Netflix映画『新幹線大爆破』で新境地を開く草彅剛 高倉健さんへの想い、そして愛犬との絆「実は僕が助けられている」

草彅剛さんインタビュー まとめ

 俳優・草彅剛が主演を務めるNetflix映画『新幹線大爆破』が世界独占配信中だ。本作は、1975年に公開された同名映画をリブートしたサスペンスパニック超大作。草彅さんに撮影の裏側や、愛犬との絆、そして高倉健さんとの思い出を語ってもらった。インタビューをダイジェストでご紹介する。

高倉健さん、そして樋口真嗣監督との濃密な時間

草彅剛さん

 草彅剛さんは、『新幹線大爆破』原作で主演を務めた高倉健さんから、俳優としてのキャリアにおいて多大な影響を受けたと語る。

草彅「僕が演技をするにあたっては役柄に関係なく、高倉健さんに僕が実際に接して感じたものや、健さんの遺志とか想いのようなものを受け継いでいけたらと思っているんです。だから、『健さんから受け継いだ気持ち』というのは、同じ役だからとかそういうことでもなく、もっと色々と飛び越えていて。いつもどの作品のどの役でも、僕は健さんのことをちょっと思っていたりするんですよ」

  『新幹線大爆破』の撮影現場では、樋口真嗣監督とも濃密な時間を過ごした草彅さん。クライマックスシーンの撮影では、監督は撮影直前になって2時間以上にわたって自身の生い立ちや『ノストラダムスの大予言』について語り始めたという。

草彅「監督は『あの大予言が外れて、どう生きていいか分からなかった』とか話しているうちにもう泣いてるんですよ。そのうち僕もなんか謎に泣けてきちゃって。だんだんとちょうどいいマインドになってきて撮影に臨むことができました」

 草彅さんは本作で危険なスタントにも挑戦。車掌の高市が車両の間を飛び越えるシーンについて、「あれは本当に怖かった。監督に『あそこを飛び越えてくれ』って急に言われてやったんですよ」と明かした。

草彅「CGとかAIとかが発達してるから、なんか簡単にやってるんじゃないかなって思われる節があるんだけど、全くそんなことがないんです」

愛犬2匹への深い愛

草彅剛さん

 草彅さんが溺愛するフレンチブルドッグのクルミちゃんとレオン君。クルミちゃんは8歳、レオン君は5歳だという。年齢を重ねた愛犬たちへの思いを、草彅さんはこう語った。

草彅「親子でもあるし、僕がもしかしたらクルミちゃんに守られてんじゃないかなって思うところもある。なんだか神様みたいなところがあって。犬って達観してるじゃないですか。もちろん犬と人間の間にも駆け引きはあるとは思うんだけど、あそこまで人間は純粋になれないと思うんですよ。ワンちゃんってそこが一番魅力的っていうか、飼い主のことしか考えてないんだよね。僕のことしか考えてない。なんかそれがわかってくるわけ」

草彅剛さん

 草彅さんは、愛犬たちとの関係について「やっぱり僕が世話してるように見えて、実は僕がすごい助けられてる」と語る。そして、『新幹線大爆破』の撮影で家を空けると、愛犬たちが寂しがる様子を見て「そういうところも愛おしいなと思うし、もう僕にとってはなくてはならない存在ですね」と愛情を込めて話した。

 草彅さんにとって新たな挑戦の場となったNetflix映画『新幹線大爆破』。愛犬たちとの深い絆、樋口監督との濃密な時間、そして高倉健さんへの想いを胸に挑戦し続ける俳優・草彅剛からますます目が離せない。

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Netflix映画『新幹線大爆破』

出演:草彅剛 細田佳央太 のん 要潤 尾野真千子 豊嶋花 黒田大輔 松尾諭 大後寿々花 ・尾上松也 六平直政 ピエール瀧 坂東彌十郎 / 斎藤工 監督:樋口真嗣 原作:東映映画『新幹線大爆破』(監督:佐藤純彌、脚本:小野竜之助/佐藤純彌、1975年作品) 特別協力:東日本旅客鉄道株式会社 株式会社ジェイアール東日本企画 制作プロダクション:エピスコープ株式会社 製作:Netflix

世界独占配信中

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2025.05.05(月) 文=CREA編集部 撮影=深野未季 スタイリスト=栗田泰臣

ヘアメイク=荒川英亮

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