夏の高校野球岩手大会 優勝インタビュー全文(花巻東・佐々木監督、中村主将)
【花巻東・佐々木洋監督】
-18年ぶりのノーシードから勝ち上がった岩手大会。試合終了後は、選手と握手する場面も見られたが、今どんな気持ちか。
「長いこと監督をしているが、本当にこれだけ、険しく苦しく、長い夏は初めてだった」
-五回は打者10人の猛攻でリードをした形になった。あの場面はどう見ていたか。
「前半ちょっと細かいミスが多く、流れをかなり失って、非常に嫌な展開だなと思っていたが、あそこで追加点を取れたのが非常に良かったと思う」
-先発した2年生の萬谷堅心投手が9回を投げ切った。どんな思いでマウンドに送り出したのか。
「最後、八回あたりから足もつっていたが、もう萬谷しかないと思っていたので、本当によく最後まで投げてくれたと思う」
-戦後80年の節目の年に、岩手県勢としては、戦後初の3連覇ということになった。
「先輩方と伝統を築いてきて、本当にうれしく思う」
-敗れた51チームの思いも背負って臨む甲子園になる。意気込みを。
「本校は二つの私立が統合して、学校と野球部と花巻市に多大なる支援を頂き、学校、野球部もここまできて、そして卒業生も世界で活躍してくれている。この場を借りて、花巻市の皆さんに深く感謝申し上げたい。甲子園では、花巻市、そして岩手の代表として、とにかく一戦必勝でこの夏臨んできたので、この戦いのスタイルを変えずに臨んでいきたい」
【花巻東・中村耕太朗主将】
-改めて今どんな思いか。
「春の県大会で、1回戦で負けて本当に悔しい思いをして、そこから苦しい日々が続いた中で、最後に結果を出すことができて本当に今、ほっとしている気持ちです」
-五回にビッグイニングをつくった。ベンチでどんな声がけをしていたのか。
「ひるまずにもう次の1点、次の1点と取りにいった」
-試合終盤、ベンチの誰よりも前に出て声かけをしている様子が印象的だった。どんな思いだったのか。
「この一戦に命懸けて戦うというのは、チーム全体としての共通認識で戦っていたので、自分が先頭に立ってやろうと思っていた」
-3年連続の甲子園となる。どんな姿を見せていきたいか。
「花巻市さんにも多大なるサポートも頂いていますし、そういった期待も自分たちの胸に秘めながら、また51チームの岩手県の高校の思いを背負いながら、甲子園で戦っていきたい」
2025/07/24