「カナダは主権国家」、米上院で駐カナダ大使候補

 3月13日、トランプ米大統領に駐カナダ大使に指名されたピーター・フークストラ氏(写真)は、上院の指名承認公聴会で、カナダを独立国家と見なし、その主権を尊重すると約束した。写真は、2019年6月、ハーグにて撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領に駐カナダ大使に指名されたピーター・フークストラ氏は13日、上院の指名承認公聴会で、カナダを独立国家と見なし、その主権を尊重すると約束した。

フークストラ氏は「カナダは主権国家であり、冗談でも(米国の)51番目の州と呼ぶべきではない」との考えに同意するかとの民主党議員の質問に、「カナダは主権国家であり、その通りだ」と答えた。

同氏はまた、「われわれは協力し合ってきた素晴らしい歴史がある」と語ったが、トランプ大統領の関心は「より自由で公正な貿易」であり、それはカナダ企業の強化につながると強調した。

ミシガン州選出の共和党下院議員だったフークストラ氏は駐カナダ大使への指名が承認される見通し。

トランプ氏はカナダをはじめ各国と貿易戦争を引き起こしているほか、米国のカナダ併合を示唆し、たびたびカナダを「米国の51番目の州」と発言してきた。

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Patricia Zengerle has reported from more than 20 countries, including Afghanistan, Iraq, Pakistan, Saudi Arabia and China. An award-winning Washington-based national security and foreign policy reporter who also has worked as an editor, Patricia has appeared on NPR, C-Span and other programs, spoken at the National Press Club and attended the Hoover Institution Media Roundtable. She is a recipient of the Edwin M. Hood Award for Diplomatic Correspondence.

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