米共和党重鎮のリンジー・グレアム上院議員、急病で死去と発表 トランプ氏の盟友

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米共和党の重鎮リンジー・グレアム上院議員が11日夕、死去した。71歳だった。グレアム氏の事務所は「短期間の急病」によるものだと説明した。グレアム氏は、ドナルド・トランプ米大統領の盟友として知られる。

サウスカロライナ州選出のグレアム氏は、2002年から上院議員を務めた。外交政策において米議会で影響力のある発言をする1人で、アメリカの国外での軍事介入をしばしば推進してきた。

トランプ大統領はグレアム氏について、「真のアメリカの愛国者」で、「大いに惜しまれることになる」と述べた。

検視官による初期検査では、死因は心臓の主要動脈、大動脈の破裂だったようだとグレアム氏の報道官は声明で説明した。

グレアム氏は10日に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談を終えて、キーウから戻ったばかりだった。渡航前に健康上の懸念は確認されていなかった。

トランプ氏は12日に米NBCニュースに対し、グレアム氏が亡くなる数時間前に本人と電話で話をしたことを明らかにし、「元気そうだった」が、少し疲れている様子だったと述べた。

「彼は多くの点で手ごわい人物だった」ともトランプ氏は語った。「もし実現したいことがあって、自分は正しいと思っていた場合、自分に反対する人がいたなら、彼は実に非常に手ごわい人物になり得た。しかし、彼は善良な人だった」とも述べた。

批判から支持へ

グレアム氏はかつて、トランプ氏を声高に批判していた。2015年にはトランプ氏のことを、「人種攻撃や外国人嫌悪、宗教的偏見を持つ人物」と呼んだ。翌2016年の米大統領選の前には、「我々がトランプ氏を指名すれば、壊滅的な影響を受けるだろう。(中略)そしてそれは、自業自得の結果だ」と述べていた。

トランプ氏がジョー・バイデン氏(民主党)に敗れた2020年大統領選の結果認定を阻止しようと、トランプ氏の支持者らが起こした、2021年1月の米連邦議会議事堂襲撃事件の後、グレアム氏は上院で、「トランプ氏と私は、実に波乱に満ちた道のりを歩んできた。このような終わり方になるのは残念だ」と述べた。

そして、「私に言えるのは、自分はもう距離を置くということだ。もうたくさんだ」と述べた。

しかし時がたつにつれて、グレアム氏のトランプ氏に対する語調はやわらいでいった。

連邦議会襲撃事件をめぐる2021年のトランプ氏の弾劾裁判で、グレアム氏はトランプ氏の有罪を支持しなかった。2024年大統領選ではトランプ氏を支援した。

グレアム氏はトランプ氏について、米南部国境の問題をめぐる実績や、イラン革命防衛隊コッズ部隊のカセム・ソレイマニ司令官の殺害、保守派の米裁判官の任命などを評価した。

2023年にはBBCに対し、「ドナルド・トランプには暗い側面がある。(中略)そして、彼は非常に優れた大統領でもあった。私が彼を支持し続けるのは、彼が成し遂げたことを見てきたからだ」と語った。

介入主義、対イラン戦争などを支持

グレアム氏は外交政策において介入主義的な立場を取ることで知られ、イスラエルを強力に支援し、対イラン戦争を支持していた。

先月には米CBSに対し、ホルムズ海峡をアメリカの管理下に置くことをイランが受け入れなければ、アメリカはイランを「壊滅させる」と述べていた。これが同氏が受けた最後のテレビインタビューの一つとなった。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は12日、「リンジーは、イスラエルとアメリカの安全保障が切り離せないものだと理解していた」と述べた。

そして、イスラエルは「最も偉大な友人の一人」を失ったと付け加えた。

グレアム氏は、2001年9月11日の同時多発攻撃後、イラクに対する軍事行動に賛成票を投じた。2021年のアフガニスタンからの米軍撤退に反対し、「アメリカの国家安全保障にとって悲しく、危険な出来事だ」と述べた。

「世界中のジハード(聖戦)主義者が(米軍撤退を)喜んでいる」、「アメリカは弱腰と見なされるだろう」とも、グレアム氏は当時述べた。

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ロシアによる全面侵攻が続くウクライナへの武器供与や、対ロシア制裁についても、揺るぎない支持を貫いた。ウクライナのゼレンスキー大統領は、グレアム氏の死を「深く悲しんでいる」とソーシャルメディアに投稿

「アメリカと世界は、不屈の指導者を失った」と、ゼレンスキー氏は書いた。

グレアム氏は青年期に苦労を重ねた。大学在学中、2年の間に母親と父親を相次いで亡くした。その後、妹の養育を支え、最終的に妹の法定後見人になった。

大学卒業後はロースクールを修了し、軍の検察官兼弁護士として米空軍に入隊。後に上院議員に選出された。

正式な後任は今年11月の中間選挙で選出されるが、グレアム氏の現在の任期が終わる来年1月までの代理については、サウスカロライナ州のヘンリー・マクマスター知事に指名権限がある。

上院は共和党がグレアム氏含め53議席、民主党が47議席と、共和党が多数派。両党は11月の選挙で上院の支配権を争うことになる。

上院では、共和党の重鎮ミッチ・マコネル前院内総務(84、ケンタッキー州選出)も6月半ばから入院している。

マコネル議員の容体については、このところさまざまな臆測が飛び交っていたが、議員の事務所は12日、ベッドで起き上がり、妻エレイン・チャオ元運輸長官と並んで笑顔を浮かべる議員の写真を公表。議員の入院理由は、転んでしばらく「意識を失った」ことと、「軽い肺炎」だとしている。現在は病院からリハビリ施設に転院したという。

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