2025年10月20日、早めに募集を終了することがあります)

    【骨密度や骨質、骨折や骨粗しょう症など骨の老化に関する質問】

     年を重ねると大事になってくるのが。骨折から寝たきりになってしまうリスクもあることから、いつまでも健やかに自分らしく過ごすには、骨を保つことが大切です。筋肉をつけるなら筋トレ…、では、骨を強くするには何をしたらよいのでしょう。そもそも、強い骨とはどんな状態を指すのでしょうか。

     そんな「骨の老化」に関することでご質問・疑問がある人は、この機会に骨のエキスパート、東京慈恵会医科大学整形外科主任教授の斎藤充先生に質問してみませんか。斎藤先生は、骨密度だけでなく「骨の質(骨質)」が重要であると提唱し、世界初となる骨質を評価する方法を作り上げ、骨粗しょう症や老化研究で国内16受賞、アジア人初となる海外2受賞されているほか、『100年骨』(サンマーク出版社)など著書も出されています。回答は「健康Q&A」コーナーで掲載いたします。匿名で質問できますので、ぜひお悩み・疑問をお寄せください!

    <質問例>(似たような質問でもかまいません)

    ・骨粗しょう症リスクが高い人は、どんな人ですか ・骨密度を上げつつ、骨質も保つにはどうしたらいいですか ・骨質や骨密度の低下に気付くためには、どんな頻度で検査を受けたらよいですか ・身長が縮んだ気がします。背骨の圧迫骨折によるものですか ・骨粗しょう症の薬の副作用について教えてください

     以下のページからご質問をお寄せください。回答記事は2025年12月下旬に掲載します。(日経Goodayマイドクター会員(有料)の記事として公開します)

    骨のエキスパート・斎藤充先生への質問・相談大募集! (質問募集期間:2025年9月25日~2025年10月29日、早めに募集を終了することがあります)

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    「健康Q&A」では、日経Goodayの連載や特集でおなじみの医師や研究者、アスリート、トレーナーなど、健康・医療のエキスパートの方々が月替わりで登場。あなたの疑問やお悩みに答えます。2025年9月の回答者は、「足の指や爪のトラブル」に詳しい埼玉県済生会川口総合病院(川口市)皮膚科主任部長の高山かおる先生です。

    埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長の高山かおる先生Q&A

    前編

    • Q 1 外反母趾の矯正バンドは効果がありますか 答え
    • Q 2 外反母趾と痛風の痛みの区別はどのようにつけられますか 答え
    • Q 3 指にできるタコを治す方法は? 答え
    • Q 4 タコが痛くて裸足で床を歩けません 答え
    • Q 5 母趾球の部分に小さなウオノメができます 答え
    • Q 6 かかとにひび割れができるのはどうして? 答え
    • Q 7 扁平足なので、足やふくらはぎに疲れが出ます 答え
    後編 ←今回
    • Q 8 爪の一部が黒くなって横縞ができました 答え
    • Q 9 右足の中指の爪が割れます 答え
    • Q10 親指の巻き爪に悩んでいます 答え
    • Q11 足の裏がしびれる感覚があります 答え
    • Q12 起床直後、足の裏が痛くて気になります 答え
    • Q13 最近、足の指先が冷たく感じます 答え
    • Q14 原因不明の足の悪臭に悩まされています 答え

    編集部:埼玉県済生会川口総合病院の皮膚科主任部長で「足と爪のケア外来」を担当する高山かおる先生にお答えいただく今月の「健康Q&A」。後編最初の質問は、爪のお悩みについてです。

    (写真:PIXTA)

    ある爪にだけ黒い横縞ができる

    Q 8 足の爪の根元が黒くなり、横縞模様ができました。先端まで伸びてきたので切りましたが、同じ指にまた同じ現象が起こっています。これは放っておいてもよいのでしょうか?(69歳女性)

    高山氏(以下敬称略):爪の一部が黒くなるのは珍しいことではありません。要するに、爪の中で出血があるんです。爪が靴に当たることが原因なので、靴を見直すべきです。同じ部分で出血を繰り返すと爪が変形してくることもありますので、放っておくのはよくありません。自分の足に合う靴を履いてください。特に山登りやマラソンをしていて、こうなる人が多いです。登山では下り坂を歩いているとなりやすく、走るときは指が伸びるので、爪先に余裕がないとなりやすいです。

     また、悪性黒色腫(メラノーマ)など皮膚腫瘍の可能性もあるため、繰り返し同じ部位に黒い変化がある場合は、皮膚科で確認をしてください。

    編集部:確かに、「マラソンや登山をすると足の爪が死んで、生え変わることが繰り返されます(64歳女性)」「マラソンを走った後、爪の下に血まめができたりします(63歳女性)」といったお悩みも届いています。

    高山:意外と知られていませんが、マラソンや登山をするときは、普段より大きめの靴を選ばなくてはいけません。ワンサイズ上にしたほうがいいことが多いです。普通に歩くときよりも踏み込みが強くなるので、アーチがつぶれて指が伸びるんですよ。そのときピッタリの靴を履いていると、爪先に余裕がないのでぶつかってしまう。それで血まめができたり、爪が割れたりすることが多いです。

     靴はかかとから指の根元まではピッタリで、靴ひもをしっかり締めたときに指先に余裕があることが大切です。マラソンで走る前、登山では下る前など、ときどき靴ひもを結び直すようにしてください。

    A 8 爪の一部が黒くなる原因は、靴の圧迫などによる爪の中の出血です。何回も起こるのであれば、靴を替えたほうがいいでしょう。特にスポーツをするときは、ひもを締めたときに指先に余裕がある靴を選ぶようにしましょう。

    編集部:なるほど、指先に余裕がないといけないんですね。では次の質問です。

    中指の爪が割れて、靴下などに引っかかる

    Q 9 右足の中指の爪が少し伸びると割れていきます。靴下などに引っかかり、痛い思いをします。(71歳女性)

    高山:原因は靴か靴下でしょう。やはり少しサイズが合わないものを履いていると思います。特に高齢になると指の動きが悪くなるので、その影響が大きくなってきます。あるいは、指に原因があるのかもしれません。その指だけ曲がっているとか。実際に診てみないと何ともいえませんが、爪が靴下に引っかかるようならヤスリをかけるといいでしょう。

    編集部:同じく右足の中指の爪で、「いつも縦に裂け、ストッキングなどが引っかかって困っています(71歳女性)」というお悩みもありました。

    高山:それは「爪甲縦裂症」というものです。爪が生えてくる生え際のところ、正式には後爪郭(こうそうかく)というんですが、いわゆる甘皮がある部分に炎症が起こっているのが原因です。

    編集部:ということは、その炎症を鎮めれば治るということですか?

    高山:はい。皮膚科で診察してもらい、ステロイド外用で改善できることがあります。爪は皮膚の一部なので、爪にトラブルが起きたときは皮膚科を受診するのが基本です。

    A 9 おそらく、靴か靴下のサイズが合っていないのだと思います。割れた爪にヤスリをかけると、靴下に引っかかりにくくなります。爪は皮膚の一部なので、トラブルが起きたら皮膚科を受診してください。

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    テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! 最近でこそ秋らしい気候になってきた日本列島ですが、つい先日までは酷暑の日々でした。そんな酷暑の中で経験した海での思い出として良純さんが挙げた3つとは? 圧巻はやはり兄弟4人揃ってのアレでしょう。

    思い出(1)薄雲と海風の涼しさに油断し、真っ赤に日焼け

     暑さ、寒さも彼岸まで。確かに秋分の日の朝、窓を開けっ放しで寝ていたら外気の冷たさに目が覚めた。室温は23℃。1週間前と比べたら7℃も下がった。どこからかチリリンリンと少し寂し気な虫の音が聞こえてくる。突然、秋がやってきた。

     前の週末は最高気温が35℃に届こうかという酷暑だった。夏の疲れも溜まっていたので、夏ゴルフはあきらめた。となると、前の前の週末に葉山に釣りにでかけたのが、この夏の最後のイベントだったことになる。

     葉山・鐙摺(あぶずり)港からボートに乗って納島の沖に出た。漁獲高は上がらなかったが、もの凄く日焼けした。薄雲と海風の涼しさに、ついつい油断してしまったのだ。

    やばい!顔が焦げた。(写真:石原さん提供)

     夕方、家に帰ってシャワーを浴びると、ヒリヒリと湯が真っ赤な肌に沁みる。これこそが夏の日を一日満喫した、何よりの証だ。昭和のおじさんに日焼けの後悔はないが、皮膚科医の奥さんにはイイ年をしてと叱られた。日焼けというよりも、僕の肌は火傷状態。それでも、奥さんが優しく軟膏薬を塗ってくれたおかげで、北京ダックのように皮がベロリと剥けることはまぬがれた。

    思い出(2)海と自分の体が一体化した淡路島でのひととき

     頭のてっぺんからつま先まで、すっぽりと海につかる。全身の皮膚から海水が沁みわたり、体の隅々まで細胞一つひとつが元気になる。海が生命の源であることを自分の体で確かめるのが、僕の夏の恒例行事だ。

    淡路島の海水浴。体が海を吸収する。(写真:石原さん提供)

     今年は奥さんと2人で出かけた淡路島で、海水浴の時間を見つけた。日が西に傾きかけた頃、夕食前の僅かな時間に温泉宿の目の前のビーチに出た。

     真夏の瀬戸内の海はどこまでも平だ。海風に微かなさざ波の縞模様が広がっていた。砂浜に駆け出し、ザブンと水面に倒れ込む。ブワーッと息を吐き肺から空気を追い出す。体がすべて海面下に沈んだらミッションはクリア。妻が呆れるほど早く、僕の海水浴は終了した。

     瀬戸内海は時に波穏やかな海だが、時に激流の海の表情も見せる。翌朝は鳴門の渦潮見学に出かけることにした。

     鳴門海峡に渦巻く“鳴門の渦潮”。淡路島と四国・徳島を隔てる約1300mの海峡には、時速20kmにもなる潮が流れる。中央部では水深100m以上という複雑な海底地形とあいまって、見事な渦が巻き起こる。

     海水は白く泡立ちながら渦を巻き海底へと引き込まれる。その周囲には、海底から湧き上がる黒い潮の流れが微かに海面を持ち上げている。

     遊覧船のデッキから眺めるその光景は、見飽きることがなかった。でも、ボケッとして海に落ちようものならば救命胴衣を付けていても渦に引き込まれ、次に上がってくるまでには溺れてしまう。

    圧巻。鳴門の渦潮。(写真:石原さん提供)

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    テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転! (タイトル写真:岡﨑健志)

    石原良純(いしはら よしずみ) 俳優・気象予報士

    テレビ界きっての多趣味人で、博識の石原良純さん。人生により磨きをかける日々の中で感じている、カラダのこと、天気のこと、そしてニッポンのこと。何事も前向きに生きれば、日々是好転!

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