トランプ氏、EUとの関税交渉に応じる意向示唆-書簡は「ディール」
Jennifer A Dlouhy、Catherine Lucey
- 「欧州は別のディールを望んでいる。協議には常にオープンだ」
- トランプ氏、週末に30%の関税を通告する書簡をEUに送付
トランプ米大統領は14日、欧州連合(EU)を含め貿易相手国・地域とのさらなる交渉に応じる意向を示唆した。一方で、新たな関税を通知する各国・地域への書簡が「ディール」だとも主張した。
「その書簡がディールだ。ディールは成立している。新たに結ぶディールは存在しない」と、ホワイトハウスで記者団に語った。
その一方で「欧州は別のディールを望んでいる。われわれは欧州を含め、協議にはオープンだ」とも述べ、EUの交渉担当者が実際にワシントンを訪問すると指摘した。
また「文字通りすべての国・地域がディールを望んでいる。われわれは強い立場にある」などと話した。
トランプ氏は新たな関税率を通知する書簡を主要貿易相手国・地域に相次ぎ送付しており、交渉がまとまらなければ8月1日から新たな関税が発動されると述べている。
EU側の交渉を担当するシェフチョビッチ欧州委員(通商担当)はトランプ氏が書簡で30%の新たな関税を通告したことについて「実質的に大西洋間の貿易を阻むものだ」と述べ、報復措置の対象になり得ると警告した。
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原題:Trump Says He’s Open to Talks With EU After Threatening 30% Levy(抜粋)
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