移動式オービスはどこに現れる? 場所の把握や対策は事前にできる?

■全国で固定式オービスの数が減少している

■固定式オービスのかわりに増えているのが移動式オービスだ

■省スペースで設置できゲリラ的に現れるので日頃から気をつけるしか対策がない

「速度違反自動取締装置」、通称「オービス」が、耐用年数、老朽化、コスト高の影響で、どんどん姿を消している。ピーク時には全国で600カ所以上あったオービスが、すでに半数近く撤去されている。

 北海道では、2022年の年末までに道内の一般道にあった68機の固定式オービスが撤去され、ニュースになったことも。

固定式オービスのイメージ画像はこちら

 一方、そうした従来のオービス=固定式オービスに変わって増えてきているのが、移動式オービスや半固定式のオービス。

 三脚の上に小型のカメラを取り付けるのが一般的で、持ち運びが可能な上、設置も簡単なこの移動式オービスが登場したのは2017年。すでに全都道府県に配備されていて、全国では100台以上の移動オービスが稼働しているといわれている。

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 この移動オービス、もともとは通学路や生活道路での取り締まりを強化する目的で導入されたもの。しかし昨今、国道やバイパス、さらには新東名や首都高など、高速道路でも目撃されているので厄介だ。

 固定式なら場所を覚えておいたり、アプリなどで設置場所をチェックしておけば、前もってわかるので、飛ばし過ぎることがないよう気を付けて走ることができるが、移動オービスになると、事前情報を得ることは不可能に近い。

 移動オービスは、機材がコンパクトなので、1.5m×1.5mぐらいの安全なスペースがあり、警察官が2名ほど立ち合えて、機材を運ぶための車両を駐車する場所が確保できれば、どこにでも設置できる機動性の高さが特徴だからだ。

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 しかも同じ場所での取り締まりは、2時間程度とゲリラ的とされ、まさに神出鬼没。

 最新式のレーダー探知機だと、この移動オービスに対応するものも出てきているが、3~4万円と高価で、100%カバーできるとは限らない。

 また、オービスを取り付ける土台だけ複数個所にあらかじめ設置しておいて、ランダムに取り締まりを行う半固定式オービスも増えてきている!

 結局のところ、つねに交通ルールを守って、安全速度をキープしていれば、とくに気にすることがないのだが、油断していると気が付かないうちにハイペースになっていることもあり得るので、移動オービスに高価な記念撮影をされることがないよう、いま一度気を引き締めてハンドルを握るようにしよう。

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