NY市場サマリー(7日)10年債利回り8カ月ぶり高水準、ドル上昇・株下落
<為替> ドルが上昇した。7日発表された米指標は堅調な内容となり、連邦準備理事会(FRB)が利下げペースを鈍化させる公算が大きいことを示した。
ドル/円は米指標を受け、約6カ月ぶり高値を付けた。終盤の取引では0.2%高の157.875円で推移した。
主要通貨に対するドル指数は0.2%高の108.55。オーバーナイト取引では一時107.74と、昨年12月30日以来の安値に沈んだ。
NY外為市場:
<債券> 10年債利回りが8カ月ぶりの高水準を付けた。この日発表された雇用関連指標から、労働市場の底堅さが示唆された。
2年債利回りは2.7ベーシスポイント(bp)上昇の4.297%。
指標となる10年債利回りは7.1bp上昇の4.687%。一時、4月26日以来の高水準となる4.699%を付けた。
2年・10年債利回り格差は4bp拡大の39.3bpと、2022年5月以来の大きさとなった。
30年債利回りは7.5bp上昇の4.913%。一時、4.926%と23年11月以来の高水準となった。
この日財務省が実施した390億ドルの10年債入札はまずまずの需要を集めたが、利回りの急上昇がこれを後押しした可能性がある。
米金融・債券市場:
<株式> 下落して取引を終えた。堅調な経済指標を受け、インフレ再燃によって米連邦準備理事会(FRB)の緩和ペースが鈍るとの懸念が広がった。
米国株式市場:
<金先物> 中国当局による金購入の報などを手掛かりに買い戻しが入り、3営業日ぶりに反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は、前日比18.00ドル(0.68%)高の1オンス=2665.40ドル。
NY貴金属:
<米原油先物> 供給不安を背景に反発した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比0.69ドル(0.94%)高の1バレル=74.25ドルと、昨年10月中旬以来約2カ月半ぶりの高値水準。3月物は0.65ドル高の73.57ドル。
NYMEXエネルギー:
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