スバル「フォレスター」が今年の1台に 2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー最終選考会・表彰式
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日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は12月4日、2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会・表彰式をBosch Forum Tsuzuki(神奈川県横浜市都筑区中川中央)で開催。今年の1台である2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーにスバル「フォレスター」が選ばれた。
また、2025-2026 インポート・カー・オブ・ザ・イヤーに「フォルクスワーゲン ID.Buzz」、2025-2026 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーに「フォルクスワーゲン ID.Buzz」、2025-2026 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに「ポルシェ 911 カレラ GTS」、2025-2026 実行委員特別賞に「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」と「共挑の未来のクルマづくりへの取り組みと、日米モータースポーツの文化交流」(TOYOTA GAZOO Racing、SUBARU、ホンダ・レーシング、MAZDA SPIRIT RACING、日産自動車/日産モータースポーツ&カスタマイズ、ブリヂストン、ENEOS、日本自動車会議所)がそれぞれ輝いている。
日本カー・オブ・ザ・イヤー2025-2026には35台がノミネート。その中からジャパンモビリティショー2025で10ベストカーが発表され、自動車評論家およびジャーナリストからなる選考委員は11月19日に行なわれた10ベストカー試乗会後、投票を実施した。10ベストカーは以下のとおり。
・スズキ「e ビターラ」 ・スバル「フォレスター」 ・ダイハツ「ムーヴ」 ・トヨタ「クラウン(エステート)」 ・日産「リーフ」 ・ホンダ「プレリュード」 ・BMW「2シリーズ グラン クーペ」 ・ヒョンデ「インスター」 ・プジョー「3008」
・フォルクスワーゲン「ID. Buzz」
なお、今回の投票では10台のノミネート車全てに評価点をつける新しいシステムが導入され、各選考委員は1位から順に25点、18点、15点、12点、10点、8点、6点、4点、2点、1点を投じた。
その結果、スズキ「e ビターラ」が357点、スバル「フォレスター」が1149点、ダイハツ「ムーヴ」が338点、トヨタ「クラウン(エステート)」が654点、日産「リーフ」が622点、ホンダ「プレリュード」が1076点、BMW「2シリーズ グラン クーペ」が416点、ヒョンデ「インスター」が477点、プジョー「3008」が393点、フォルクスワーゲン「ID. Buzz」が578点を獲得。スバル「フォレスター」とホンダ「プレリュード」が接戦を繰り広げ、最終的にスバル「フォレスター」が今年の1台に選ばれた。
スバルの代表者として登壇したフォレスターのプロジェクトゼネラルマネージャーである只木克郎氏は、「初代フォレスターが登場したのが1997年です。私が入社したのが実は1995年でして、ちょうど初代フォレスターを開発している真っ最中でした。私自身、自動車部門の設計に配属になったんですけど、最初に担当した部品が初代フォレスターの部品でした。それから30年経ちまして、フォレスターの開発責任者として今この場に立ってこうやって日本カー・オブ・ザ・イヤーをいただけることになるとはもちろん夢にも思ってませんでしたし、大変感慨深いものがあるなと考えております」。
「フォレスターはこのモデルで6代目になるんですが、少し言葉が違っていますけど、一貫してフォレスターの価値は変わってないと思っていまして、それはいつでも、どんな場面でも使う人の期待に応えるクルマだと思っています。それがフォレスターの価値だと思っています。SUVですからアウトドアアクティビティでの用途はもちろんですけど、日々の日常でも不便なく使えたり、子供が成長するとクルマの用途とか行動範囲が変わったりしますが、そういった変化に対しても同じクルマを使い続けることができる。そういったことがフォレスターの良さだと思っています」。
「今回そこにストロングハイブリッドを投入し、スバルらしさを失うことなく、環境性能をぐっと引き上げ、外観デザインもこのクルマがどういうクルマなのかが分かるようにたくましくSUVらしい魅力あるデザインにできたと思います。もちろん元々持っている視界の良さであったり、走破性能、乗り心地、それから安全に至るまでそういったことを妥協せずに作ってきたわれわれの自信作です」。
「おかげさまでお客さまからも大変好評いただいてまして、相変わらずたくさんの注文いただいているわけですけど、最初の月には1万台を超えるような受注をいただきました。これはフォレスターの中でも一番大きい台数ですし、われわれの想像以上の規模でした。そうやってお客さまから心待ちにしてもらえるような商品を開発できたことがわれわれの誇りです。スバルですね、安心、安全が提供価値でございます。今回いただいた日本カー・オブ・ザ・イヤーの結果を励みにしまして、ますます高めて極めていきたいと思いますけど、その方向としてはスバルの原点でもあります走りの楽しさを高めること。それともう1つは自然のすばらしさを体感いただけることを後押しすること。この両面でこれからもすばらしい商品を開発して、いろいろと導入していきたいと思っています。スバルのクルマを通じてお客さまの人生や生活がより楽しく、豊かになるように、それを少しでもわれわれが後押しして貢献したいと思っております。本日は大変ありがとうございました」とコメント。
また、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた「フォルクスワーゲン ID.Buzz」を代表して登壇したフォルクスワーゲンブランドディレクターのマーティン・ザーゲ氏は、「ID.Buzzは単なるクルマではなく、フォルクスワーゲンブランドのDNAを表すモデルだと私どもは考えております。アイコン的なデザイン、それから最新のEV技術を搭載し、お客さまの生活を豊かにしてくれる、そういったクルマです。フォルクスワーゲンはこれからもお客さまとクルマを繋ぐ、そういったクルマ作りを続けてまいりたいと思います。そしてその中でID.Buzzはまさにそれを体現するモデルだと思います。ID.Buzzは優れたデザイン、それから居住性、またアシスタントシステム、サステナブル。そういったことを特徴としておりますが、やはり一番大事なのはどこに行っていただいてもお客さまを笑顔にしてくれるそういったクルマでございます。先ほど選考委員の方からもいろいろコメントをいただきましたけども、皆さんをハッピーにする、そういったクルマであることを高く評価していただいたのだと思います」。
「私自身、またチームのメンバーも今後ますますお客さまに寄り添い、感動の瞬間をお届けできるそういったクルマを今後も拡充してまいります。内燃機関モデル、そして電動化モデル、両方のラインアップを今後も充実してまいります。最後に今回の受賞がフィニッシュラインではなく、私たちにとってはあくまでもスタートラインに立った、つまり新しいチャプターの始まりだと捉えております。このID.Buzzを通じて、ますますわくわく感をお届けし、皆さまとともにサステナブルな未来に向かって大胆に前進してまいります」と述べた。