FRB利下げ、短期的にはハードルが「やや高い」-シカゴ連銀総裁
Maria Eloisa Capurro
米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、近い将来の利下げ実施には「やや高い」ハードルがあるとしつつ、今後10-16カ月に借り入れコストが低下する可能性は依然としてあるとの考えを示した。
グールズビー氏は23日、経済専門局CNBCとのインタビューで「あらゆる選択肢が常に検討対象となるが、明確な状況を見極めようとしている間は、どちらの方向に動くにしても自分にとってのハードルは少し高くなると感じている」と発言。
ただ 「今後10-16カ月には金利が現行水準よりもかなり低くなっている可能性がある」との期待をなお抱いていると述べた。
トランプ米大統領はこの日、欧州連合(EU)との貿易協議に「まったく進展が見られない」として、EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課す考えを示した。
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このような高関税は「サプライチェーンにとって非常に恐ろしいものになるだろう」とグールズビー氏は指摘。「毎週、毎月、あるいは毎日のように新たな重大発表があるようでは、企業はそれらの問題のいくつかが解決されるまで行動を起こせない」と話した。さらに、同連銀管轄地区の企業経営者からは関税に対する不安や、投資を行うためには一貫性が必要だとの声が上がっていると、同氏は付け加えた。
原題:Fed’s Goolsbee Says Bar ‘A Little Higher’ For Near-Term Cuts(抜粋)
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