【緊急インタビュー】高市自民の歴史的大勝で株式市場はどうなる 雨宮総研・雨宮京子氏 <相場観特集>

2/9 18:30 配信

―日経平均は一時5万7000円台、個別株戦略は?― 週明け9日の東京株式市場は日経平均株価が記録的な上昇で一時3000円あまりの急騰を演じ、5万7000円台まで一気に水準を切り上げる場面があった。その後は利益確定売りで上げ幅を縮小したが、終値で5万6000円台をキープし、今月3日につけた史上最高値を大幅に更新した。高市早苗首相が仕掛けた衆院解散総選挙は自民党が単独で316議席を確保するなど歴史的な大勝利を収めた。これを受けて週明けの株式市場はリスクオンに染まったが、ここから更なる上昇波動が見込めるのかどうかに投資家の関心は移っている。全体相場の見通しと個別株戦略について、雨宮総研代表の雨宮京子氏に見解を聞いた。●「日経平均6万円台視野、個別株はテーマ物色加速へ」雨宮京子氏(雨宮総研 代表) 日経平均株価は急騰し一時5万7000円台に一気に乗せたが、目先調整局面があっても大勢上昇トレンドは中長期的に続く公算が大きい。今回の選挙で自民党の圧勝は株式市場に事前に織り込まれていた部分もあったが、それでも想定を超える議席数の伸びで衆議院の3分の2を確保したことはサプライズといってよく、素直に評価してよいのではないか。高市早苗首相が掲げる「責任ある積極財政」への期待は大きい。今後は国策主導で景気が刺激されることが見込まれ、日経平均も向こう1ヵ月以内に6万円台での活躍を視野に入れそうだ。 また、少し長いタームでみても外国為替市場で円安基調が見込まれることなどが輸出企業を中心にポジティブ材料となり、好調な企業業績を背景に今年前半は基本的に堅調な地合いが想定される。長期金利上昇への警戒はあるものの、仮に債券売りに連動して株式市場が反動安に見舞われても、日経平均は5万円大台を維持し一時的な調整にとどまるとみている。ただし、注意すべきは生成AI関連の成長シナリオに陰りがみられるかどうかで、仮に成長に対する鈍化懸念が再浮上した場合は、全体相場にも重荷となるケースが考えられる。これに関しては米国株市場の動向次第ともいえる。

 個別株はテーマ買いの動きを重視して、森より木のスタンスに特化して有望株を選別していきたい。まず、防衛関連では防衛省との取引額で群を抜く三菱重工業 <7011> [東証P]は外せない銘柄だ。また、エネルギー・プラント周辺では千代田化工建設 <6366> [東証S]が人気化しているが、更なる上値余地があるとみている。コンテンツ関連で注目しておきたいのはソニーグループ <6758> [東証P]で、株価的には出遅れ感が強いだけにリターンリバーサル狙いの買いが向かいそうだ。

 一方、金利上昇局面では銀行セクターへの恩恵が大きい。メガバンクの中でも投資指標面で割安感のある三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]をマークしたい。消費セクターでは小が大を飲む西友買収で話題となったトライアルホールディングス <141A> [東証G]に着目。高市トレードの有力対象でもある宇宙開発関連の中では、スペースデブリ除去を手掛けるアストロスケールホールディングス <186A> [東証G]に妙味がありそうだ。そして、日米の中核テーマであるAIデータセンター関連として、光測定器や光デバイスで高い競争力を持つsantec Holdings <6777> [東証S]に目を配っておきたい。

(聞き手・中村潤一)<プロフィール>(あめみや・きょうこ)雨宮総研 代表。元カリスマ証券レディとして、日興証券時代は全国トップの営業実績を持つ。ラジオ短波(現ラジオNIKKEI)、長野FM放送アナウンサー、『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)記者、日経CNBCキャスター、テレビ東京マーケットレポーター、ストックボイスキャスター、SBI証券投資情報部などを経て、日経CNBC解説者に。

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:2/9(月) 20:49

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