台湾総統、中国に健全な交流呼びかけ 観光・留学の規制撤廃求める

[台北 1日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は1日の記者会見で、中国と対等で尊厳があり、健全で秩序ある交流を歓迎すると述べた。ただ、中国は観光のような複雑でないことも妨害しているとし、友好の意思があるのかと疑問を呈した。

中国は頼総統を分離独立派と見なし、対話を拒否している。

頼総統は、中国は自国の観光客の台湾への訪問や留学を制限し、正常な交流を妨げていると指摘した上で「しかし、これだけは強調したい。台湾は互恵と尊厳の原則の下、中国と健全で秩序ある交流を望んでいる」と述べた。

中国人は米国や日本などには自由に旅行できるのに台湾は規制があるのはなぜか、ジャーナリストは中国に尋ねるべきだ、とした。

「これは本当に台湾に対し好意を示しているのか。全ての人を平等に扱えないのか」と述べた。

中国の習近平国家主席は12月31日、新年に向けた演説で、台湾との「統一」を誰も阻止できないと述べた。 もっと見る

頼総統は、権威主義的な国々からの脅威が大きければ大きいほど、民主主義国家は団結すべきだと述べ、インド太平洋で中国とロシアの軍隊が共に活動していることを指摘した。

民主主義国家間の協力は、防衛と安全保障、そして「民主主義のサプライチェーン」を強化するために必要だとし、「それが適切に行われなければ、全ての国の経済や産業、そして民主主義国家の人々の生活に影響を与えるだろう。

「新年には、民主主義諸国がさらに団結し、平和、民主主義、繁栄の目的を達成できることを心から願う」と述べた。

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