【獣医師監修】老犬・シニア犬向けドッグフードのおすすめ人気ランキング10選
老犬やシニア犬と呼ばれる年齢を迎えると、これまでのドッグフードが合わず、食いつきが悪くなったり下痢や軟便を起こすこともあるでしょう。愛犬に合った老犬・シニア犬向けのドッグフードは豊富にあり、何を選べばよいか迷う飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は老犬・シニア犬向けドッグフードの選び方とおすすめの商品をランキング形式でご紹介します。市販で買えるものやウェットタイプなどさまざまな老犬・シニア犬向けドッグフードを紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
※症状・疾患・アレルギーの療養食は、獣医師と相談のもと、決定しましょう。 ※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。購入時は各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
■ この記事の監修者
中村和樹さん 東京農工大学共同獣医学科獣医病理学研究室を卒業後、製薬会社に就職。現在(2024年7月時点)は、同社での勤務を続けながら、夜間は動物病院で診察を行っています。
老犬・シニア犬向けドッグフードを選ぶときに大切な4つのポイントを紹介します。
【選び方1】咀嚼力が衰えた愛犬のためにフードの柔らかさ・噛みやすさをチェック
Image: Amazon.co.jp老犬・シニア犬向けドッグフードを選ぶときには柔らかさや噛みやすさをチェックしましょう。シニア期を迎えると加齢に伴い身体機能が衰えて咀嚼力が低下するため、固いものを噛むことが難しくなる犬もいます。
硬いものが噛めない場合はドライフードをお湯でふやかしたり、ソフトドライなど柔らかく噛みやすいドッグフードを選ぶのがおすすめです。またウェットフードは水分を多く含んでいるため、水分をあまり摂りたがらない愛犬にも向いています。ただし柔らかいドッグフードは歯に残りやすく歯垢がたまりやすいデメリットも。歯磨きをしっかりするなど、愛犬のデンタルケアをしてあげましょう。
【選び方2】代謝・活動量が落ちる老犬のためにカロリー・栄養バランスで選ぼう
Image: Amazon.co.jpシニア期は加齢に伴い活動量が少なくなるため、筋肉量が低下して基礎代謝が落ちていきます。そのため低カロリーでありながらも脂質が低く、栄養バランスが整ったドッグフードを選びましょう。
成犬期と同じドッグフードを食べ続けていると肥満につながり、病気のリスクが高まる可能性もあります。また、シニア期に必要な栄養バランスを摂取できず体に負担をかけてしまうことがあるため、シニア期向けの体に配慮したドッグフードを選びましょう。
【選び方3】食欲にムラが出る老犬の食欲を刺激する、香りの強いものを選ぼう
Image: Amazon.co.jpシニア期を迎えると味に飽きやすくなり、食欲にムラが出ることがあります。また身体機能の低下に伴い嗅覚が衰えてくることもあるため、食欲を刺激する香りの強いドッグフードを選ぶのがおすすめです。とくに肉や魚、チーズなどを使用したドッグフードは犬が好きな香りで匂いも強いことが多いので、食べムラのあるシニア期の犬でも食いつきが良くなるでしょう。
また、缶やレトルトなどのウェットタイプのドッグフードも香りが強く、食べムラがある愛犬に向いています。ドライタイプのドッグフードが好きな愛犬なら、ウェットタイプのドッグフードを少し混ぜて香りを高めてあげるという手もあります。
【選び方4】愛犬の抱えるお悩みにあわせて、サポート成分から選ぼう
Image: Amazon.co.jp愛犬の体にお悩みがある場合は、サポート成分が入った老犬・シニア犬向けドッグフードが選択肢に入ってきます。例えば、シニア期は筋肉量の低下に伴う震えや、関節軟骨がすり減ることによる関節の痛みなどが起こることがあります。
筋力低下が心配なら、タンパク質を多く含むもの、関節のお悩みならコンドロイチンやグルコサミンなどを含むものを選ぶのがおすすめです。
またシニア期は消化機能の衰えがあり、内臓に負担がかかり下痢や軟便が起こる可能性もあります。そのため、腸の健康維持をサポートする酵素や乳酸菌が含まれたドッグフードを選ぶのもおすすめです。
ここからは各通販サイトで人気のある老犬・シニア犬向けドッグフードをランキング形式でご紹介します。シニア期を迎えた愛犬に配慮されたドッグフードが揃うため、ぜひ参考にしてみてください。
【1位】ミシュワン シニア犬用ドッグフード
シニア犬にうれしい栄養素をバランスよく配合
健康な毎日を過ごすために、シニア犬向けの栄養素をバランスよく配合したドッグフードです。高タンパクでありながら鉄分や亜鉛を多く含む馬肉と、アントシアニンを含む紫芋、免疫力の維持をサポートする乳酸菌を使用しています。また、関節の健康をサポートする緑イ貝や腎臓に優しいなた豆などシニアのお悩みに特化した成分も配合されています。
咀嚼力が低下した愛犬でも食べやすい小粒設計で、口に入れてもこぼれにくい楕円形に作られています。愛犬の食欲を高められるよう、かつお出汁の風味を強化。低カロリーかつ低脂質で、合成保存料や合成着色料を使用していないのもポイントです。
「ミシュワン」は、イギリス産でFEDIAF基準を満たすグレインフリーの全犬種・全年齢対象フードです。主タンパク源は鶏肉で、七面鳥やサーモンも含まれます。鶏肉アレルギーには注意が必要です。関節ケア成分やプレバイオティクスを配合し、健康維持をサポートしてくれます。タンパク質・脂肪含量が高く、健康な犬の成長に理想的なフードです。ヒューマングレードを一部採用し、動物性原材料が60%占めるため、犬の自然な食性に近いのが魅力。脂肪酸バランスも良好で、灰分やミネラル比率も評価できます。高齢犬には基礎疾患に注意して与えてください。(監修者・中村和樹さんのコメント)
【2位】コノコトトモニ シニアのためのこのこのごはん
愛犬の健康維持を考えたヒューマングレードの国産ドッグフード
瞳の輝きや元気な関節、皮膚のサポートなど、シニア期の愛犬の健康を考えた国産のドッグフードです。上質な鶏むね肉やささみなどの動物性たんぱく質を主に、かぼちゃやモリンガといった果物や野菜をバランスよく配合しています。かつお節の自然な風味で食いつきもアップします。
独自の製法により、 独自の製法により、消化のしやすさにもこだわっています。さらに、コンドロイチンやグルコサミンといった関節クッションの原料になる成分も配合。シニア期の健康維持をとことん考えて作られた商品です。
「このこのごはん」は、AAFCO基準を満たす総合栄養食で、オールステージ対応するフードです。鶏肉を主成分としているため、鶏肉アレルギーの犬は注意が必要。小麦グルテンフリーですが、玄米・大麦が含まれているためグレインフリーではありません。乳酸菌が含まれていることから、犬の体へのよい影響に期待できます。タンパク質・脂質は若干低めですが、適切な給餌量で問題ありません。カルシウム・リン比は良好で、n-6脂肪酸とn-3脂肪酸のバランスも推奨範囲内。詳細な栄養成分は公式サイトに記載がある点も安心です。(監修者・中村和樹さんのコメント)
【3位】シーザー ごろっと蒸しささみ彩り野菜入り
ささみを細かくほぐして彩り野菜を入れたスープタイプ
老犬でも食べやすいよう、ささみを細かくほぐしてにんじんやかぼちゃ、いんげんなどの彩り野菜などを入れたスープタイプです。低脂肪のささみをメイン食材とし、低カロリーでありながらおいしく仕上げています。14歳を超えた愛犬の食事にぴったりです。
シニア期に衰えがちな足腰の健康をサポートできるよう、グルコサミンを配合しています。ドライフードなどに半量~1袋を目安に混ぜて与えるのがおすすめです。愛犬がドライフードだけでは食べないとお悩みの方にも向いています。
【4位】yum yum yum! シニア&ライト チキン ドライタイプ
おいしさと品質にこだわった、低脂肪高タンパクのドライフード
シニア期に出やすいお悩みに配慮して作られた老犬向けのドライフードです。国産の若鶏生肉を使用した獣医師監修のレシピで、低脂肪・高タンパク。胃腸・関節・皮膚の健康維持にも配慮しています。発酵性繊維質を多く含むてんさい繊維を配合し、リンやナトリウムが控えめになるように調整されています。
加齢により衰えた嗅覚でも食べる楽しみを感じられるよう昆布や鰹節、しいたけなどの香りをプラス。犬らしい体作りに大切なタンパク質はそのままにしながら脂肪分をカット。シニア犬はもちろん、健康的に体重管理を行いたい愛犬をおもちのオーナーにもおすすめです。
【5位】ユニ・チャーム Physicalife 10歳頃~ チキン&大豆入り
10歳を超えた体の変化を考えた、栄養バランス設計
厳選した魚と大豆、鶏肉の3種のタンパク質を配合した老犬向けドッグフードです。さらに豆乳から抽出した純度の高い分離大豆タンパクをプラスしています。また、表面を凸凹にして胃で崩れやすくすることで、消化率92.6%を実現しています。
高たんぱくでありながら低リン設計で、免疫力の向上のためにビタミンEも配合されています。犬が本来が持つ健康な体を保てるよう設計されており、シニア期を迎えても丈夫な足腰と筋肉の健康をサポートします。
【6位】ニュートロ シュプレモ エイジングケア シニア犬用
おいしさを追求したミートファースト製法
シニア犬の若々しい体型キープを目指した、噛み砕きやすいドーナツ粒タイプです。厳選した自然素材の持つ高い栄養価とおいしさはそのままに、栄養バランスを引き出すホリスティックブレンド製法を採用。愛犬に必要なアミノ酸をバランスよく含むビーフやラム、チキンなどの肉をメインに使用しています。
健康キープと抵抗力の維持に配慮し、トマトやケール、チアシードやブルーベリーといった野菜や種実を組み合わせています。さらに自然由来の玄米やオーツ麦などをプラス。シニア期を迎えた愛犬のエイジングケアにおすすめです。
【7位】yum yum yum! シニア&ライト チキン やわらかドライタイプ
味と質の高さにこだわったシニア犬向け
国産の若鶏生肉を使用した獣医師監修のレシピで、低脂肪・高タンパクで、胃腸・関節・皮膚の健康維持に配慮しています。ドライタイプでありながらも、しっとりとした食感に仕上げているのが特徴。犬らしい体作りに大切なタンパク質をきちんと配合しながら、脂肪分をカットしています。
腸内細菌のバランスを整える乳酸菌や、健康な関節をキープするグルコサミンやコンドロイチンを配合。おいしさを逃さないようパック詰めしたレトルト加工で仕上げており、保存料無添加な点もポイントです。顎の弱い愛犬や、体重管理をしたい愛犬におすすめです。
【8位】ナチュラルハーベスト メンテナンススモール ラム
タンパク質源をラム肉とえんどう豆に限定し、シンプルを追求
日本と海外を比較した際、多くの愛犬が肥満になりがちであることや、避妊や去勢手術をするケースが多い点に着目して作られています。タンパク質源をL-カルニチンを豊富に含むラム肉に限定し、消化のよい白米をプラス。アレルギーが増えていることにも配慮し、原材料をできる限りシンプルにしている点が特徴です。
また、関節ケアのためにグルコサミンとコンドロイチンを配合。瞳のケアにブルーベリー、腸内ケアのために4種の善玉菌も配合しています。シンプルな原材料で選びやすい食事を目的として作られたシニア向けドッグフードです。
【9位】ヒルズ サイエンス・ダイエット 小型犬用 シニア 7歳以上 高齢犬用 チキン
高齢犬の免疫力や腎臓の健康をサポート
高齢犬向けに作られた栄養バランスに優れたドライタイプのドッグフード。チワワやトイプードル、ミニチュアダックスフンドといった7歳以上の小型犬に対応しています。消化のよい厳選した自然素材を食べやすい小粒サイズに凝縮しているのが特徴です。
腎臓と心臓の健康をサポートするためにリンやナトリウムの量を調整しています。また骨や関節の健康維持のためカルシウムやコンドロイチン、グルコサミンも配合。エイジングケアに優れた製品です。
【10位】アーテミス アガリクスI/S ヘルシーウェイト 小粒
愛犬の持つ自己治癒力や免疫力を考えたプレミアムフード
愛犬が本来持つ自己治癒力や免疫力を大切に考えて作られた老犬向けドッグフードです。ミネラルやビタミンなどを含むアガリクス茸を配合し、アミノ酸などを豊富に含むプラセンタエキスも使用しています。
アレルギーの原因になりやすい人工保存料や着色料は不使用。消化しにくいといわれる小麦やトウモロコシ、大豆も不使用です。愛犬が安心して食べられる素材を人間の食品基準で厳選している点も特徴。嗜好性の高いフレッシュな素材を使用しているため、食べムラがある愛犬におすすめのフードです。
シニア期を迎えた愛犬に合ったドッグフードを選ぶ際は、パッケージに老犬向けやシニア期向けと表記されたものを選びましょう。関節の痛みや震えがみられるなど特定の症状がある場合には、お悩みに合わせた栄養成分が入ったドッグフードを選ぶのもおすすめです。
愛犬が飼い主さんと一緒に健康に過ごせるよう、愛犬がおいしく楽しめるドッグフードを見つけてみてくださいね。