Galaxy S25シリーズ発表。強化されたAI。あら?こんなこともできるのね

Image: Adriano Contreras - Gizmodo US

指示待ちじゃないAIの時代へ。

Samsung(サムスン)のモバイル新製品発表会Galaxy Unpackedで、Galaxy S25とS25+、そしてGalaxy S25 Ultraが発表されました。Galaxy S25とS25+、S25 Ultraは、チップセットやRAMは共通なんですが、ディスプレイサイズやカメラの構成が違い、Galaxy S24と同様の価格構成になっています。

Galaxy S25は800ドル(日本価格12万9000円)、Galaxy S25+は1,000ドル(約15万6000円、日本での発売なし)、そしてGalaxy S25 Ultraは1,300ドル(日本価格19万9800円)からとなっています。

フォルムは全体にGalaxy S24シリーズよりソフトで、特にGalaxy S25 Ultraは、今までのUltraの角張った印象より丸みを帯び、他のモデルに近く(ひいてはiPhoneにも近く)なっています。

カクカクしてたGalaxy S24 Ultra(左)から、角が取れたGalaxy S25 Ultra(右)へImage: Adriano Contreras - Gizmodo US

なお、今回発表された3モデルのうち、真ん中に当たるGalaxy S25+は日本では発売されないので、日本で公式に買えるのはGalaxy S25かGalaxy S25 Ultraだけになります。

チップとRAMはシリーズ共通

AI系のバズワードはさておき、ハードウェアから見ていきましょう。

Galaxy S25はすべて強力な3nm CPUのQualcomm(クアルコム)Snapdragon 8 Eliteを搭載しています。ROG Phone 9にも、オーバークロックされて入ってるやつです。RAMはどの機種も12GBで、これはAI処理に必須だからでしょうね。

ストレージは最大1TB、バッテリーは一番ハイエンドなGalaxy S25 Ultraが5,000mAhです。超高速充電に対応し、S25+とS25 Ultraではウルトラワイドバンド(UWB)も使えます。

Galaxy S25 Ultraはベゼルが先代より細くなって画面が大きくなりましたが、無印GalaxyS25とS25+はGalaxy S24と同じ画面サイズです。でも、全体的に薄くなり、S25 Ultraは8.2mmとGalaxy S24 Ultraより0.4mmスリムになりました。Galaxy S25 Ultraは、重量も218gと先代の232gよりだいぶ減量。無印Galaxy S25も162gと、Galaxy S24(167g)より若干ながら減らしています。

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カラバリは、Galaxy S25とS25+にはライトなブルー、ミント、ネイビー、シルバーがあり、他にSamsungのオンライン限定でブラック、コーラル、ピンクゴールドも手に入ります。

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Galaxy S25 Ultraはブラック、グレー、シルバーブルー、ホワイトシルバーの展開ですが、オンライン限定としてチタニウムのブラック、グリーン、ピンクがあります。

Galaxy S25+(左)と、Galaxy S25(右)Image: Adriano Contreras - Gizmodo USiPhoneとも並べてみましたImage: Adriano Contreras - Gizmodo US

アプリ横断のAI機能

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Galaxy S25シリーズには、Android 15とSamsungのOneUI7が入っています。過去のSamsungデバイスもOSアップグレードされるかもしれませんが、最初から「統合AIプラットフォーム」でアプリ横断のAI機能が使えるのは、Galaxy S25シリーズだけです。

Galaxy S25のサイドボタンを長押しするとポップアップボックスが出てきて、AIに伝えたいプロンプトをタイプしたり声で入力できます。例えば好きなスポーツチームの次の大きな試合について調べて、カレンダーに入れておきたいとしたら、AIはユーザーからの追加のアクションなしでそれを全部やってくれます

友だちを新しいレストランに連れていきたいときは、Galaxy AIに近所の場所を探してもらい、それをテキストメッセージにしてもらえます。送信はAIが勝手にするんじゃなく、ユーザーが文面をチェック(これ必須)してから送れます。

SamsungのAIプラットフォームは、SamsungだけじゃなくGoogleアプリ、それにWhatsAppとSpotifyとも横断的に使えます。APKはフリーなので、サードパーティーのアプリデベロッパーも、SamsungのAIに対応したアプリを作れます。ユーザー側はアプリをアップデートするだけでGalaxy AIと連携するアプリが使えます。

AI機能はたくさんあって、設定や写真アプリでもAIに話しかけての検索ができます。「パーソナルAI」機能としてはロック画面の下の方に表示される「Now Bar」、「Now Brief」があります。これは時間によって変化し、例えば朝は「Morning Brief」として、天気などをまとめて表示してくれます。Samsung Healthの使い具合とか、スポーツのスコアをチェックする頻度といったユーザーの使い方によって、表示する内容が変わってきます。

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先代のGalaxy S24 UltraにもRAMは12GB入ってますが、旧モデルで新AI機能がどれくらい使えるのか、まだ発表されてません。Samsungは旧機種での対応にはちょっと時間がかかると言ってます。

Ultraには5000万画素の超広角カメラ

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先代のGalaxyスマホでもすごく良い写真が撮れてましたが、ディテールの撮れ方ではiPhone 16 ProやGoogle Pixel 9 Proにはかないませんでした。

でも、今回Samsungは、ハードウェアもソフトウェアも大幅強化してきました。Galaxy S25 UltraはGalaxy S24 Ultraと同じ2億画素広角レンズ・光学5倍ズーム付き5000万画素レンズを搭載しつつ、さらに5000万画素の超広角レンズも載せて、より精細なランドスケープの撮影を可能にしました。

ソフトウェアでは、夜景の動画撮影性能をアップデートしたとのことですが、もっと面白いのは「オーディオ消しゴム」です。これは動画を分析して、最大6トラック(音声、風、音楽、その他ノイズなど)に分割し、それぞれ別々に調整できるんです。

オーディオ消しゴムの短いデモを見せてもらったところ、話し声はくっきりさせながら、マイクの風切り音をきれいに消していました。これから実際使ってみてどうなのか、SNS用動画撮影中に上の階から聴こえる足音をブロックできるかを試してみたいです。

Galaxy S25シリーズは日本では2月14日発売、プレオーダーは1月31日からとなっています。

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