60光年先の太陽系外惑星 ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が直接観測【今日の宇宙画像】

【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

こちらは、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の「近赤外線カメラ(NIRCam)」で観測した太陽系外惑星「ヘルクレス座14番星c(14 Herculis c)」です。

「c」とラベルされているオレンジ色の点が、赤外線観測で直接捉えられたヘルクレス座14番星cです(※)

地球からヘルクレス座14番星cまでの距離は、約60光年。質量は木星の約7倍で、公転軌道はラグビーボールのような楕円形をしています。

6000個近くが発見されている太陽系外惑星のうち、直接観測されたものはごくわずかで、いずれも高温です。

一方、ヘルクレス座14番星cの推定温度はマイナス3℃。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の高い感度によって実現した低温の太陽系外惑星の直接観測に、研究者は期待を寄せています。

※…明るく輝く恒星と比べてはるかに暗い惑星を観測しなければならないため、主星の「ヘルクレス座14番星」そのものはNIRCamのコロナグラフを使って隠されました。主星の位置は「★」印で示されています。

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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