ダウ平均にエヌビディア採用、AIブームで株高けん引-インテル除外

Jeran Wittenstein、Jess Menton

  • 11月8日に入れ替え実施、エヌビディア株は時間外取引で3.2%上昇
  • エヌビディア株上昇続けば4日にも時価総額でアップル抜く可能性
Photographer: Loren Elliott/Bloomberg

人工知能(AI)ブームの中心的存在となっている半導体メーカーの米エヌビディアは、ウォール街の主要株価指数3種類の中で最も歴史の長いダウ工業株30種平均に採用されることになった。

  S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは1日遅くの発表文で、128年の歴史を持つダウ工業株平均の構成銘柄にエヌビディアが同業のインテルに代わり11月8日から採用されることを明らかにした。シャーウィン・ウィリアムズもダウに代わって採用されるという。

  エヌビディアのダウ工業株平均への採用は、AI主導の株価上昇の力を証明するものだ。過去2年間にエヌビディアの株価は900%上昇した。ダウ工業株平均は、これまでエヌビディアを組み入れていなかった唯一の主要な米株価指数だった。

  アドバイザーズ・アセット・マネジメントのスコット・コリアー最高経営責任者(CEO)は、「エヌビディアは経営状態が良好な企業であり、ダウ平均への採用は、同社が近年どれほど力強いラリーを演じてきたかを物語っている」と指摘した。

  エヌビディアはAIブームを象徴する企業で、株式相場上昇の最大の推進力となってきた。時価総額は今週末時点で3兆3200億ドル(約508兆円)と、アップルを約500億ドル下回る水準。1日の時間外取引では株価は3.2%上昇しており、値上がりが維持されれば4日にもアップルを抜いて時価総額が世界一の企業となる可能性がある。

  一方のインテルは、1999年11月にマイクロソフトやSBCコミュニケーションズ、ホーム・デポと共にダウ工業株平均の構成銘柄に採用されていた。かつてはコンピューター用プロセッサー業界リーダーだったインテルだが、最近は業績てこ入れ計画で苦戦している。2024年の支出を大幅に削減し、人員整理や配当停止を実施した。株価は今年に入って54%下落していたが、1日の時間外取引ではさらに2%値下がりした。

原題:Nvidia Set to Replace Intel in the Dow Jones Industrial Average(抜粋)

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