【RIZIN】鈴木千裕、ダウトベック戦で右足を傷め、鼻を骨折「自分を見失いかけている。ちょっと一人にさせてほしい」=試合後会見
2025年3月30日(日)あなぶきアリーナ香川にて『RIZIN.50』が開催された。
セミファイナルは、RIZINフェザー級のトップ戦線争い。元同級王者の鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が、大晦日にYA-MANを下すなどMMA9連勝中・RIZIN3連勝のカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)と対戦した。
▼第11試合 RIZINフェザー級(66kg)5分3R×鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)66.0kg[判定1-2]〇カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)66.0kg
試合は、序盤にサウスポー構えからの左の攻撃で鈴木にダメージを与えたダウトベックが、最終回の鈴木の猛攻を凌いでスプリットの判定勝ち。
試合後の会見にセコンドの肩を借りて現れた鈴木は、試合中に右足を痛めたこと、序盤に鼻を折っていたこと明かした(※ダウトベックの試合後会見)。
「ダウトベックはバックステップが上手かった」
──試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
「ちょっと、やりたいことはやったつもりなので、何がだめだったかもう一回考えて、作り直してきます」
──ダウトベック選手と実際に手を合わせた印象は?
「イメージ通りでしたね。やりたいことは僕はやれていたので、打ち合いの競りで一歩いかれたなっていう感じなんじゃないですか」
──試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
「チャンピオンですよ、やること、目指すめざすことは変わらないので。時間かかってもいいので取り返しますよ」
──会見場入りにセコンドの肩を借りていましたが、どこで傷めましたか。
「骨と骨を蹴っているのでダメージはあるので、腫れてちょっと重度な打撲じゃないですかね。右インローを蹴っていたので、お互いスネとヒザをぶつけ合っていたので、2Rくらいからどんどん腫れてきたんじゃないですかね」
──相手の打撃を受けて想定以上でしたか?
「バックステップが上手かったですね。下がって下がって、自分が詰めるのに合わせて入ってきてという出入りの距離がすごいやりにくかったですね。打ち合いたいのに下がられるので、追っかけても追っかけてもサークリングで、前に出てくる。そのリズムは予想外でしたね」
──少し休みたいですか。
「そうですね、怪我がなければ出たいところだったんですけど、ダメージがどうなっているか、分かっていないので、ちゃんと病院行ってレントゲン撮って判断してもらおうと思います」
──試合前から右の足首がすでにテーピングを巻かれていました。
「これは自分は外に足を捻りやすいので、いつも試合の時は捻らないように固めているだけで痛いとかはなかったですね」
──左を被弾する時間が増えていくなかで、鈴木選手のスタミナが序盤から切れていたような動きに見えました。何かが起きていましたか。
「途中で多分、鼻が折れたんですよね。人生初めてなので、途中で息ができなくなって。途中で血を吐いていましたけど“呼吸できねえ”と思って。そこで、スタミナの供給がちょっと遅いなと思いました」
──最終回の猛攻はすべて出し切ろうと。
「そうですね、行こうと思ったんですけど、獲れられたのでしょうがないですね」
──テイクダウンもかなり切って、倒されてもフルガードに入れて下から打撃も入れていました。
「冷静に見られるようになっているので、引き続きこのまま頑張りますよ」
──千裕選手を見るために集まったファンも多くいました。こちらでも交流したファンに向けて。
「やっぱり勝つ姿を一番見せたかったですけど見せられなくて悔しいですね。次は必ず勝つこと皆さんに見せることを目標にして練習しようと思います。
鼻は間違いなく折れていますね、分からないですけど。なので、この機会に少し休もうとかなと思います。ダメージもしっかり抜いて、もう1回組み直しかなと思います。いったん、ちょっと一人になりたいですね」
──MMAで連敗は……?
「初めてじゃないですか。でもそういうときもあります。しばらくは一人でいいっスわ。またすぐ帰ってくるので。それまでは自分で見つめ直しますよ。
結局、自分との戦いなので。自分をちょっと見失いかけるっていうか。何て言うんですかね。自分と向き合う時間がちょっと欲しいですね。しばらくじゃなくて、ちょっとの期間でいいんで、一人にさせてください」
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2025年3月22日発売
表紙はさいたまSAで激突の武尊vs.ロッタン。全試合分析も掲載! MMAフェザー級特集ではクレベル&鈴木千裕の練習対談、シェイドゥラエフ独占インタビュー、バンタム級参戦のサバテロ、RIZIN柏木氏の日本MMAへの提言も