【前日会見一問一答】国学院大・前田康弘監督「三連覇しに来ました」 早大・花田勝彦監督「基本的には今のオーダー」 駒大・藤田敦史監督「花田監督から私たちのチームは名前が出なかったので…」/出雲駅伝
大学三大駅伝の今季開幕戦「第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走」(サンケイスポーツなど後援)は12日、号砲が鳴る。11日は島根・出雲市内で記者会見が開かれ、前回優勝の国学院大・前田康弘監督、同2位の花田勝彦監督、同4位のアイビーリーグ選抜のジョン・フルツ監督、同5位の駒大・藤田敦史監督、同10位の中大・藤原正和監督が出席した。以下が会見の主な一問一答。
--今大会に向けての意気込み、注目選手
国学院大・前田康弘監督 「青学大の原さんがいないので、皆さん一番大作戦名を聞きに来ているのでは。ちょっと寂しいですが。今年の目標はもちろん三連覇しに来ました。夏合宿も例年通り、4年生を中心に素晴らしい主要選手を作ってくれた。ここまでは順調に来ている。期待する選手は4年生の辻原輝と野中恒亨。特に辻原に関しては非常に4年目の夏、充実したものを作ってくれたので3区に配置。野中が3区じゃないのかみたいな話も色々頂くが、辻原が強いから単純に3区に配置。野中も当日変更する予定。しっかり盤石の区間配置を組んで、3連覇に挑戦したい」
早大・花田勝彦監督 「大会に向けて8名来ているが非常に順調。8名誰が走ってもいい状態で準備できている。作戦名はないが、ようやくこの大会に向けて早大を優勝候補に挙げて頂いて、注目されるようになってきたのはうれしい。一方で連覇している国学院大は非常に強いので、今回も大本命かと思っている。今回、野中くんも当日変更で出てくるということで、そういった選手に負けないように練習した成果を出せればいい。あとは横にいる中大も非常に速いですし、今回、アイビーリーグもすごく強いので、アイビーリーグにも負けないように何とか頂点を目指してやりたい。臙脂で染められるような大会にしたい。今回の注目選手は、1、3、6区と前回と同じエントリーをしているので、昨年経験して、今年もう一段階グレードアップした走りを見せてくれれば。新入生も何名か出る予定で、3年の山口竣平もエントリーしているが昨年走っていないので、昨年経験していない選手たちが余裕を持って走れるように経験者が盤石な走りを見せてくれればいい形でゴールができる」
中大・藤原正和監督 「夏合宿から出雲で勝ちたいと学生たちと共有してやってきた。この地に非常にワクワクした気持ちで来られたことをうれしく思う。目標は優勝。注目の選手は3区を任せる三宅悠斗(2年)。非常に伸びている選手なので期待していただければ」
駒大・藤田敦史監督 「今回は昨年三大駅伝3つ取りに行くというつもりで、強い4年生もいたので出雲にきたが5位。なかなかチームとして力が発揮できなかった。今年は昨年、強かった4年生の4本の柱がごそっと抜けてまたチームとしては新たなスタートの1年になった。今年の夏合宿はいろんな面で工夫しながらここまでやってきた。チーム状況としては夏、非常にいい練習ができた。この出雲も自信をもって臨みたい。ただやはり、駅伝の経験者が非常に減ってしまったところがあるので、新たなフレッシュなメンバーで臨む出雲になる。注目選手としては1区に登録した鈴木大翔(1年)と2区の上岡煌(2年)。この二人が駅伝初出走になる。この二人がいい流れを作ってくれれば私たちの大学も十分戦える布陣にできた」
アイビーリーグ選抜・ジョン・フルツ監督 「出雲駅伝には26年出場しているが、この2年、駅伝を学んできて結果を残せている。おととしの5位、昨年の4位と順位をあげられているので今年はそれ以上の順位、トップ3を目指して頑張っていきたい。注目選手はグラハム・ブランクス。現在補欠に登録しているが2区か3区に出走を予定している。それ以外も全員強い選手を連れてきている」
--チームの目標を達成するために、他校のオーダーを見たうえでの戦略上のポイント
国学院大・前田監督 「戦略としては早大がトラックも強いが駅伝経験者も主要区間の1、3、6区に入っている。非常に強力なメンバーだと感じている。だからといって早大のメンバーにあわせたり、奇襲をかけたりするのではなく、私どものやれる最大値を出すことがポイント。前半、浅野結太、鼻野木悠翔(ともに3年)に関しては初出場になる。そこは前半耐えて、3区から逃げ切れば非常に面白い駅伝になるのでは」
早大・花田監督 「前半から先頭集団に絡んでいければいい。3区終わった時点で先頭集団、もしくはトップにいれれば。後半は自信のあるメンバーを並べているので優勝に近づくかなと。仮に前半、少し遅れたとしても5、6区と力のあるランナーを並べているので、そこまで先頭がある程度見える位置でいきたいなと。できれば彼らにも楽をさせてあげたいので、前半できっちり先頭争いをしながら、いい状態でアンカーまでもっていきたい」
中大・藤原監督 「早大が強いと思っているので、工藤(慎作、4年)くんにわたるまでに30秒くらいはほしい」
駒大・藤田監督 「我々は今年、フレッシュなメンバーで臨む。国学院大の前田監督と同じ考えで、早大は強いがそれに合わせたオーダーではなく、我々の最大値が出せる区間オーダーを組んだ。出雲やそのあとの全日本、箱根を見据えたオーダーでもある。そういったところで考えると3区終了時点で前の争いに加わってとにかく駅伝をすることが大事なので、そういったところにいたい」
アイビーリーグ選抜・フルツ監督「これまではうまく戦略を立てられておらず、強い選手を前半に配置して後半はあまり強くない選手になってしまうことがあった。今年は非常に強い選手、駅伝に向けての調整、健康面での準備が整えられている。他のチームを気にすることなく全力を発揮していきたい」
--当日変更は使う予定があるか
国学院大・前田監督 「先ほども言った通り変えます」
早大・花田監督 「基本的には今のオーダーで。当日変更はなんかあった場合の変更かと思っているので、今の場合は変更はないがまだわからないということで」
中大・藤原監督 「うちは変えません」
駒大・藤田監督 「うちは変える予定。ただ入っている選手にも何があるかわからないのでしっかり準備をしておくように伝えているので全員で駅伝をしたい」
アイビーリーグ選抜・フルツ監督 「変更区間は具体的に伝えられないが、2つの区間変更をする予定」
--中大の藤原監督と駒大の藤田監督に。昨年は思うような結果を上げられなかった中で、この夏の取り組みで変えた部分はあるか
中大・藤原監督 「我々は昨年大失敗しましたので、そのあたりはしっかり夏の練習もやりつつ、しっかりここに向けて調整もしてきた。6人だけではく8人、連れてこなかった2人を含めて10人いい状態だったのでもうちょっと区間が欲しかった。だいぶやり方を変えてやってきたのでしっかり勝負したい」
駒大・藤田監督 「私たちは例年から何か変えたわけではないが、チームとしてはこの出雲だけではなくて、今年のチームはもっともっと成長していかなければいけないチーム。出雲だけではなくてその先の全日本、箱根を見据えた強化を進めている。この出雲でどれだけその状況の中で走れるかが次の全日本、箱根につながる。そういった意味では早大の花田監督から私たちのチームは名前が出なかったので、駅伝が終わった後で私たちのチームの名前をあげていただけるように善戦したい」
--主将のここがすごい
国学院大・前田監督 「歴代の主将は上原琉翔(富士通)、平林清澄(ロジスティード)などかなり充実した素晴らしい主将だった。その主将と同様に野中も厳しいことをいうがしっかり背中で引っ張る。誰よりも練習で走る姿勢を見せてくれた。私どもは主将をど真ん中においてチーム作りをする大学。上原、平林からも学びがあったと思う。その中で野中らしく、多少トゲはあるがフォローを入れて。副将3人にしたのもそれが理由だったが、非常に厳しいことをいうが愛のある素晴らしい主将だと思う」
早大・花田監督 「早大の主将の小平敦之(4年)は今回来ていないが、春からチームの和を高めようと個人面談を学生としてくれたり、私以上にチームのリーダーらしいことをしている。今回は残っているメンバーをしっかりまとめてやってくれているので信頼できる。あとは駒大も、昨日、大八木弘明総監督にもお会いして、ちょっと情報を入れて、ライバルだと思っている。自分のチームの力を出すことだと思っている。すみません」
中大・藤原監督 「主将は藤田大智(4年)がやっている。どのチームもそうだが、やっぱり学生は4年生の働きでチームカラーは変わってくる。そういった意味で藤田を中心にして今年の4年生がしっかりまとめてきてくれている。今年は風通しがよくなり、和を作ってというのを注力してやってくれている。強いチームがやっていることを参考にしつつ、自分たちを高めていくことをやってくれているので面白いチームを作っているなという感想」
駒大・藤田監督 「私たちは村上響(4年)が主将を務めている。駒大の主将は歴代でいうと田沢廉、鈴木芽吹(ともにトヨタ自動車)、篠原倖太朗、あとは山川拓馬(トヨタ自動車)もそうだが、非常に実力がある選手が務めてきた。村上に関しては今年の箱根で自分が思うような走りが出来なくて、そこからの主将でスタートが非常に険しいものだったかなと思う。非常に人情に篤い男で、コミュニケーションを大切にする学生。選手個人個人とのコミュニケーションではなくて、私とのコミュニケーションも非常に密にとってくれる選手。私も非常にやりやすい。夏合宿に関してはようやく村上に笑顔が戻ってきて、夏しっかりやれたことでチームが動き出した感がある。彼に対する信頼は私もチームメートもみんな持っている。彼を中心にこの三大駅伝も戦っていけるような、そんなチームになった。彼を信頼して、この三大駅伝を戦っていきたい」
--令和の三羽烏(1年の増子陽太、新妻遼己、本田桜二郎)はここまでどうか
早大・花田監督 「今あまり三羽烏と言わないのではないかと思ったりはするが、あとは上杉敦史(1年)を入れてカルテットの4人が非常に強い。私自身が三羽烏と言われていたが、1、2年のころは弱くて、上の二人に引っ張ってもらってようやく追いついたなという部分がある。今年の3人に関して言うと非常に強くて、その中でもシーズン前半は本田と増子がよくて、それに引っ張られて今、新妻もきて、夏合宿で同じように上杉が上がってきた。またそれに引っ張られてほかの1年生がぐっと上がってきていて、1年生がチームの中でも合宿でも一番の人数を占めるようになっている。私のころの三羽烏と比べ物にならないくらい非常に強い選手たちだと思う」