【検証】「冷凍たらこパスタ12種類」ぜんぶ混ぜてみた結果 … 人生における非常に重要な気づきを得た
先日の記事で「冷凍たらこスパゲッティ13種類(スパゲッティじゃないパスタ含む)の食べ比べ」を敢行した。結果については該当記事をご覧いただきたいのだが、問題は残ったスパゲッティの始末である。
一気食いはさすがに不可能だし、そもそも “目の前に13種類の冷凍タラスパ(加熱済み)がある” というこの状況、私の今後の人生でもう2度とは訪れないかもしれない。よって普通にもったいない。何か有効な使い道は………………
…………あるッ!!!!!
・あれしかない
余った冷凍たらこスパゲッティ13種類の有効な使い道。それはもちろん……
「全部混ぜる」。
先日の記事でお伝えしたとおり、13種類の中にはシンプルなもの、クリーミーなもの、具入り、具なし、味濃い、味薄い、細麺、太麺などなど様々な種類があった。それらを全混ぜすることで味が中和され、いい感じに最強のタラスパが誕生する可能性は割と高いのではないか?
そうと決まればタラスパたちを鍋にジャンジャン投入する。量が多いので少しずつ混ぜながら。麺と味が均一になるように。
ヤバイ、麺の重さで菜箸が折れそうになってきた。
のでトングを使うことにした。トングがこれほど手首に負担をかけずに食材をつまめる調理器具であることを、私はこのとき初めて知った。トングって最高! トング大好き!
そんなこんなでいとも簡単に……
『冷凍タラスパ12種混ぜ』の完成だッ!!!
・検証である
「13種だったはずが、なぜ12種なのか?」と思われた読者よ、私の記事を真面目に読んでくれてありがとうございます。
その理由は、13種類食べ比べで個人的1位に輝いたタラスパ(『ザ・パスタ かつお節の一番だし香る 和風たらこ』日清製粉)だけ残しておいたから。コレと同等、もしくは競り合うくらいの勝負ができたなら、ひとまずタラスパ12種混ぜ作戦は成功といっていいハズだ。
12種混ぜならびに1位のタラスパをジャッジしてくれるのは中澤、サンジュン両記者。12種混ぜタラスパを見たサンジュン記者の第一声は「エサかよ」だったが、そう見えるのは器がアルミ鍋だから。ただそれだけのこと。
・我々、重要な気づきを得る
しばし無言でタラスパをすする両記者。最初に口を開いたのはサンジュン記者だ。
サンジュン「1位のヤツはたしかにウマいよ。味がハッキリしてる。混ぜたヤツは……いや、もちろんマズくはないよ? でもさ、味がボンヤリしてるんだよな。たらこスパゲッティってマズくなりようがない料理。だからマズくはないんだけど、ある意味、これがたらこスパゲッティの最低ラインなのかもしれない。
何度も言うけど、マズくはない。彼女が初めて作った料理がコレだったら「おいしいよ」って言うよ。でも心の中では『あんまり料理できねぇ子だな』って思う」
中澤「今回の検証によって僕は大きな気づきを得ることができました。それは『食感が揃っていないと、麺ってこんなにおいしくないんだ』ということです。あとクリーム要素が混ざることによって、色々なものが殺されています。
サンジュンさんの言うとおり、この1位のほうは海苔の風味に至るまで全てのバランスがよくておいしい。人生に役立つ発見をありがとうございます。この先の人生で、もしサイズの違うパスタが余っても、決して混ぜないようにしようと思いました」
……とのことであった。かくいう私の所感も、2人と大差ない感じ。タラスパ12種類混ぜは紛れもないタラスパであるが、「タラスパを12種類くらい混ぜたんだろうなぁ」ということが手に取るように分かる。全然イケる。でも、できれば別々に食べたかった。
とはいえ、全員なんだかんだ腹一杯まで食べてしまったあたり、たらこスパゲッティのポテンシャルの高さを表しているといえよう。わざわざ試してみる必要はあまりないかもしれない冷凍タラスパ混ぜ検証。人生における気づきを得たい人はトライしてみるのもアリ。
執筆:亀沢郁奈 Photo:RocketNews24.
▼トングのポテンシャル