高市政権「1年」を徹底検証 鈴木宗男参院議員が「弱点」をズバリ指摘 高市外交の無為無策

2026/10/31 13:00(最終更新 10/31 13:00) 有料記事 3801文字
首相に就任して1年になるのを受け、報道陣の取材に応じる高市早苗首相(奥)=首相官邸で2026年10月21日午後1時34分、平田明浩撮影

 高市政権の1年が過ぎた。内外の問題は山積みだが、果たして、外交はどうなのか。アメリカ、中国、ロシアなどとの関係は決して良好とはいえない。日本の針路は大丈夫なのか。重鎮である鈴木宗男・自民党参院議員が外交の「弱点」をズバリ指摘する!(ジャーナリスト・鈴木哲夫/サンデー毎日11月8・15日号)

 ▼米国べったりでハシゴを外された ▼首相自ら壊した「対中外交」

 ▼ロシアに打つ手なし

 高市早苗政権発足から10月21日で1年―。各メディアは「皇室典範や国旗損壊など保守的な法改正を成立させた」「消費税減税や議員定数削減など重要課題はこれから」、そして「引き続き経済に力点を置き責任ある積極財政を」……。概(おおむ)ねそんな検証だ。

 ただ、一方でこんな指摘がある。

「この1年、成果を出し得ていない、いやむしろ後退させてしまった政策分野がある。それは外交だ」

 そう話すのは、外務省幹部OBだ。ポイントを三つ挙げた。

「まず、高市首相の外交理念や大枠が今も見えない。二つ目は日米同盟があるとはいえ、アメリカに寄り過ぎだ。三つ目は、官邸と外務省のコミュニケーションがちゃんと取れているのか。茂木(敏充)大臣は力はあるが、高市首相に気を遣って連携がうまくいっていないのではないか。また、首相が人の意見をなかなか聞かないので、周りがモノを言わなくなっている……」

 三つ目の「コミュニケーション問題」について、このOBは最近の例にも触れた。それは、10月2日の主要7カ国(G7)によるオンライン首脳会議に高市首相が欠席した件だ。

 この夜、議長国のフランス・マクロン大統領が中東情勢の緊迫化や燃料価格高騰への対応を話し合うため呼びかけたのだが、高市首相は欠席。ならば、代理出席は当然外相かと思いきやそうではなく、しかも外務省事務次官でもなくその格下の審議官だった。

 高市首相は、これについて3日後にようやく自身のXに、「フランスが急きょ設定した」「代理出席が認められていた」などと投稿し弁明した。ただ、高市首相はその時間公邸にいた。公務はなく、しかも直前には党幹部らと公邸で会食をしていた。さらに、衆院予算委員会でこの件について質問されると、「回線の接続・設定のために業者を呼ばなければならないが、時間が間に合わないこともあった」と答弁。

 前出OBは言う。

「G7の緊急会議に出なくてもいい、と外務省が言うなど考えられない。業者が間に合わなかった? はっきり言って…

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