スバル「フォレスター」が今年の1台に 2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー最終選考会・表彰式

アクセスランキング

Special Site

Car Watch をフォローする

Impress Watchシリーズ 人気記事

2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーにスバル「フォレスター」が選ばれた

 日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は12月4日、2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会・表彰式をBosch Forum Tsuzuki(神奈川県横浜市都筑区中川中央)で開催。今年の1台である2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーにスバル「フォレスター」が選ばれた。

 また、2025-2026 インポート・カー・オブ・ザ・イヤーに「フォルクスワーゲン ID.Buzz」、2025-2026 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーに「フォルクスワーゲン ID.Buzz」、2025-2026 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに「ポルシェ 911 カレラ GTS」、2025-2026 実行委員特別賞に「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」と「共挑の未来のクルマづくりへの取り組みと、日米モータースポーツの文化交流」(TOYOTA GAZOO Racing、SUBARU、ホンダ・レーシング、MAZDA SPIRIT RACING、日産自動車/日産モータースポーツ&カスタマイズ、ブリヂストン、ENEOS、日本自動車会議所)がそれぞれ輝いている。

日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会 実行委員長の鈴木慎一氏
実行委員特別賞に選ばれた「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」。8月1日付で代表取締役社長に就任したイモー・ブッシュマン氏は、「50年近くの歴史を誇る日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(ポルシェジャパン)を、実行委員特別賞に選んでいただき、大変光栄に存じます。今年はポルシェジャパンが30年を迎えた節目の年の中、成熟した自動車文化と、自動車への高い情熱を持つここ日本で、初めてポルシェがこの栄えある賞をいただき、非常に喜ばしい思いです。ポルシェの大型ブランド体験施設を設立したことは、われわれの日本市場へのコミットメントを示しています。ここはポルシェの『ブランド体験』『地域共生』を体現する開かれた拠点として機能しており、いまや木更津の重要な一部となっています。今後もスポーツカーを通じた自動車文化の発展とモビリティ社会への貢献を目指し、ポルシェジャパンは活動を継続いたします」とコメント
実行委員特別賞に選ばれた「共挑の未来のクルマづくりへの取り組みと、日米モータースポーツの文化交流」。代表して登壇したSTMO(スーパー耐久未来機構)の桑山晴美氏は「この度はこのような賞を受賞できるとは夢にも思っておりませんでした。私どもは場を提供させていただいただけでございまして、やはり未来に向かって挑戦されている国内5メーカーさま、ENEOSさま、ブリヂストンさま、皆さまの受賞だと思っております。またレースの中でこういった挑戦を許していただいた参加全エントランスの皆さまにもこの場を借りてお礼を申し上げたいですし、エントラントの皆さまとともに受賞をさせていただいたと思っております。ST-Qクラスでございますが、未来に向けた挑戦ということで今も続いておりますが、やはり私個人的に感じますのは挑戦はもちろんなんですけれども、メーカーさま同士の絆みたいなものがすごく深まっているように感じます。それがまたメーカーさまの垣根を越えて新しい未来を作っていくのではないかと非常に感じております」と述べた
2025-2026 デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた「フォルクスワーゲン ID.Buzz」。フォルクスワーゲンブランドディレクターのマーティン・ザーゲ氏は「今回のID.Buzzですが、選考委員の皆さまだけでなく多くの日本のお客さまの心の琴線に触れることができたのではないかと思います。ID.Buzzのラインの1つひとつは、お客さまに寄り添いたいという私たちの気持ちと温かさを表しておりますので、これはまさにオリジナルのT2から継承したデザインでございます。まずはチームと喜びを分かち合いたいと思います」とコメントした
2025-2026 テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた「ポルシェ 911 カレラ GTS」。ポルシェジャパン株式会社 広報部長 黒岩真治氏は「2025年、ポルシェジャパンはフル電動マカンを国内にローンチしました。駆動方式を増やす中で、電動モーターを市販の911に初めて採用し、そして新開発のハイブリッドシステム『T-ハイブリッド』を搭載した911 カレラGTSを国内に導入しました。このハイブリッドシステムは効率を高めるだけでなく、ポルシェが持つポルシェらしいドライビングプレジャーやパフォーマンスを高めるといった性能の向上に特化した点を評価いただいたと思っております。イモー・ブッシュマンからありました通り、今年はポルシェジャパン創立30周年の年です。このような年にポルシェとして46回の歴史を誇る日本カー・オブ・ザ・イヤーで初めてポルシェが賞をいただき、会社として大変光栄なことと存じます。30年前にインポーターで仕事を始めまして、以来、合計10の自動車ブランドの広報に携わり、そして今日、ポルシェでカー・オブ・ザ・イヤーの賞を2つ同時にいただくという、人生で最高の夢をいただいた瞬間です」と述べた

 日本カー・オブ・ザ・イヤー2025-2026には35台がノミネート。その中からジャパンモビリティショー2025で10ベストカーが発表され、自動車評論家およびジャーナリストからなる選考委員は11月19日に行なわれた10ベストカー試乗会後、投票を実施した。10ベストカーは以下のとおり。

・スズキ「e ビターラ」 ・スバル「フォレスター」 ・ダイハツ「ムーヴ」 ・トヨタ「クラウン(エステート)」 ・日産「リーフ」 ・ホンダ「プレリュード」 ・BMW「2シリーズ グラン クーペ」 ・ヒョンデ「インスター」 ・プジョー「3008」

・フォルクスワーゲン「ID. Buzz」

 なお、今回の投票では10台のノミネート車全てに評価点をつける新しいシステムが導入され、各選考委員は1位から順に25点、18点、15点、12点、10点、8点、6点、4点、2点、1点を投じた。

 その結果、スズキ「e ビターラ」が357点、スバル「フォレスター」が1149点、ダイハツ「ムーヴ」が338点、トヨタ「クラウン(エステート)」が654点、日産「リーフ」が622点、ホンダ「プレリュード」が1076点、BMW「2シリーズ グラン クーペ」が416点、ヒョンデ「インスター」が477点、プジョー「3008」が393点、フォルクスワーゲン「ID. Buzz」が578点を獲得。スバル「フォレスター」とホンダ「プレリュード」が接戦を繰り広げ、最終的にスバル「フォレスター」が今年の1台に選ばれた。

投票結果
日ごろ寄稿いただいている著者陣の採点
スバルを代表して登壇したフォレスターのプロジェクトゼネラルマネージャーである只木克郎氏

 スバルの代表者として登壇したフォレスターのプロジェクトゼネラルマネージャーである只木克郎氏は、「初代フォレスターが登場したのが1997年です。私が入社したのが実は1995年でして、ちょうど初代フォレスターを開発している真っ最中でした。私自身、自動車部門の設計に配属になったんですけど、最初に担当した部品が初代フォレスターの部品でした。それから30年経ちまして、フォレスターの開発責任者として今この場に立ってこうやって日本カー・オブ・ザ・イヤーをいただけることになるとはもちろん夢にも思ってませんでしたし、大変感慨深いものがあるなと考えております」。

「フォレスターはこのモデルで6代目になるんですが、少し言葉が違っていますけど、一貫してフォレスターの価値は変わってないと思っていまして、それはいつでも、どんな場面でも使う人の期待に応えるクルマだと思っています。それがフォレスターの価値だと思っています。SUVですからアウトドアアクティビティでの用途はもちろんですけど、日々の日常でも不便なく使えたり、子供が成長するとクルマの用途とか行動範囲が変わったりしますが、そういった変化に対しても同じクルマを使い続けることができる。そういったことがフォレスターの良さだと思っています」。

「今回そこにストロングハイブリッドを投入し、スバルらしさを失うことなく、環境性能をぐっと引き上げ、外観デザインもこのクルマがどういうクルマなのかが分かるようにたくましくSUVらしい魅力あるデザインにできたと思います。もちろん元々持っている視界の良さであったり、走破性能、乗り心地、それから安全に至るまでそういったことを妥協せずに作ってきたわれわれの自信作です」。

「おかげさまでお客さまからも大変好評いただいてまして、相変わらずたくさんの注文いただいているわけですけど、最初の月には1万台を超えるような受注をいただきました。これはフォレスターの中でも一番大きい台数ですし、われわれの想像以上の規模でした。そうやってお客さまから心待ちにしてもらえるような商品を開発できたことがわれわれの誇りです。スバルですね、安心、安全が提供価値でございます。今回いただいた日本カー・オブ・ザ・イヤーの結果を励みにしまして、ますます高めて極めていきたいと思いますけど、その方向としてはスバルの原点でもあります走りの楽しさを高めること。それともう1つは自然のすばらしさを体感いただけることを後押しすること。この両面でこれからもすばらしい商品を開発して、いろいろと導入していきたいと思っています。スバルのクルマを通じてお客さまの人生や生活がより楽しく、豊かになるように、それを少しでもわれわれが後押しして貢献したいと思っております。本日は大変ありがとうございました」とコメント。

フォルクスワーゲンブランドディレクターのマーティン・ザーゲ氏

 また、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた「フォルクスワーゲン ID.Buzz」を代表して登壇したフォルクスワーゲンブランドディレクターのマーティン・ザーゲ氏は、「ID.Buzzは単なるクルマではなく、フォルクスワーゲンブランドのDNAを表すモデルだと私どもは考えております。アイコン的なデザイン、それから最新のEV技術を搭載し、お客さまの生活を豊かにしてくれる、そういったクルマです。フォルクスワーゲンはこれからもお客さまとクルマを繋ぐ、そういったクルマ作りを続けてまいりたいと思います。そしてその中でID.Buzzはまさにそれを体現するモデルだと思います。ID.Buzzは優れたデザイン、それから居住性、またアシスタントシステム、サステナブル。そういったことを特徴としておりますが、やはり一番大事なのはどこに行っていただいてもお客さまを笑顔にしてくれるそういったクルマでございます。先ほど選考委員の方からもいろいろコメントをいただきましたけども、皆さんをハッピーにする、そういったクルマであることを高く評価していただいたのだと思います」。

「私自身、またチームのメンバーも今後ますますお客さまに寄り添い、感動の瞬間をお届けできるそういったクルマを今後も拡充してまいります。内燃機関モデル、そして電動化モデル、両方のラインアップを今後も充実してまいります。最後に今回の受賞がフィニッシュラインではなく、私たちにとってはあくまでもスタートラインに立った、つまり新しいチャプターの始まりだと捉えております。このID.Buzzを通じて、ますますわくわく感をお届けし、皆さまとともにサステナブルな未来に向かって大胆に前進してまいります」と述べた。

スバルの皆さん、おめでとうございます!

トップページに戻る

関連記事: