リョウガに捧げるアイラブユー!“61人全員”で導いた「エビライ」大団円、「もっと上に」いざ15周年へ(ライブレポート / 写真33枚)
EBiDAN所属グループが一堂に会するライブイベント「EBiDAN THE LIVE 2025 HOTEL NINE STAR」が、8月15~17日の3日間、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された。「EBiDAN THE LIVE」(通称:エビライ)は毎夏恒例となっている、EBiDANによる年に一度のビッグイベント。開催14年目となる今夏のライブは「ホテル」がテーマで、全9組、総勢61人のEBiDANメンバーは、本公演でホテルクルーに変身。天空に浮かぶ極上のホテル「HOTEL NINE STAR」を舞台に、幻想的で刺激的なひとときを来場者へ提供した。この記事では昨日17日に行われた公演「Diamond GATE」の模様を、日替わりの楽曲や演出を中心にレポートする。
「推しの“ルームキー”はお忘れなく」
ゴージャスなビッグバンドのサウンドに乗せ、ホテルクルーの制服姿のEBiDANメンバーが花道をパレードしたオープニングナンバー「HOTEL NINE STAR」で、この日も幕を開けた「EBiDAN THE LIVE 2025」。曲を終えると、体調不良のためこの日の公演を欠席したリョウガ(超特急)に代わり、カイ(超特急)がMCとして「HOTEL NINE STARへようこそ」と来場客を歓迎した。彼のリードで9組の代表メンバーは順に意気込みを語っていき、長野凌大(原因は自分にある。)は「一緒に素敵な夏の思い出を作っていきましょう!」とひと言。山中柔太朗(M!LK)は自身の自己紹介口上を引用した「今日のEBiDAN、何点?」という呼びかけで「100点!」という客席の声を誘う。また、タクヤ(超特急)はリョウガのうちわを手に「すみません。今日ね、一番まとめなきゃいけないリーダーが欠席ということで」と伝えつつ「会場の皆さんも配信の皆さんも楽しみましょう。推しの“ルームキー”はお忘れなく!」とホテルクルーらしいひと言で会場を盛り上げた。
M!LK、ついに「イイじゃん」
9組が順に登場する最終日のパフォーマンスリレーの前半戦は、原因は自分にある。の「方程式は恋模様」でスタートした。赤いチェックのスカートパンツスタイルで決めた7人は表情豊かに甘酸っぱいスクールライフを歌い描き、観客の「ドキドキ!」というにぎやかなコールを誘う。曲中、大倉空人は「みんなモニター見て~!」と客席に呼びかけ、視線を独り占めしてから投げキッス。すると、桜木雅哉も「隣にいてくれないかな?」というセリフを「隣にいて……大好きだよ」と言い換え、黄色い歓声を誘ってみせた。そんなげんじぶからパスを受け取ったFUMINORI(BUDDiiS)は開口一番「みんな大好き~!」と絶叫。BUDDiiSはきらびやかなパステルカラーの衣装に身を包み、「Ütopia」の心弾むサウンドで代々木第一体育館に笑顔を伝播させていく。なお、この楽曲の始まりのフォーメーションや決めのタイミングでセンターに立つのは、8月末でグループを卒業するHARUKI。ステージの真ん中で注目を集めるHARUKIがしっかりと役割を担うと、FUMINORIは「大好きだよ!」と客席に投げかけて晴れやかなムードを加速させた。
ねじりはちまきにメンバーカラーの法被というスタイルでセンターステージに飛び出したLienelは、この夏の最新曲「超絶SUMMERでバカになれ」でタイトル通りのお祭り騒ぎを繰り広げる。コミカルな歌声と表情であらゆる“夏あるある”を投下しつつ、「えっさほいさほい!」とフレッシュに、若さ弾けるステージを披露した6人。近藤駿太は「夏のせいってか俺のせい?」というフレーズに合わせて変顔でおどける姿でも観客たちを楽しませた。そしてM!LKは最終公演に満を持して、大ヒット中の「イイじゃん」を投下。イントロが鳴るなり大歓声を上げたEBiDANファンに、甘いメロパートからクールなサビへの急展開でギャップを見せるおなじみのパフォーマンスを届けた。サビ終わりの「So good…」で普段は満面の笑みを浮かべる佐野は、この日は肩をすくめておどけた表情。クライマックスにはレーザー光線にファイヤーボール噴出という山盛りの演出も、5人の姿をゴージャスに彩っていた。そして、阿久根温世の「エビライ最終日盛り上がってますかー!」という呼びかけとともに、前半のリレーのラストを担ったICExは「シブヤ 午後6時」を贈る。彼らの楽曲のアイコンである“レトロトイポップ”のキャッチーなデジタルサウンドがペンライトをリズミカルに揺らす中、8人はときに目を合わせ笑顔を交わしながら歌声を響かせ、間奏には中村旺太郎のリードのもと、EBiDANの9グループの名前を順にコールしていくという“EBiDAN愛”でもオーディエンスを盛り上げた。
注文の多い草川兄弟
TETTA(ONE N' ONLY)に武藤潤(原因は自分にある。)と、これまで日替わりのボーカルメンバーを迎えカバーソングが届けられてきた「ロックラウンジフロア」のバンド演奏コーナー。3人目のボーカルを担ったのは佐野で、彼は「エビライいくぞオラー!」という気合いの咆哮とともにMONGOL800「小さな恋のうた」をカバーした。昨年の「EBiDAN THE LIVE」でも“EBiDANバンド”のフロントマンを務めていた佐野。1年の時を経た彼のステージングはさらにパワーアップし、初っ端から高田彪我(G / Sakurashimeji)を羽交い締めにしてパッションをあらわにする。観衆の大きなシンガロングを受け止め心のままに花道を進む佐野は、タンクトップを脱ぎ去るとステージから飛び降り、客席通路をダッシュしながら思い切り歌い叫ぶ。覇気に満ちた振る舞いで代々木第一体育館の空気を掌握した彼は、最後に「雅功、彪我、EIKU、壮吾、KEVIN! そしてユーキくん、ありがとう!」と声を上げ、EIKUのバスドラムの上からの大ジャンプで渾身のパフォーマンスを締めくくった。
シーンが「レストランフロア」に移ると、「創作レストラン Stellar Table」ウェイター役のFUMINORIはこの日のお客様としてタクヤ、NAOYA(ONE N' ONLY)の“草川兄弟”を迎えた。「タクヤでぇす!」「NAOYAでぇす!」「草川兄弟です!」とテンション高く挨拶する2人をテーブルに案内したFUMINORIは「『晩餐ブルース』(タクヤ出演のドラマ)観てました!」と興奮気味にタクヤに伝える。1日目にはHAYATO(ONE N' ONLY)とFUMIYA(BUDDiiS)の“高尾兄弟”、2日目にはMORRIE(BUDDiiS)とSHOOT(BUDDiiS)の“森兄弟”をスムーズに接客してきたFUMINORIだが、草川兄弟の兄・タクヤは過去にない自由奔放さで彼を翻弄。メニューの代わりにNAOYAのスタイルフォトブック「直弥いる。」を開いて「NAOYAいるー!」と弟を見たり、「“奇跡の30歳”の面白かわいい一発芸とかありますかね?」とオーダーしたり、やりたい放題のタクヤにFUMINORIはタジタジになっていた。そんな草川兄弟の注文によって「シェフが気まぐれに考えたスパイシーカレー with 福神漬け祭り」がコールされると、選抜メンバーによるLienel「Curry on love」のダンスパフォーマンスが披露されたが、「福神漬け祭り」の言葉通り、ステージにはこれまでに“福神漬け役”を務めたユーキ(超特急)、HAYATO、武藤が全員集結。存在感たっぷりに舞い踊って有終の美を飾る。そして草川兄弟はデザートとして供された「チョコループ」のダンスに参加し、最後にはパフォーマンスメンバーと一緒に決めポーズ。NAOYAは「満足です」、タクヤは「お腹も心も大満足です!」とFUMINORIに伝え、レストランをあとにした。
ギターデュオ・Zakuronamekoに選ばれたのは
「Diamond GATE」公演のシャッフルユニットコーナーには、ICExならぬTOYSx、SakurashimejiならぬZakuronameko、超特急ならぬ豪速球の3組が登場した。1番手のTOYSxは志賀李玖(本人役)、KEVIN(中村旺太郎役 / BUDDiiS)、阿久根(本人役)、古川毅(千田波空斗役 / SUPER★DRAGON)、HAYATO(筒井俊旭役)、塩崎太智(山本龍人役 / M!LK)、小泉光咲(竹野世梛役 / 原因は自分にある。)、高岡ミロ(八神遼介役 / Lienel)という構成で「Maniacs」を披露。パステルカラーのファージャケットに“チビT”という攻めた衣装をそれぞれに着こなし、メロウな歌声のリレーでオーディエンスを魅了した。ギターデュオ・Zakuronamekoで田中雅功役に選ばれたのは吉田仁人(M!LK)、高田彪我役に選ばれたのはREI(ONE N' ONLY)。2人はギターを手に「Simple」を披露し、センターステージで朗々とした歌声を響かせた。吉田は雅功と仲良しとあって、その歌い方のクセや佇まいは本家を彷彿とさせるもの。一方のREIも彪我と同じく華やかな歌声の持ち主とあり、2人が重ねる歌声はSakurashimejiの2人のハーモニーと同様に、心地よくオーディエンスの体を揺らした。
そして本人役のタクヤ、マサヒロ、ハルを含む豪速球の9人はセクシーなダンスナンバー「Steal a Kiss」をリリース当時の衣装でパフォーマンス。“高身長の末っ子(担当)”どうしのシャッフルとなったタカシ役の桜木が聴かせた艶やかな歌声、ハイトーンボイスが持ち味のシューヤ役に全力で挑んだ千田波空斗(ICEx)のボーカルが響く中、アロハ役のTAKUYA(BUDDiiS)は力強い表情で「こっち向けよ」と言い放つ。ユーキ役の曽野舜太(M!LK)もまた、余裕たっぷりに「好きなんだろ?」の決めゼリフを投げてファンを魅了。後輩たちの気迫を受け、タクヤも自身のMA-1をはだけさせるアドリブで会場に渦巻く熱を引き上げていた。
“リョウガしか見えない”恋泥棒たち
ライブ中盤に用意された“スイートルーム(バックステージ楽屋)”突撃コーナーには、塩崎、田中洸希、ハルの3人が登場して「ハンドパワー王子は誰だ? 箱の中身はなんだろうゲーム」に挑戦、スイートルームの玉座に座る権利を競った。芸人顔負けのリアクション芸を持つ3人の「箱の中身はなんだろうゲーム」はカオスと化し、彼らによる120%の全力リアクションにはMCを務めた佐野と吉田も大爆笑。中でも突き抜けた破天荒ぶりを見せたのはハルで、「ホンマにイヤですう!」とエセ関西弁でチャレンジを嫌がったかと思えば1秒後には「I'm king, I'm king……」と精神統一を図り、しまいには箱の左右の穴に腕を貫通させて「手、手が~!」とボケを繰り出す。箱の中身を直接触ることもなかったが、最終的に「こんにゃく」となぜか正解を言い当てて「ハンドパワー王子」の称号を得たハル。玉座に座った彼は「ついにこの時が来たかと。皆さんが見てくれてるから、(ハンドパワーの)才能が開花したんじゃないかと思います」と自信満々に語り、レポーター役のタカシ(超特急)はこの様子に「皆さん、大変申し訳ありませんでした(笑)」と恐縮しきりだった。
また、ホテルクルーを演じるカイと宿泊客の母子を演じるSakurashimejiの2人による芝居パートには、ホテルの若手スタッフとして山本龍人(ICEx)と芳賀柊斗(Lienel)が登場。高田が演じる女性にときめきを届けるため、順に甘い胸キュン演技を披露し、芳賀は映画鑑賞のシチュエーションで“恋人つなぎ”を要求する積極性で高田をメロメロにしていた。この直後に届けられた、「HOTEL NINE STAR」自慢のアイドル・情熱アチチ♡恋泥棒による「Resplandor」はリョウガ不在でのパフォーマンスとなったが、ここで仲間たちの“リョウガ愛”が爆発。リョウガの「離さないぜ!」という歌い出しのセリフを担った曽野、洸希、TETTA、武藤、TAKUYAはサビでもリョウガの歌声に合わせて「リョウガ! リョウガ!」とコールを送る。TETTAはセリフリレーのパートでも「リョウガしか見えないんだ!」と言い換え、先輩への熱い思いを表明していた。
タカシが語ったEBiDANの軌跡
バラードソング「How Fool We Are」歌唱後に用意されたミニトークコーナーでは、タカシが「今日は最終日なのでEBiDANのことを」と切り出す。EBiDAN(恵比寿学園男子部)という集合体が誕生した当初は演劇の舞台や路上ライブといった活動を行っていたことを観客に伝えた彼は「何十人規模のお客さんに楽曲を披露したり演技を披露する中でグループができた。けど、その道はすごく険しい道のりで。たくさんのアーティストさんがいる中で、どうやって“スターダストの色”を出して輝いていけるかをずっと模索し続けました」と振り返る。「お兄さんグループであるPRIZMAX、そして超特急と同期のDISH//。それぞれが違った道へと進んでいく中、僕たちEBiDANはやっとここ最近メディアにも出られるようになり、ライブのキャパも増えてきて、こんなにも多くの方々にライブを見てもらうことができて、本当にうれしく思います」と笑顔を見せたタカシは「いつも本当にありがとうございます」と改めて感謝を伝え、後半パートへとライブを導いた。
“代打センター”ハル&タクヤの躍動
最終日のパフォーマンスリレー後半戦はSakurashimeji「春が鳴った」からスタート。メインステージの上段でエレキギターをかき鳴らす2人は疾走感あふれる演奏を聴かせながら真摯なユニゾンを響かせる。熱を帯びる歌声の応酬の中、ギターソロを取った高田は鮮やかなライトハンド奏法でも聴衆の視線を奪ってみせた。続くSUPER★DRAGONは、8bitのRPGの画面をバックに「NPC」を披露。涼やかかつ壮大なトラックに、ダンジョンゲームと“君への思い”を重ねたリリックが乗る洒脱なナンバーをたおやかに歌い届けた。洸希のキュートな“ルダハート”ポーズでスパドラのステージが締めくくられると、メインステージに立つONE N' ONLYは「BOOM BASH」をドロップし、野生的なビートに身を委ねる猛々しいパフォーマンスで聴衆を圧倒。荒々しい息遣いが響くブレイクではHAYATOが思い切り舌を出してオーディエンスを挑発する。地響きのような低音から美しい高音へ、REIの巧みなボーカルワークも光り、彼らの確かなパフォーマンス力に場内にはヒリつくような熱いムードが広がっていった。
各グループが個性を爆発させる熱演を繰り広げたリレーを締めくくる超特急が用意していたのは、不在のリョウガがセンターを取るアッパーチューンの「メタルなかよし」。会場中が彼らのパフォーマンスに熱視線を注ぐ中、リョウガに代わりセンターに立ったのはハルだった。楽曲冒頭「1、2、3、4!」と鬼の形相でカウントアップしたハルは、底知れぬユーモアで周囲を楽しませる超特急リーダーのスピリットを全開に、渾身の大暴れを繰り広げる。リョウガの振りを踏襲したエアドラムやサビの大ジャンプをハルが次々と決めていく中、タカシは「EBiDAN大好きー!」と歌詞を替えて客席全方位にアピール。9組が思いをつないだリレーを超特急は8人で堂々と締めくくり、最後にハルは頼もしい表情でギターを鳴らすポーズを決めてみせた。
また、クライマックスを駆け抜ける9組総出演のメドレーで毎公演披露されていた超特急「超えてアバンチュール」もリョウガがセンターを務める楽曲とあり、こちらではタクヤが代役のセンターを担った。冒頭からリョウガに負けない変顔を炸裂させたタクヤに、カイは踊りながら「いいね!」とひと言。サビで8号車(超特急ファンの呼称)が「リョウガのせい! リョウガのせい!」と声をそろえる場面は、ボーカルのリードによって「タクヤのせい! タクヤのせい!」とこの日限りのアレンジが加えられ、タクヤを大いに盛り立てる。会場中の声を受け止めたタクヤは「ヘドバンタ~イム! お前ら、頭振れよ!」と観客、そしてEBiDANメンバーを煽り、ステージ上の60人と満員の客席が思い切り頭を振る壮観を作り上げた。
「EBiDAN全員が光るようなステージを」
「リョウガに捧げるアイラブユー!」の大合唱でEBiDANメンバーも観客もひとつになった「超えてアバンチュール」を終え、ユーキは「EBiDAN、最高ですか!?」とオーディエンスに語りかけた。「代々木で3DAYSだって。すごいよ」と噛み締めるように語った彼は「でも、『足りねえな』って思っちゃいましたね」と続け「近くにも神宮とか、いろんなところ(会場)あるでしょ。EBiDANとだったら、いろんな景色を見ていけるなって確信しました。そして、EBiDAN全員が光るようなステージを作れるように、僕もがんばっていきます」と決意を新たにする。ユーキと同じ眼差しでまっすぐに前を見つめるEBiDANメンバーは、最後に「New day! New wave!(2025 ver.)」を晴れやかにパフォーマンス。きらめく紙吹雪が舞う中で本編に幕を下ろした。
アンコールの2曲のパフォーマンスを終えての挨拶では、9グループの代表メンバーが順にEBiDANと「エビライ」への思いを表明していく。武田創世(Lienel)は「僕らとしては3度目のエビライ。1つのグループとしてこの場に立てるのが、感謝でしかないしうれしいなと思っています」と語り、ICExの志賀は「僕らEBiDANに愛されましたか? キュンキュンしましたか? これからもEBiDANだけを見て、お願ーい!」と「限界Lonely☆」のフレーズを引用してかわいらしく呼びかけた。「改めてEBiDANが大好きだなと思ったし、皆さんもそんなふうに思ってくれていたらうれしい」と口にしたのはBUDDiiSのFUMINORI。原因は自分にある。の武藤は「全員の力で、観てくださる人にカッコよさ、面白さ、キュンキュン、いろんな気持ちを届けることができたかなと思ってます」と、言葉に充実感をにじませた。
「日本の音楽業界を担うチームに」
「普段のグループでの姿とは違った一面も見せることができたんじゃないかなと思います。ワンエン、これからも暑苦しくいきたいと思います!」と宣言したHAYATOに続き、Sakurashimejiの雅功は「僕らは普段踊らないし、カッコいいことも得意じゃない。歌う曲も、個人的な思いを歌う曲ばかりです」と切り出す。そして彼が「『何歌ってんだよ』って思う方もいるかもしれないけど、この“個人的な歌”が、誰かの“個人的な歌”になると信じて歌い続けていきたい。だから、あなたの人生の片隅に置いていただけたら」と続けると、EBiDANの仲間たちは次々に「最高だよ!」と雅功に言葉を送った。
SUPER★DRAGONの柴崎楽が「最高の3日間を過ごせたと思っています。この先もEBiDANのことをよろしくお願いします」と訴えると、M!LKの佐野は「今年も偉い人に怒られたぞー!」と、上半身裸で代々木第一体育館を駆け抜けたバンド演奏コーナーを持ち出して笑いつつ「今年は真面目にやろうと思ったんですけど、こうなった原因の人がいます。タクヤくん!」とタクヤに矛先を向ける。「本番前、『絶対脱げ』って言ったよね?」と詰め寄る佐野を「あ~あ、やっちゃった!」と受け流して笑いを誘いつつ、タクヤが「でも心に響いたよ、すごい」と彼の熱演を称えると、ユーキも「もうやらなくていいの?(笑)」と佐野に問いかけた。先輩2人の言葉に「来年もやりたい!」と即答した佐野は「各グループのファンの皆さんが来てくれていると思うけど、まだまだ僕ら、日本の音楽業界を担うチームになっていきたいと思いますので。これからもよろしくお願いします!」と力強く訴えかけた。
ユーキくんがいるからEBiDANがあるんです!
最後に挨拶を担った超特急の代表者は、「エビライ」の演出プロデュースという立場で3日間の公演を作り上げたユーキ。彼はまず、Sakurashimejiの2人へ向けて「なかなかスポットを当てづらいのが申し訳ないと思いながらも、今回はコントをやってくれて。EBiDANはもともと演劇をやっていた集団だから2人と(相手役の)カイの絡みを見てると初心に帰るような気持ちになりました。それに、2人がいるからこそバンド演奏ができるので、本当に感謝してます」と思いを伝える。そして「僕たちEBiDANは来年で15周年。もっと上に行きたいです」と心を燃やし「15周年に向けて、みんなで『ソイヤ!』やりません?」と問いかけた。ユーキの「EBiDAN!」の声に、メンバーとファンが「ソイヤ!」と力強く返して幕が下りた今年の「エビライ」。おのおのが客席に手を振り、順にステージ奥へと姿を消す中、ハルは「演出を手がけてくれたユーキくんにも大きな拍手をお願いします! ユーキくんがいるからEBiDANがあるんです! お願いします!」と訴え、会場中の観客とともにユーキへの感謝を届ける。温かな喝采の中、1人残ったユーキは笑顔を浮かべ「もっともっとみんなを輝かせるようにがんばります。皆さん、本日はありがとうございました!」と深く礼をしてステージをあとにした。