特集 - 株探ニュース
国内メディア各社の報道によると今月中旬に特別国会が召集され、首相指名選挙を経て第2次高市内閣が発足する見通しだ。特別国会を続けて暫定予算を組み、5月の大型連休前に26年度予算の成立を目指す方針が伝わっている。海外に目を転じると、2月15~23日が中国において春節による休暇期間となる。25日に予定される米エヌビディア<NVDA>の決算発表は短期的に株式市場が大きく変動しうるイベントとなるが、無難通過となったとしても注目イベントは続く。
中国では3月5日から全人代(日本の国会に相当)が始まるほか、日米欧の中央銀行による金融政策決定会合も予定されている。更に19日に高市首相とトランプ米大統領が会談に臨む方向で調整が進んでいるもようだ。この近辺で、「対米投融資案件第1号」に関するアナウンスがあると市場では期待されている。一方、3月期末に向け、銀行や生保などが保有する超長期債について、減損処理が実施されるとの観測がある。超長期金利の上昇が長期金利に波及すれば、日本株の上値を圧迫する要因となりうる。 自民党が衆院の3分の2以上の議席を得たことで、憲法改正に向けた議論も活発化しそうだ。実際の改正には、衆参両院での3分の2以上の賛成と国民投票での過半数の賛成を得る必要がある。仮に経済が失速すれば、改憲に向けた国民の合意形成が難しくなる。それだけに、改憲議論と経済政策の実行の「バランス感覚」が求められることになる。 ●改憲機運は防衛関連株に追い風か改憲機運の高まりのなかで、高市首相とマーケットが適度な距離感を保ち、金利の急上昇が回避されるという楽観シナリオに基づくと、やはり目を離せないのは 防衛関連株となる。9日の東京市場では、今期の最終利益と配当予想を増額修正した川崎重工業 <7012> [東証P]が急伸。三菱重工業 <7011> [東証P]は5000円の大台乗せ後は伸び悩んだものの、IHI <7013> [東証P]を含めて重工大手3社はそろって上場来高値を更新した。サイバーセキュリティー関連のFFRIセキュリティ <3692> [東証G]が逆行安となるなど、いわゆる「高市関連銘柄」の一角には安いものもあったが、それでも4~12月期決算発表シーズンも終盤に差し掛かり、投資家の個別株物色は旺盛な状態にある。
3月の日米首脳会談に向けて、日米両政府が合意した約86兆円規模の対米投融資に関する第1号案件も投資家の注目を集めている。すでに人工ダイヤの生産施設の米国内での建設や、米南部での港湾建設、AIデータセンター向けに電力を送るガス発電の各案件が候補となっていると報じられている。ガス発電での参画企業ではソフトバンクグループ <9984> [東証P]と米GEベルノバ<GEV>の名が挙がっている。
GEに関しては、日立製作所 <6501> [東証P]が発電分野で深い関係を構築してきた経緯があり、国内では天然ガス発電所の運営に参画する企業として石油資源開発 <1662> [東証P]などがある。人工ダイヤはイーディーピー <7794> [東証G]がすでに物色人気化しており、ダイヤモンド単結晶を工業化した住友電気工業 <5802> [東証P]はデータセンター需要も追い風に株価は騰勢を強めている。港湾建設では海上土木最大手の五洋建設 <1893> [東証P]が1995年以来の高値圏で推移。東亜建設工業 <1885> [東証P]は前週末6日の好決算の発表を受けて株価は急伸、青天井圏にある。日本株が異彩高を示す局面において、国策に関連する銘柄群はすでに株価水準を切り上げたものが多いとはいえ、引き続き多くの投資家からマークされることになりそうだ。
株探ニュース