ロシア、攻撃対象をエネルギーから民間施設にシフト=ゼレンスキー氏
4月17日、ウクライナのゼレンスキー大統領(写真)はロシアがウクライナのエネルギー施設への攻撃回数を減らし、代わりに民間インフラを攻撃していると述べた。写真は1日、キーウで撮影(2025年 ロイター/Alina Smutko)
[17日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、ロシアがウクライナのエネルギー施設への攻撃回数を減らし、代わりに民間インフラを攻撃していると述べた。
ロシアとウクライナは先月、米国の仲介によりエネルギー施設に対する軍事攻撃を30日間停止することで合意したが、それ以降、合意に違反しているとたびたび互いを非難している。
ゼレンスキー氏はキーウでの記者会見で、ロシアは合意前と同数のミサイルやドローン(無人機)をウクライナに向けて発射していると指摘。「エネルギーに対する攻撃を減らしたのは事実だ。しかし、次の点に注目してもらいたい。ロシアは攻撃回数を減らしたわけではない。それが戦略だった。エネルギー(への攻撃)を減らすことで、他の民間インフラを攻撃している」と述べた。
国連安全保障理事会はこの日、ロシアの要請で、エネルギー施設への攻撃停止を巡る会合を非公開で開催した。
ロシアのネベンジャ国連大使は、ウクライナが合意を無視して約120回の攻撃を行っていると非難した。
スロベニア、デンマーク、フランス、ギリシャ、英国は会合後の共同声明で、ロシアに対し、完全かつ無条件の停戦に同意するよう求めた。
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