「メンタルが弱すぎる人」だけが知らない、たった6文字の心理用語とは?(ダイヤモンド・オンライン)

 「メンタルが弱すぎる人」だけが知らない、たった6文字の心理用語とは何か。 次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健) ● 努力が報われる幻想からの解放  「努力すれば必ず報われる」という考え方は、多くの人を励ましてきました。  しかし現代社会では、この前提が必ずしも成り立ちません。  心理学ではこれを「公正世界仮説」と呼び、人は無意識に「世界は公平だ」と信じたがる傾向があると説明します。  本記事では、この「たった6文字」の幻想を手放すことの重要性を考えます。 ● 公正世界仮説とは何か  公正世界仮説とは「人は努力すれば報われ、悪いことをすれば罰せられる」という信念です。  この考え方は、安心感を与える一方で、現実を単純化しすぎています。  実際には、社会には偶然や不条理が多く存在し、努力がそのまま成果に結びつくとは限りません。 ● 努力が報われない現実  現代社会では、努力の成果を左右するのは実力だけではありません。  環境、経済状況、人脈、運など、多くの要因が絡み合います。  努力しても成果が出ないことは珍しくなく、それをすべて自己責任にしてしまうと、自分を過度に追い込んでしまいます。  努力至上主義は、むしろ人を疲弊させるリスクがあるのです。 ● 幻想を手放すことの意味  「努力すれば報われる」という幻想を手放すと、かえって心が軽くなります。  努力が無意味だということではなく、「成果は必ずしも比例しない」と理解することで、過度なプレッシャーから解放されるのです。  そのうえで、淡々と自分にできることを積み重ねていく姿勢が、長期的な成果を生みます。  公正世界仮説は、人を勇気づける一方で、報われない現実に直面したときに大きな挫折を生みます。  大切なのは幻想を手放し、それでも小さな努力を続けることです。  報われるかどうかにかかわらず、自分のペースで積み重ねる。  これが「ゆるストイック」の実践です。私たちもまた、公平を過信せず、ゆるストイックに生きましょう。 佐藤航陽(さとう・かつあき) 株式会社スペースデータ 代表取締役社長 1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。 また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。

佐藤航陽

ダイヤモンド・オンライン
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: